グラナダ
スペインその4
グラナダ
グラナダ
マドリッド→グラナダ
マドリッド。
スペイン版『KERRANG!』誌ですよ。
信じ難いことに、2004年8月発売の最新号です。
旧ロゴで、表紙がDORO姐。
中身もディープ・パープル、ステイタス・クオー、ジョー・サトリアーニ、ジューダス・プリーストなど。
粘着度こそ低めですが、日本以上に脳軟化が進んでいます。
表紙と同じ柄のポスターも付いていました。
で、国立美術館ソフィア王妃芸術センターで『サルヴァドール・ダリとマス・アート展』『ロイ・リキテンシュタイン展』をやっていました。
ダリの方はセント・ピーターズバーグのダリ美術館に先駆けての展示で、ダリの関わった映画やTVCM、マスメディアへの露出などに焦点を絞った作品展でした。
おなじみ『アンダルシアの犬』『黄金時代』上映のほか、ディズニーとの共作『デスティノ』プロダクション・アートや幻の『Babaouo』デザインなど、死ぬほど濃度が高かったです。
ミレーの『アンジェラスの鐘』オマージュ作品がずらっと並ぶ部屋も凄かったです。
なおセント・ピーターズバーグでの作品展はここ↓で。
http://massculture.salvadordalimuseum.org/
一方、リキテンシュタインの方も最晩年のアメコミ山水画スタイルの作品があったりして、やはり超強力でした。
マドリッド
山上たつひこ『喜劇新思想大系・完全版』上下巻をゲットしました。
『がきデカ』に先駆けての傑作、しかも読んだことがないエピソード満載で、感動しましたよ!
作者自らが「『がきデカ』よりひどい」と語るだけあり、猫を生体解剖して内蔵の中をころげ回りながらオナ二ーしたり、精神病院でチキガイたちが偽札を作っていたり、強姦が全然オッケーだったり、思わず眉をひそめる不適切なネタ満載で素晴らしいです。
終盤かなりの難産だったことが窺えますが、これだけテンションが高ければ無理もないかと。
上下巻各3,500円と値が張りますが、その価値は十二分にあります。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/493913816X/stonersunshin-22
刊行元のフリースタイルってサブカル臭が鼻につくところがあるのですが、この英断には惜しみない拍手を送りたいです。パチパチパチ。
6月にイギリス盤が出たものの、日本盤発売がなかなか決まらなかったニュー・アルバム『パワー・オブ・ザ・ブルース』が12月1日、東芝EMIから発売されることになりました。
BMGやビクタ一からも出ず、今回は日本盤はスルーか?とも思われた本作ですが、ひとまず発売が決まってめでたしめでたしです。
しかしその一方で、左手の感染症でライヴをキャンセルしまくっているゲイリ一の容体が気になるところです。
今日は新宿ロフ卜プラスワンで楽しい楽しい東雲会ですよ。
お誘いあわせの上、遊びにきましょう。
そしてみんなで蒸し鶏ライスを食べましょう。
フェイ・レイ追悼第二弾。
1932年に作られた怪奇映画。要するに『猟奇島』と同年、『キング・コング』『吸血蝙蝠』の前年ですね。
満月の夜に女を襲って切り刻んで食い散らかす殺人鬼が現れて、その正体は?…というストーリーですが、まあなにぶん1932年の話なので、グロ描写は皆無です。
フェイ・レイは科学者の娘の役。堂々のヒロインなのですが、まあお飾りといった感じ。
でもラスト、人工皮膚を顔面に塗りたくってモンスター顔になった殺人鬼に襲われたりしてキャー!と、元祖スクリーム・クイーンの面目躍如です。
特筆すべきなのはそのモンスター顔の殺人鬼のメイクを担当したのがマックス・ファクターだということ。
もうひとつ、本作は史上初のテクニカラー長編劇場実写映画のひとつだということです。
ストーリーはあっさりめですが、色彩が古色蒼然としていて趣があり、元々舞台劇だったこともあって屋外シーンも閉塞感を感じさせ、楽しく見ることが出来ました。
たぶん未DVD化だと思いますが、1993年発売のビデオが今でも入手可能。
フェイ・レイ追悼というわけで、『吸血蝙蝠 The Vampire Bat』(1933)を見ました。
クラシック怪奇映画ですが、コウモリ怪人が出てきて美女を襲う話かと思ったら、まったく違いました。
ちょいネタバレ入ってるけど、頭のおかしい科学者がうんこマリモみたいな人工生命体を作って、その栄養分として人間の血を必要としていたと。
で、それを吸血コウモリのせいにして、犠牲者の首に注射器でふたつポツポツを付けていたと。
舞台がドイツで、コウモリの影を多用。脚本がショボくてストーリーが破綻、ほとんどシュールなこともあって、ドイツ表現主義映画っぽい印象を受ける作品でした。
で、フェイ・レイは科学者の助手として出演していますが、おっさんとババァしか活躍しないこの映画において、お飾り的存在です。絶叫シーンはありません。
オープニングで曽我ひとみさんばりの熱烈ブチューをして、あまりの熱気で試験管のフタがポンッと飛ぶシーンは当時としてはセンセーショナルなものだったかも知れません。
なお現在この作品はNavarre社から出た『Triple Feature Horror Classics』シリーズのVol.2で見ることが出来ます。
他に入っているのは『Dr. Syn』と『死霊が漂う孤島 King Of The Zombies』。
ちなみに『Dr. Syn』はラッセル・ソーンダイク原作で、1962年に『幽霊島 Captain Clegg』としてハマー映画化されて、その後カテドラルが歌にしていますね。
買うだけ買って放置してあるクラシック怪奇映画DVD、これを機会に少しずつ見ていきたいと思います。
フェイ・レイが亡くなったそうです。享年96歳。
『キング・コング』は現在きちんとした形でDVDが出ていなくて、IVC盤は画質が良くないので、ターナー版のビデオ(米版)を見て彼女を悼みました。
ところで彼女が『コング』の直前に出た『The Most Dangerous Game』は『猟奇島』という邦題、”ザロフ伯爵”という悪役のネーミング、人間狩りと、かっこいい要素が詰まった映画なのでぜひ見ましょう。
ヤフオクにこういう箱に入ったフィギユアが出品されてました。
写真が小さいからちょい判りづらいけど、キンゴジとキンクリをかけたのでしょうか。
で、現在の長谷邦夫は大学とか専門学校の講師がメインの仕事っぽいです。ここでその仕事ぶりについて知ることが出来ます。
http://d.hatena.ne.jp/nagatani/
70年代に長谷が描いた漫画を集めた『パロディ漫画大全』が近年刊行されましたが、やはり赤塚不ニ夫との仕事と較べるとマジックが感じられず、彼が長年影武者を務めた理由も判る気がします。
でも”パロディ”という言葉すら普及していない時代、自ら”盗作マンガ”と開き直っていたのは素敵です。
赤塚不ニ夫のブレインで影武者、エッセイのゴーストライター、ビジネス面のコーディネート、しばしば赤塚名義で漫画を描くなど、赤塚を語る上で欠かすことが出来ないのが長谷邦夫。
実際、赤塚不ニ夫DVD-ROMを見ていても、きっとこの部分は長谷が描いてるんだろうなーという箇所が少なからずあります。
その長谷のトキワ荘時代から平成4年、赤塚との別れまでを書いたのが『漫画に愛を叫んだ男たち』。
裏『まんが道』というべき物語で、後半赤塚がアルコール中毒で壊れていくさまは切なすぎます。
赤塚に尽くし続けてきた長谷のラブストーリーであり、フジオプロやトキワ荘の漫画家たちはもちろん、星新一、筒井康隆、山下洋輔、夕モリなども登場する、楽しくも哀しいオデッセイでした。
でもなんでこのタイトルにしたんでしょうかなあ。
を買いました。
単行本にして269冊ぶんを4枚のDVD-ROMに収録、読んでも読んでも減らないボリューム。陶酔。
やはりl970年代中盤、『天才バカボン』末期と『レッツラゴン』が凄いです。
編集しているのが”あの”デカバナ武居記者というのにも涙が出ました。
かつてひとみマンションのエレベーター内で小便したり、フジオプロのソファをナイフで切りつけていた武居記者ですが、先日定年退職したそうです。
THE SOUNDTRACK OF OUR LIVESのライヴが最高に良かったです。
ASHのティム・ウィーラーがギターに火をつけてステージに上がってきました。
モリッシーの代わりはTHESE CHARMING MENなるスミスコピバンだったわけですが、
そういえばTHESE ANIMAL MENというバンドがいましたね。
ニューウェイヴ・オブ・ニューウェイヴという触れ込みで。