CERRONE: CULTURE (DVD)

セローンといえばフランスのダンス・ミュージック界の大御所。70年代にベタなディスコ・サウンドでデビュー、その後ベタなハウスに転向したりベタなエレクトロニカに転向したりして、地元でもシックでトレビアンな音楽リスナーにはダサイおっさん扱いされているらしいですが、けっこうな人気を誇っています。ダフト・パンクの先輩みたいな感じでしょうか。

で、そのセローンのビデオ・アンソロジー『CULTURE』が出ました。DVD二枚組+CDという内容で、フランスのみの発売の筈です。

このDVDで注目なのは、1991年8月の東京湾花火大会でのライヴが収録されていることです。

「Harmony」という組曲みたいなのを演っているのですが、ヴォーカルがスティーヴ・オーヴァーランド、ベースがマーヴ・ゴールズワージー、ドラムスがピート・ジャップというFMのメンバー達。さらにキーボードはジェフ・ダウンズだったりします。

ちなみに『ザ・コレクター』にもスティーヴは参加していますね。

amazon.co.jpにはセローンの国内盤CDは2枚ありますが、もう一方の『ヒューマン・ネイチュア』は「底が浅いぞ」と身もフタもない商品説明が書かれていて可哀想です。

話を『CULTURE』に戻しますが、70年代のビデオクリップの数々はあまりのダサかっこ悪さに頭がクラクラします。これとか。陰毛映ってるし。

DVDプレイヤーが壊れたのはこの人のせいでしょうか。

2006-08-31

DVDプレイヤーがDVDを認識してくれないよ。 買ってからわずか10ヶ月で死亡。

4,980円のAVOXの安物ではありましたが、AVIでもMP3でもプレイできるなんでもプレイヤーって安物ばっかで、品質重視のものが見当たらなかったのです。とほほ

保証書なんかどっか行っちゃったよ!

THE ALMIGHTY: JUST ADD LIFE

唐突ですがジ・オールマイティの『ジャスト・アド・ライフ』(1996年)ネタです。

メタル色とオールド・パンク色がいい感じでクロスオーバーしていて、とても好きなアルバムです。どうやら廃盤みたいですが、中古で安く売られていることが多いです。

「ピークの時に燃え尽きたい」と言って解散して、(sic)がパッとしなかったので再結成して、その後なし崩しに再解散。先日リッキー・ウォリックはソロ・アルバム『ラヴ・メニー・トラスト・フュー』を出したばかりですが、今日書きたいのはそんなことではなく、『ジャスト・アド・ライフ』のジャケのことなのです。

ストーム・ソーガソンとジョン・クロスランドによるアートワークは、LIFEを使ったいろんな慣用句をヴィジュアル化しています。

で、いくつか不明なものがあるので、お判りの方、教えていただけないでしょうか。あるいは間違いがあったらご指摘いただけたら幸甚です。

左上:life is a bitch

左中:???

左下:life sucks

中上:???

中中:life stinks

中下:life is a gas

右上:life is a beach

右中:life is sweet

右下:life is a bowl full of cherries

ファースト・シングル「オール・サスド・アウト」がボックス仕様で出て、「続くシングルもこのボックスに入れよう!」と言ったはいいけど所属レーベルの『クリサリス』に切られちゃって、どう落とし前をつけるかと思ったら第二弾シングル「ドゥ・ユー・アンダースタンド」は移籍後の『Raw Power』から出たという逸話も懐かしいです。

【追記】山田ロンさんから情報いただきました。

http://www.rocknet.com/jul96/almighty.html によると、

左中:life is a riot  中上:life is sacred

だそうです。有り難うございました!

2006-08-30

検便用のうんこを採取しました。グッドシェイプだったので一部分といわず全部持っていきたいのですが、検便器にわざわざ「少量で結構です」と書いてありました。やっぱり同じことを考える人がいるんですね!

2006-08-29

近所の脳神経外科クリニックに健康診断を受けにいきました。

心電図とX線写真をとって血液とおしっこを採取しました。

うんこは異なったフレイヴァーを楽しみたいとのことなので、改めていろんなタイプのうんこを持ってくるように言われました。

2006-08-28

ハヤリ物好き(うそ)としては押さえておかねばと思ってチョコレート効果CACAO99%を買ってきました。

1粒でポリフェノールが1700mgで、血液をサラサラにするのだそうですよ。

うわーん、ゲロマズ(-д-*)

最初は一気に一枚食べちゃうかもと思っていたのですが、苦くてマズすぎ。

外箱にタバコみたいな注意書きがあって、

非常に苦いチョコレートです。お口で少しずつ溶かしながら、又は甘い飲み物と一緒に召し上がることをお勧め致します。

と書いてありますが、甘い飲み物と一緒に食べたらダメなので、そば茶を飲みながら食べたら、さらにマズかったです。

Various Artists: American Gothic – Bluegrass Songs Of Death And Sorrow

(CMH Classic Bluegrass CD-8421)

ここのところずっと暗黒系カントリーにハマっています。

『ダークサイド・オブ・ロック2』でも特集を組みましたが、のどかな演奏と斬首だの殺人だの黒乳首だの穏やかでない歌詞が相まって、アメリカーナの闇の部分をじんわりと味わうことが出来て素敵です。

なにぶん(少なくとも日本では)まったく研究が進んでいないジャンルなので難航している中、たまたま知ったコンピレーションCDが『American Gothic – Bluegrass Songs Of Death And Sorrow』。

全23曲の歌詞が死ぬとか殺すとかについてで、ブルーグラスの始祖ビル・モンローや8弦フィドルの名手ベニー・マーティン、テナー・ヴォイスで女心を歌わせたら絶品のマック・ワイズマンなど、ブルーグラス系中心に収録されています。

ライナーノーツには歌詞の内容や元ネタとなった逸話、類似した題材を歌った曲などが記されていて、初心者もマニアも暗黒系カントリーをひもとく上でぜひ押さえておきたい1枚ですよ。

ラスト・カーチェイス

昔むかしテレビ東京だかオランダの深夜番組で見たような。海賊DVDを入手したので見ました。 IMDB

『600万ドルの男』のスティーヴ・オースティン(リー・メジャース)が乗るレーシングカーと『ロッキー』のミッキー(バージェス・メレディス)が乗る戦闘機が戦う映画。

エネルギー不足の近未来が舞台で、ガソリンがないので自動車に乗ってはいけません。

で、それに反発したオースティンが「俺は自由だ!」と言ってポルシェのレーシングカーに乗って、スーパーハッカーのガキと夢の自由都市カリフォルニアに向かいます。

政府側はそんな勝手は許さん!と、元パイロットのミッキーを呼び戻して、戦闘機でレーシングカーを空爆させます。

現代でもレーシングカーで公道を走ったら逮捕されると思いますが、さらにポスターの未来都市が一切出てこなくて田舎道をずっと走っているだけとか、夢の自由都市カリフォルニアに着いても10人ぐらいのエキストラが「ようこそ!」と暖かく迎えて終わりとか、全般にショボさ炸裂です。

まあそんなショボさを含めて愛すべき作品なのでありますが、現在ちゃんとした形でDVD化されていないのも仕方ない気もします。ピャウ卍

The Terror Of Tiny Town

『20 CULT CLASSICS ON DVD』収録の一本です。1938年公開。   IMDB

全員小人の西部劇ミュージカルという、まあ『ダウンタウン物語』みたいな一発ネタものです。

『フリークス』DVDのおまけドキュメンタリーにもちょっと出てきましたね。

小人がいっぱい出てくるという設定は最初は目新しいし、ヒゲ面小人はかわいいけど、すぐ慣れてしまうので、あとはボンヤリと斜め見するしかありません。

ストーリーも歌もあんまり面白いものではなかったですよ。

2006-08-25

アテにしていたギャラが振り込まれてないので家にこもって仕事します。

【追記】8月25日振り込みだと思っていたら9月5日振り込みなのでした( ´・ω・`)

しかし最近はかえって家にいたほうがネット通販で金を遣ってしまうのでした。ピャウ卍

夜、『メタル:ヘッドバンガーズ・ジャーニー』の続編『Global Metal』のネタ探しでSam DunnさんとMike Daleyさんが電話してきました。

ビジュアル系バンドについていろいろ聞かれましたよ。

「日本にはKABUKIの伝統があって、男性エンターテイナーが女性を演じることは普通だった。また、織田信長のようなサムライ・ウォリアーはゲイ・コンパニオンを常に帯同するなど、ゲイ・カルチャーはオープンではなかったものの、裏文化として常に存続してきた。1970~80年代からMANGA DOJINSHIでは、パロディ的に既存のキャラクター同士のゲイ・セックスを描くことが少なくなかった。ゴクウとクリリンがセックスするなど、MANGAのキャラクターが少なくないが、中にはプロ野球選手、あるいはロック・ミュージシャンのゲイ・セックスを描いたDOJINSHIもある。70年代には既にリック・ニールセンがロビン・ザンダーをレイプするDOJINSHIが描かれていたし、デイヴ・ムステインがマーティ・フリードマンと性行為を行うDOJINSHIもある。DOJINSHIはコミック・マーケット(略してCOMIKE)で販売され、HALF A MILLIONピープルが訪れる。よってVISUAL-KEI BANDSのリスナーがファンサイトでメンバー同士のゲイ・セックスを描くことは決して新しいことではないのだ」

…もしかしたらちょっとぐらい間違ったことを教えたかも知れないけど、まあいいよね!

追記)このことを某さんに話したら「デイヴ・ムステインのゲイセックスの相手だったらやっぱりデイヴ・エレフソンでしょ!」と訂正されました。

2006-08-24

『デビルズ・リジェクト』試写会に行きました。

出演者の多くが”職業=コンベンションのサイン会ドサ回り”な人たちで、よその映画へのオマージュというかイメージの引用が多いので「『ゾンビ』のピーターがランド・カルリジアンみたいなことをやってスキャットマン・クロザーズみたいな死に方を!」というような見方も出来ますが、予備知識がまったくなくても血がブバーとか殴打ボコボコとか見所がいっぱいあるので楽しめます。

Sex Madness

でも死ぬわけにもいかないので帰宅後昼寝して、起きてから『Sex Madness』を鑑賞。

『20 CULT CLASSICS ON DVD』収録の一本です。

1938年公開の性病啓蒙映画で、主人公が梅毒に感染して、治ったので結婚してめでたしめでたしという内容。

斜め見だったので、登場人物一人一人の区別がうまくつかなかったですよ。外人だし。

またいつの日か再見するかも知れないけど、あまり面白い代物ではなかったです。57分でも長く感じるのは、画面にセックスもマッドネスも出てこないからだと思います。

最初のバーレスク・ショーのシーンで女の尻を見てうひょひょという表情を浮かべる観客男が一番のハイライトでした。

2006-08-23

朝起きて、原稿書き。

13:00からアル・ディ・メオラに電話取材。

9月に出る新作『CONSEQUENCE OF CHAOS』はかの名盤『ELEGANT GYPSY』から30年という節目を記念するアルバムで、超絶速弾き&官能のエレクトリック・ギターとツボ突きまくりのアコースティック・ギター満載の快作です。

企画物とかセッションとか押さえていないのもあるけど、ディ・メオラ作品でこれほどにセクシーなプレイは久々なのでは。

終わってすぐにスターデジオのラジオ特番『ダークサイド・オブ・ロック/カントリー・ミュージック暗黒星』収録。

そんなに緊張していたわけでもないのに噛みまくり。自己嫌悪。死にたい。

パリス・ヒルトン記者会見 @都内某所

デビューCD『PARIS』発売記念の記者会見。

世界一のスーパーセレブならではの堂々の風格、CDが一枚も売れなくても痛くも痒くもないという余裕、でも売れるに決まっているわという自信、そして全身から発散するSEX大好き!というメスの匂いを兼ね備えたたたずまいは無敵でした。

2006-08-21

THE HEADSのデビュー・シングル「Quad」といえば世界中のストーナー・ロック・ファンが探し求めるレア盤(限定500枚)ですが、最近Ebayオークションに3枚出品されました。

何故同時期に相次いで3枚も出品されたのかは不明です。談合でもあったのでしょうか。

2006-08-20

今年もフィル・ライノットの誕生日が来ました。

去年の今日はダブリンでライヴイベント『THE BOY IS BACK IN TOWN』を見ていたのですが、あれからもう1年かと思うと感慨深いです。

このライヴの模様はDVD『ワン・ナイト・イン・ダブリン~トリビュート・トゥ・フィル・リノット』で見ることが出来ます。やっぱりゲイリー・ムーアは最高だなあ。

それから1年、アイルランドの音楽+カルチャー雑誌『Hot Press』が初期シン・リジィの特集を組みました。

で、超重要なのが、正式にレコード・デビューを飾る以前にダブリンのTrend Studiosで録音したデモ5曲が雑誌のオマケCDとして遂に公式リリースされたこと。

これまでブートレグCDとしてリリースされたことがあり、より音質の良い音源がファンの間に出回っていましたが、それとは段違いの高音質で、素朴でフォーキーな初期リジィ・サウンドは汁がしたたりそうに新鮮な味わいです。

Trend Studiosのジョン・ダーディスといえばリジィのデビュー・シングル「The Farmer」のB面で自分が書いた「I Need You」を録音させるなど、なんだか小ズルい印象を受ける人ですが、この雑誌のインタビューでも「レコーディングにゲイリー・ムーアが参加したような記憶もあるなあ。あまり覚えてないけど」と、やはり小ズルい発言をしています。

まあ、99%参加していないのですが。

『Hot Press』のサイトから通販することが可能なので、ぜひ押さえておきましょう。

JUCIFER: IF THINE ENEMY HUNGER

MELVINSのヘヴィかつスラッジィなサウンドとロリータ風ウィスパー・ヴォイスの融合で好事家の間で話題を呼んでいたJUCIFER、遂に9月6日にアルバム『イフ・ザイン・エネミー・ハンガー』で日本盤初登場!

Relapse移籍第一弾となる本作ではスラッジィ&ウィスパー・ヴォイスがかもし出すズレの妙味を生かしつつ、より多彩なアプローチで攻めています。おすすめ!

TEN NIGHTS IN A BARROOM

『20 CULT CLASSICS ON DVD』収録の一本です。1931年。 IMDB

実直な労働者ジョーが酒場でラムの虜になり、アル中になる話。

ボロボロになった彼は酒場で「一杯めぐんでくれよ」と乞いますが、「あっちいけコジキ!」と言われて投げつけられたビアジョッキがたまたま迎えに来ていたジョーの娘の脳天を直撃!

治療に来た医者に「この部屋から出ていけ!」と叱られて逆ギレしたジョーは、治療後に酒場で一杯やっていた医者に殴りかかります。

乱闘になり、樽からラムが洩れて引火!

医者はKOされて倒れているので、たぶん焼け死んだ筈です。

ぼろぼろのジョーは頭に包帯を巻いた娘の手を握り、まっとうな生活に戻ることを誓うのでした。

初期トーキー。ジョーが徐々にアル中になっていく表情&メイク、ラストの医者との殴り合いシーンなど、視覚的に魅せるシーンが多く、意外なほどに面白いです。

禁酒法時代の反アルコール啓蒙映画なのですが、説教臭さも薄いです。

このタイトルの作品は何度も映画化されています。他のは見ていないので、同じストーリーかは知りません。

2006-08-17

非常階段『蔵六の奇病』のドイツVinyl On Demand盤LP+ライヴLP+DVD+Tシャツ入りボックスセット(限定250セット。うちのは118番)を購入しましたよ。

LPジャケはもちろんDVDもTシャツも日野日出志アートワークというのはちょっと工夫がない気もしますが、素晴らしいイラストなので文句はありません。

ノイズの名盤と呼ばれる説明不要の作品なので、どんな音かは皆さんご存じかと思いますが、アルバム本編を初めて聴いたのはもう大昔、学生だった頃で、こんなの聴いて喜んでる奴は馬鹿だと思いました。

久々に聴いてみると、相変わらずなんじゃこりゃと思いましたが、レコード盤を見ると、”こんなの聴いて喜んでる馬鹿”の顔が映っています。

それは自分の顔だった!ガーン!

というわけで大人になって本作の凄さがようやく判った気がします。否、判らないなりに、判らなさに打ち伏せられることに悦楽をおぼえています。卍ピャウ卍

コムスメには判らない艶女(アデージョ)向けのこの一枚、20周年CDアニバーサリー・エディションだったら普通に手に入るので、聴いてゲロを吐いて死にましょう。

新宿タワーレコードに行ったら、洋雑誌コーナーで売られているMOJOUNCUTRECORD COLLECTORの表紙がシド・バレットでした。

Omoo-Omoo, The Shark God

『20 CULT CLASSICS ON DVD』から。原作ヘルマン・メルヴィルだそうです。1949年。たぶん日本未公開。 IMDB

ハイチだかの島の守護神である鮫神像の両眼にはめ込んである真珠を白人船長が盗んだせいで、島は不漁になるわ疫病が蔓延するわで大変です。でも白人船長も呪いで病気になります。

いちおうハイチだかの島に戻ってきて、酋長に真珠を返せと言われるのですが、返さなかったために船長は死にます。

真珠は船長の娘の手に渡りますが、そしたら娘も真珠に魅せられてしまい、返さないと言い出します。

すると娘も病気になります。

でも真珠を返したら病気が治って、酋長の息子も島の娘と婚礼を挙げることが出来ました。めでたしめでたし。

鮫神モンスターが出てくると思ったら出てこないという、人間オンリーの海洋秘境物(豹とかオランウータンの使い回し映像はあり)。決して面白い作品ではありませんが、なんせトータル58分なので、飽きる前に終わります。

2006-08-15

『メタル:ヘッドバンガーズ・ジャーニー』の続編『GLOBAL METAL』が作られるそうです。

監督のサム・ダンはLOUD PARKにも来るそうで。

で、今日は一日仕事していました。

アナログ・シンセのことをいろいろ勉強しました。

キーボードマガジン7月号のオマケについている『完全保存版!シンセサイザー用語事典』がすごく役に立ちます。

監修したのは財団法人日本シンセサイザー・プログラマー協会だそうですが、そういう財団法人があることも初耳だったので、とても勉強になりましたよ。

会長はYMOのサウンド・プログラマーだった松武秀樹さんだそうです。

2006-08-14

ヤフオクで落札した『季刊映画宝庫』No.1~No.9が到着しました。既に持っていた『われらキングコングを愛す』と『SF少年の夢』はダブリますが、他のは読んだことがなかったのです。早く仕事を終わらせて読みたいです。