夕方、予約していたBoris with Merzbow『Klatter』を引き取りに新宿ディスクユニオンに。ついでにHM/HR館に行ったら中古盤5枚買うと20%引きをやっていました。JUCIFER / SHOW OF BEDLAMスプリットとかGILLAN『GILLAN’S INN』とか、買いもらしていたものを買いました。
去年『RELAXING WITH THE HEADS』の2枚組CDリイシューが実現しましたが、ファンジン『Optical Sounds』のTHE HEADS特集を読んでいたら、『EVERYBODY KNOWS WE GOT NOWHERE』3枚組CD!と『UNDER SIDED』2枚組CDリイシューが計画されているそうです。後者にはピール・セッション音源も入れるとのこと。いつになるか判りませんが、楽しみです。
『Manchild』シリーズの第5巻。第3巻と第4巻にはMELVINSの未発表音源CDが付いていましたが、今回は付いていません。でも80年代をノースキャロライナ州のパンク・シーンの真っ只中で過ごした作者が初期CORROSION OF CONFORMITYと交流したりする漫画が面白いです。今回はテキスト部分が増えたので、ほどほど英語が読めないときついです。
QUEENS OF THE STONE AGEのファースト『QUEENS OF THE STONE AGE』再発、去年から延期になって、もう出ないのかと思ったらちゃんと出ました。日本盤CDは紙ジャケだけどLPジャケではなくCDジャケを紙ジャケ化したというイレギュラー仕様。完全生産限定盤だそうなのでお早めに。山崎がライナーノーツを書かせていただきました。カタカナ表記がちゃんとジョシュ・ホーミ、ゼム・クルキッド・ヴァルチャーズになっています。今年はファースト完全再現ライヴも行っているそうで、ぜひ日本でもやって欲しいです。
EARTHの新作『ANGELS OF DARKNESS, DEMONS OF LIGHT 1』が出たのですが、これが素晴らしいです。『HEX: OR PRINTING IN THE INFERNAL METHOD』以降の路線を踏まえながら、幽玄たるギターとドラムスに深く沈み込むベースとチェロが加わり、奥行きと拡がりをもたらすことで、新たなディメンションへと導いていきます。最初の”書かれた”「Old Black」からラスト「Angels Of Darkness, Demons Of Light 1」まで、コンポジション(作曲)からインプロヴィゼーション(即興)へと流れ込んでいく作風は一聴すると穏やかなのに、聴く者の平衡感覚を揺さぶり続けます。神々しいです。ディラン・カールスンはインタビューなどでいろんなアーティストを引き合いに出していますが、本作のサウンドはどれにも似ていないという稀有な作品です。日本盤CDは山崎がライナーノーツを書かせていただきました。
“the 88-minute production features multi-camera footage from 2009 (Baltimore, Maryland) and 2010 (Cleveland, Ohio), with bonus clips from the last show of their 2010 European tour and videos never before released on DVD”とのこと。
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HungerCityが復活してた。
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引っ越しのドサクサの中、MOUNTAINの『ROAD GOES ON FOREVER』と印字されたCD-Rが発掘されて、未発表音源!?と色めき立ったのですが、まあ当然のごとく『THE ROAD EVER GOES ON』でした。紙ジャケCDが出たときのサンプル用。
今回の再発では『COME OUT AND PLAY』の魅力を再確認。特に「Be Chrool To Your Scuel」のやり過ぎ感が最高です。ディー・スナイダーとアリス・クーパーのデュエットで、ギター・ソロはブライアン・セッツァー、ピアノはビリー・ジョエル、サックスはクラレンス・クレモンス、ホーン・セクションはUPTOWN HORNSという無駄な豪華さ。しかもミュージック・ビデオには『ポリスアカデミー2/全員出動!』のボブキャット・ゴールドスウェイトが出演、特殊メイクはトム・サヴィーニ。巨額な制作費を投じたにも関わらず、首をかっ斬ったり腕が落ちたりする描写のせいでMTVで全然流れませんでした。その結果、アルバムも当時あまり売れませんでした。今回はそんな無駄なまでのやり過ぎ感を踏襲するべく、オリジナルLPの”飛び出すディー・スナイダー”ジャケットを完全再現しています。決して爆発的に売れるとは思えないタイトルなのに、ずいぶんとコストがかかった筈ですが、やる価値があることはやり過ぎる価値がある!という侠気を感じます。
それを考えると『LOVE IS FOR SUCKERS』を再発するというのもずいぶんと侠気を感じさせますが、改めて聴いてみるとなんだか迷走感が面白いアルバムです。後のWINGER~現WHITESNAKEのレブ・ビーチ全面フィーチュアという注目ポイントもあります。
夜2000からベン・ウォーターズに電話取材。英国ブギウギ・ピアニストで、最新作『BOOGIE 4 STU』はTHE ROLLING STONES初期ピアニストだったイアン・スチュワートに捧げるトリビュート作。3月30日発売。素晴らしい内容で、ボブ・ディランのカヴァー「Watching The River Flow」でSTONES全員withビル・ワイマンが参加しています。キース・リチャーズ&ロン・ウッドがデュエットする「Worried Life Blues」も極上です。
ゲイリーは自分の仕事に対して、常に真摯な姿勢をとってきました。『OLD NEW BALLADS BLUES』(06)、『CLOSE AS YOU GET』(07)、『BAD FOR YOU BABY』(08)と3年連続でアルバムを発表したとき、「毎年アルバムを出して、ツアーを行うなんて、働き者ですね」と言ったら、こんな答えが返ってきました。