映画『運命のボタン』をようやく見ました。仕事です。仕事です。昨年公開されたとき、リチャード・マシスン原作ということを知らず、それにあわせてマシスン短編集邦訳も出たことにも気付かなかった情弱な自分が悲しいです。主演はキャメロン・ディアス。旦那役は小島よしおに似ている人(エヴァン・ボーンにも似ている)。喪黒福造役はフランク・ランジェラです。
原作は一発ネタの掌編なのですが、映画はそれを思い切りスケールアップさせて、なんだか宇宙人まで出てきて、原作を読んだ人にもまったくオチを読ませません。後半は完全オリジナルとなって、中学生が「マシスンっぽさ」を追求したみたいな妙な流れになっていきます。それを是とするか非とするかはいろいろあるでしょうが、「きっとマシスンだったらこうするだろうな」という予想を大胆にハズしてくれます。
この話は80年代に『新トワイライトゾーン』で映像化されていて、その際に原作とオチを変えたためにマシスンが怒って自分の名前をクレジットさせなかったそうですが、今回は怒らなかったのでしょうか。まあ『アイ・アム・レジェンド』の後だと、どう改変されても怒る気が起きなかったのかも知れません。
ところでみんな『アイ・アム・レジェンド』のことをボロクソに言うけど、『オメガマン』もかなりズンドコ映画だと思います。好きだけど。僕などが言うまでもないですが、『地球最後の男』は最高です。みんなもっとヴィンセント・プライスを尊敬しろよ!
毎度あまりの志の低さに脳を痺れさすThe Asylymですが、『アイ・アム・オメガ』という、タイトルからして最高に志の低い作品をDVDスルーで発表しており、しかもそれをわざわざ買い付けた日本盤DVDまで出ています。アフィリエイト乞食なのでいちおうアマゾンにリンクを貼っていますが、新品で買う人は馬鹿です。レンタル流れのゾッキ品が350円とかで売られているので、駅構内の特設会場とかで見かけたら押さえてもいいかも知れません。主演は『クライング・フリーマン』主演で、『料理の鉄人USA』で”鹿賀丈史の甥”で美食アカデミーUSA主宰者だったマーク・ダカスコスという、実にポイントをずらさない人選です。一応『地球最後の男』のストーリーを踏襲しながらも、ダカスコスがヌンチャクでゾンビ軍団(クレジットによれば総勢10人)と戦うという話でした。不快感をおぼえないぶん『アイ・アム・レジェンド』よりマシという説もありますが、こうなるとオメガもレジェンドも関係ないです。
先週まで『マイティ・ソー』試写会をやっていたのですが、何度申し込みしても忙しくて行けず、試写会が終わってしまったので、代わりにThe Asylumの『The Almighty Thor』で我慢しようと思います。ケヴィン・ナッシュがオーディン役。見事です。
関係ないけど『スター・ウォーズ』と『未知との遭遇』公開時には「キミはSW派?CE3K派?」という論争があったそうですが、『エクソシスト』と『ヘルハウス』公開時には「キミはEX派?LOHH派?」という論争はあったのでしょうか。
さらに話題はずれるのですが、マイケル・ヨーク主演の『ホーンティング・オブ・ヘルハウス』という作品も気になっています。原作がヘンリー・ジェイムズとクレジットされています。ねじの回転!