2022-01-29

●ジュリア・幽霊と遊ぶ女

(画像はネットで適当に拾ってきました)

映画『ジュリア・幽霊と遊ぶ女』を見ました。1977年。原題は『Full Circle』あるいは『The Haunting Of Julia』。
原作がピーター・ストローブ(ストラウブ)。ストローブとスティーヴン・キングの合作した『タリスマン』は“母親を救うために主人公の少年が大陸を横断して敵の元に向かう”という設定がジョジョ3部の元ネタとして知られていますね。
キア・デュレアとミア・ファーローの夫婦の娘ケイティがごはんを喉に詰まらせて、ミアが喉を切開して気道を確保しようとしたら死にます。それから怪異現象とも偶然とも思える出来事がいろいろ起こって、次々と人が死んで、ハタから見るとそれってケイティ全然関係ないよなあという気がしますが、派手さのない雰囲気ものサイコ・ホラーで面白かったです。
『ローズマリーの赤ちゃん』vs『2001年宇宙の旅』!という夢の共演のキャスティングの妙味はあまり生かされていません。
あと『戦場のメリークリスマス』のMr.ロレンスでおなじみトム・コンティが出てくるけど、ミア・ファーローとデキてはいないただの友達ということでいいのかな。
原作『ジュリアの館』はすごく昔に読んで、中身はすっかり忘れていたけど、もっとニューロティックで神経がピリピリさせられて面白かったように記憶しています。いつか再読したいです。あと『ゴースト・ストーリー』も何十年かぶりに再読したいけど、歳を取ったせいか長い小説を読む根気がなくなってきて悲しいです。
で、音楽はGILLANでお馴染みコリン・タウンズが担当していて、サウンドトラック盤も出ています。ピアノとシンセでBGM的にじわっと盛り上げるタイプの曲ですが、たまにGILLANの「Second Sight」っぽいシンセが入っていたりして美味です。
なおジュリアは幽霊と遊ばないし、何かが一周full circleするわけでもないし、ジュリアが誰かを祟るhauntingわけでもないので、英題・邦題どちらも中身と異なります。
ドギツクもアホアホでもないので再評価とかされなさそうだけど、秋の夜長に1人でじんわり味わいたい映画です。1月の昼間に見ましたが。

あと26分ぐらいのこのシーンで右側に出てくる煙突、PINK FLOYD『ANIMALS』でおなじみのバターシー発電所ではないかな?

2022-01-28

ライナーノーツを書きました。 DEEP PURPLE『GOLD: GREATEST HITS』
『SLAVES AND MASTERS』〜『PURPENDICULAR』の時期のCD3枚組廉価盤コンピレーション。

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ゲイリー・ケンプ&ガイ・プラットのYouTube番組『Rockonteurs with〜』が面白くてちびちび聴いています。さすがの人脈ですごい大物ゲストも登場、新譜をプロモートしなくてもいいということもあるけど、話題が歴史的な秘話から世間話まで幅広く、こんな質問の切り口があるのか!と唸らされて、軽快なトークに微笑。オススメ

2022-01-27

記事を書きました。 プレイヤー2022年1・2・3月合併号でポール・ギルバートへのインタビュー。
インタビューを行ったのが去年の10月29日。脳梗塞で2ヶ月近く入院して退院したのが10月4日で、4ヶ月近くぶりのインタビュー。普段の日本語での日常会話はこなしていたものの、約50分のあいだ英語で専門的な話を出来るか、自分の脳と口が付いてこれるか不安ではあったのですが、最後にそのことをポールに言ったら「そんな状態だったとは全然気づかなかった。良いインタビューだったよ」と言ってくれてちょっと涙が出ました。
でもそういうのは関係なく、ポールのクリスマス・アルバム『’TWAS』について彼の談話をきっちり文章に出来ていたら嬉しいです。

2022-01-25

ベルソムラ、効かないわけではなく、夜は眠れないけど昼は1日頭がボンヤリしているというパターンだったので、服用を止めました。しばらくは、眠ければ寝て眠くなければ起きているようにします。

2022-01-19

ライナーノーツを書きました。 CIRITH UNGOL『FROST AND FIRE』

ライナーノーツを書きました。 CIRITH UNGOL『KING OF THE DEAD』

ライナーノーツを書きました。 YOB『THE ILLUSION OF MOTION』

ライナーノーツを書きました。 YOB『THE UNREAL NEVER LIVED』

記事を書きました。 ベースマガジン2月号で1990年代シアトルのベーシストと女性ベーシストについてあれこれ。

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病院。心臓。

2022-01-15

記事を書きました。 レコードコレクターズ2月号でリイシュー・アルバム・ベスト“ハード&ヘヴィ”。
2021年はあまりレコード屋を回ることが出来なかったけど、2022年はもっと足でいろいろ探したいです。

2022-01-14

記事を書きました。 ヤマハWeb音遊人コラム『現代ブルースを担うギタリスト、ティンズリー・エリスがニュー・アルバム『Devil May Care』を発表』
『DEVIL MAY CARE』、とても良いアルバムです。

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病院。リハビリ。

2022-01-11

記事を書きました。 Yahoo!ニュース『ジム・マッカーティが語るヤードバーズ最高のギタリストとは?ザ・ビートルズとの交流など【後編】』

前編記事もよろしくです。

2021年12月2日にスティーヴ・ハケットに取材、11日にジム・マッカーティに取材しました。そのため話題がちょっと繋がっています

2022-01-10

noteの期間限定マガジンで発掘記事を公開しました。

【インタビュー】アラン・ホールズワース 2008年
【インタビュー】SLADE ノディ・ホルダー 2006年3月
【インタビュー】SLADE ノディ・ホルダー 2006年12月

2022-01-09

記事を書きました。 Yahoo!ニュース『ジム・マッカーティが自伝で綴るヤードバーズ神話【前編】』

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●アーミー・オブ・ザ・デッド

入院したりで見そびれていたNetflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』をようやく見ました。
バチスタは007、アベンジャーズ、ブレードランナー、砂の惑星と、おいしい作品に相次いで出演しているけど、どうしても元同業のドウェイン・ジョンソンと比較されてしまうのが気の毒で、単体の主演はこれが初めて(だよね?)というのも仕方ないのかなという気がします。この映画を見た最初の感想も“ドウェイン・ジョンソンだったらこういうオチにはならないよなあ”というものでした。たぶん最後にゾンビ王と肉弾バトルをしてロック・ボトムを決めて勝利の雄叫びを上げるという終わり方だったと思います。
ゾンビ王がどうやって組織を形成したのかとかゾンビクイーンとセックスしたのかとか、そういうのは目をつぶるべきかとも思いますが、ザック・スナイダーのちょっと暗くなりがちな芸風ゆえにハチ切れておらず、たまにそういう細かいところが気になりました。
あとバチスタの娘が白痴かよというほど無軌道な行動をするので、早く噛まれてゾンビになっちまえと苛立ちます。
ネタバレ回避のためあんまりレビューとかは事前に読まなかったのですが、評判は良いっぽいので2021年の年間ベストテン候補になったかな?と思ったものの、実際に見てみたらそういうわけでもなかったです。とはいっても面白かったですよ。作品の性質上、斬首とか内蔵とかたくさん出てくるけど、比較的きれいに描写されているので、グロ耐性のない人でも大丈夫です。
アメリカだと何箇所かの映画館でNetflix作品をスクリーン上映しているそうだけど(『アーミー・オブ・ザ・デッド』が上映されたかは知らない)、こういう作品はやっぱり大きな銀幕で見たいですね。