1. SUNN O))): MONOLITHS & DIMENSIONS
2.GNAW THEIR TONGUES: ALL THE DREAD MAGNIFICENCE OF PERVERSITY
7.CANDLEMASS: DEATH MAGIC DOOM
9.DEVIN TOWNSEND PROJECT: ADDICTED
SUNN O)))の『MONOLITHS & DIMENSIONS』はヘヴィ・ロックと20世紀に”現代音楽”と呼ばれていた音楽の邂逅が生み出した大傑作。かつて音楽そのものよりも音量のでかさが取り沙汰されることも少なくなかったSUNN O)))が、21世紀に入って10年間で最も優れた音楽作品を創ったことを意外と思う人もいるかも知れません。しかし音楽というものの進化過程において20世紀後半、初めて”音量”の概念が評価基準のひとつとして取り入れられるようになったことを考えると、それを最大の表現手法のひとつとする彼らが21世紀に開花することは当然の帰結といえるでしょう。日本盤ライナーノーツやブログのここ・ここで鼻血混じりの口角泡を飛ばしながら大興奮の絶賛をしていますが、今なおその興奮が冷めることはありません。
ところで2009年7月24日、バーミンガムSupersonic Festivalでのライヴをdimeadozenで落とすことが出来ますが、『MONOLITHS & DIMENSIONS』の世界観を見事にステージで表現していて、本当に凄まじいです。
『MONOLITHS & DIMENSIONS』はSUNN O)))の作品としては地獄度が減少したと不満を漏らすリスナーもいたわけですが、それを補って余りある”悪”と”醜”の屍臭を撒き散らしていたのがGNAW THEIR TONGUESの『ALL THE DREAD MAGNIFICENCE OF PERVERSITY』。ここでも書きましたが、他人がいる所では聴くことが出来ないので、毎晩一人、大音量で内臓を鑿で抉るような激痛聴をしていました。
BARONESSは前作『RED ALBUM』を2007年ベスト1に選びましたが、今回の方がトータルな完成度では上かも知れません。
4位以下の作品もいずれも素晴らしかったです。時間を見つけて、少しずつ感想を書くつもりです。
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殺人医師スティーヴ・ウィリアムスが昨日亡くなったそうです…
ウィリアムスで印象が強いのは初来日時、うっかり間違ってアントニオ猪木から3カウントを取りそうになってしまい、あわてて2カウントで起こして「ウォー」とか吼えていた光景でした。
WCW時代にMISFITSのジェリー・オンリーにフォールを取られたことがあって、ジェリーが「俺、ドクター・デスに勝ったんだぜ!」と自慢していました。モハメド・アリと引き分けた猪木に勝ちそうになったウィリアムスに勝った、ということで間接的にアリに勝ったことになると教えてあげたら、「じゃあアリと俺がやったら俺の勝ちだ!」とはしゃいでいました。
天国でテリー・ゴディと殺人魚雷コンビ再結成ですね。涙。