帰国。
飛行機内で見た映画(行き&帰り):
パチモンのメタル黒Tシャツを着たおっさんがトラボルタを引き回しにするアメコミ映画。
ドルフ・ラングレン版よりもさらに大味で、”VFXの少ない『スポーン』”といった感じでした。
しましまTシャツを着た怪力男とか、いんちきマリアッチ風のヒットマンたちも大味で困りました。
でも途中でウンコしに行ったり寝たりしてもストーリーをフォロー出来る作りは、往年のドライブインムービーの伝統を継承していると言えるかも知れません。
あとドラウニング・プールによるエンディング曲がかっこ良かったです。
アダム・サンドラーといえば”いい大人なのに頭の中は小学生以下”というキャラを演じさせたら世界一。
『ビッグ・ダディ』はそんなガキ以下の彼が保護者になるという逆転の発想から作られた映画でした。たぶん。
で、『50ファースト・デート』もまた彼が健忘 症のギャルを守るという、大人の役柄。
今回も幼児ギャグは冴えてるし、脇役のキャラも立ちまくりで笑えますが、なんだかサンドラーが大人になって遠くに行ってしまったような一抹の寂しさも感じました。
といっても、向こうは幼児キャラを演じながらも億万長者で、ドリュー・バリモアと濡れ場を演じられるので、最初っから遠くの存在なのですが。
飛行機の小さなスクリーンでは全然面白くない映画でした。
でも大津波とか竜巻とかがカッコイイので、劇場の大スクリーンでは迫力があると思います。
ハリーが家を出ます。
全寮制の学校なので、本編中それが問題となることはありませんが、学期末になって、彼には帰る家がないという事実が表面化します。
ハリーは冤罪囚だった男に一緒に暮らそうと提案しますが、あっさり「やだ」と断られます。
そうして彼がホームレスになることを予感させて映画は終わります。
事実ハリーのファッションは、ロンドンの路上で『ビッグ・イシュー』を売ってるようなイギリス人みたいです。
ハリーの父親は偉い魔法使いだったそうですが、その期待に応えることのできないハリーは寮で悪い仲間たちと”ライオンになる薬””機関 車になる薬”などに耽溺していきます。
そろそろ胸もふくらんできた女キャラも、これまで存在感の薄かったジャブローニに奪われそうです。
次エピソードでは、ハリーのホームレスへの転落が描かれる筈です。
でもまあつまらない映画ではなく、狼男VS人 狼のバトルも見れて良かったです。