JOURNEY: REVELATION

以前「コンピュータで解析したモナリザの声」とかやっていましたが、あれは骨格から声質を推測しているんですよね。それと同じで、スティーヴ・ペリー声を出すには、鼻が尖ったフクロウ顔の骨格が前提で、しかも泣き笑いしながら歌わねばならないようです。一時在籍していたスティーヴ・オウジェリーも同系列の顔だし、ANGRAのアンドレ・マトス、ゼロコーポレーションから出ていたHUGOもフクロウでした。そして新シンガー、アーネル・ピネダ(ニール・ショーンがyoutubeを見ていて発見した元JOURNEYフィリピンコピバンの人)もまたフクロウ顔で泣き笑いしながら歌っています。この人、声がスティーヴ・ペリーと同一人物です。

日本盤が10月8日に出るニュー・アルバム『REVELATION』は2枚組で、1枚目は純然たる新作なのですが、80年代の作品群にこのアルバムが紛れ込んでいても誰も気づかないと思います。2枚目は過去のヒット曲のリメイク集。普通にスティーヴ・ペリーが歌っているとしか聞こえません。たぶん今のスティーヴ・ペリーはこんなに歌えないです。もちろん単なるマネっ子と斬ってしまうのは簡単ですが、このなりきりぶりは尋常ではありませんよ。

既にアメリカでは6月に出ていてビルボードチャートの5位にランクイン。ネタではなく本気で売れまくりなのだそうです。日本盤のオマケは伊藤秀世氏によるピート・フレイムそっくりファミリー・ツリー。今年って2008年でしたっけ?

ところでJOURNEY公式サイトに載っていた記念写真。左からSLIPKNOTのジョーイ、ニール・ショーン、ディーン・カストロノヴォ。なんか縮尺がおかしいです。

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2008-09-28

さて、いよいよMELVINS『(A) SENILE ANIMAL』4LPボックスの争奪戦が始まりましたね。

目が悪いのでレーシック手術に関心があります。ただ昔、週刊プロレスだかに包茎とかDrキャッツポーとか日武会ジェット市川と一緒に広告が載っていたので、どうもウサン臭さを感じてしまいます。いろんな人がやっていて、失敗した話は聞かないので大丈夫かとも思えるのですが、失明したら嫌だし。そしてトリフィドが!

9月上旬に発表があったのに今更気がつきましたが、ALABAMA THUNDERPUSSYが解散したそうです。最後のアルバムとなった『OPEN FIRE』はジャケットも中身も超かっこよかったのですが、カイル・トーマスがEXHORDER再結成に参加してしまって活動が滞り、結局バンドの活動に終止符を打つことになりました。残念。

そしてポール・ニューマンが死亡。

今年はナマステインディアに行けなかったわん。えーーーん(´・ω・`)

『コードギアス 反逆のルルーシュR2』終了。…えーと。後半「東京に原爆落として1000万人死んだ!」「ママが実は生きていた!」「皇帝が人類補完計画をやろうとしていた!」「神様にギアスをかけた!」「ルルーシュが皇帝になった!」「妹の目が開いた!」など、ストーリーよりもその場限りのインパクトを狙ったネタが増えてきて、WWEより行き当たりばったりに思えてきた『コードギアス』ですが、無事着地したような。数々の無茶な展開に何度か面倒臭くなってきて見るの止めようかと思ったけど、最後まで見て良かったです。

RUNHILD GAMMELSAETER: PLICON

THORR’S HAMMER『DOMMEDGSNATT』とKHLYST『CHAOS IS MY NAME』で地獄からの呻き声を聴かせたルンヒルト・ガメルセター初のソロ・アルバム。

他人の干渉のないソロ作ということで、暗黒ドゥーム・ヴォイスと天使の歌い声がいやと言うほどぶつかり合う、無秩序な混沌の責め苦に苛まれます。

ただ緩急のない混沌の垂れ流しなので、THORR’S HAMMERやKHLYSTのようにピンポイントで地獄の窯が口を開けるサウンドの方が鮮烈なインパクトがあることも確かです。

この写真で見る限り、あんま”ルンヒルトたん”って感じじゃないですよね。

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「研究所にルンヒルトのファンクラブができはじめてるよってスティーヴンに言われました。なんだあのホットノルウェージャンガールは!!って事になってるらしい!!」

とか寝言はまさか言っていないと思いますが。

OM: Gebel Barkal 7”

今年6月に来日したOMの最新音源7″。Sub Popシングルズ・クラブ第3期の最初のリリースで、薄茶色盤の限定1,500枚。

OM節全開の曼荼羅系ドゥームで、『PILGRIMAGE』に入っていてもあんまり違和感がないタイプの曲ですが、新ドラマーのエミル・エイモスがバキバキに叩きまくっています。ライヴではその迫力に圧倒されていた一方で、ダウナー感を殺いでしまうあたり賛否があるかも。ただ、ポジティヴな生命感あふれる曼荼羅系ドゥームという新機軸も素敵です。とはいっても曲が全然短すぎるので、満腹感はなし。早くフル・アルバム新作で打ちのめされたいです。

B面は「Gebel Barkal」の別ヴァージョン「Version」。ドラムにエコーがかかっていたり、ダブっぽい仕上がりです。

高井戸

<子ども見守り情報> 08/9/25認知情報(10:45発信)

 本日(25日)、午前8時頃、高井戸東3丁目付近で、女子児童が男性不審者(水色Tシャツ、徒歩、包丁様な物在中のビニール製手提げ袋所持)から後を付けられ、逃げると追いかけられた、という事案が発生しました。

 警察署と区安全パトロール隊では、警戒を強めています。お子様には、登下校又は外出する際はできる限り複数で、暗い場所は避けて、遠回りでも明るく人通りの多い道を選び、万一、この様な被害にあった場合は、「防犯ブザーを鳴らす」「大声を出して逃げる」「近くの人に助けを求める」等、繰り返しご指導をお願いします。また、区民の皆様にも児童の見守りと、犯人の検挙につながる情報の提供等についてご協力をお願いします。<杉並区危機管理対策課>

<子ども見守り情報>08/9/25認知情報(19:18発信)

 本日(25日)、午後4時頃、高井戸東3丁目付近で、自転車に乗った不審者(ジーンズに灰色Tシャツ、銀色の自転車に乗った男)が、下校途中の男子児童の後方からランドセルを刃物様なもので切りつけられるという事案が発生しました。

昨日、今朝と同地域で不審者の発生事案が発生しています。警察署と区安全パトロール隊では、警戒を強めていますが、周辺居住の方は、特に注意をお願いします。

合わせて、保護者の方は、できる限り登下校の時間帯に外へ出て、子どもの見守り活動をお願いします。また犯人の検挙につながる情報の提供等についてご協力をお願いします。<杉並区危機管理対策課>

2008-09-25

現在来日中のハワード・ジョーンズにインタビューしました。とても紳士的かつ真摯な語り口の人で、80年代の音楽シーンや最近の活動、創価学会への帰依などについて話してくれました。

Howard Jones @Billboard Love東京

一日2公演のうちセカンド・ショーを見ました。21:30~22:45

Conditioning / Like To Get To Know You Well / Pearl In The Shell / Just Look At You Now / Look Mama / Equality / Life In One Day / No One Is To Blame (piano) / Everlasting Love – Twist And Shout – Fur Elise (piano) / Revolution Of The Heart / Things Can Only Get Better // What Is Love / New Song  かな?往年のヒット曲満載の楽しいライヴでした。

今年がデビュー25周年、14年ぶりの来日だそうです。3人編成。ハワードさんのキーボードはローランドのファントムG8。

THE HEADS / WOODEN SHJIPS: SPLIT 7”

極めて局地的な人気を誇るTHE HEADSですが、やけに限定盤とか廃盤で入手困難な作品が多く、ファン泣かせのバンドでもあります。先日関連作品のCD-Rが3タイトル出たのに続いて、7月にWOODEN SHJIPSとやったイギリス+オランダの短期ツアーを記念して500枚限定のスプリット7″も出ました。

THE HEADSの「Handlar Ned Jonesie」は今年5月にブリストルでスタジオ・ライヴ録音されたヘヴィ・インストゥルメンタル・ジャム。WOODEN SHJIPSの「Death’s Not Your Friend」は今年4月に地元サンフランシスコでライヴ録音されたヴォーカル入りの、HAWKWINDとかDEAD PAN SPEAKERSっぽいタテノリ・スペース・ロックです。33回転なのでどちらもちょっと長めで、それでいてダラダラしていなくて気持ちいいです。通常の流通ルートでは日本に入ってきていない筈なので、マニアの皆さんは頑張りましょう。

英語についてちょっと偉そうなことを言ってみようか

生半可に英語をかじった人がよく「アメリカ南部の発音は聞き取りづらい」とか「スコットランド英語は何言ってるか判らない」とかわかったようなことを言いますが、そういう言い訳をする人がロクに英語を話せたためしがありません。東京出身の日本人が北海道や沖縄の人の言っていることもそれなりに判るのと同じように、ある程度ちゃんと英語を話すことが出来る人だったら異なった地域の人とも会話できてしかるべきです。

ビリー・ブラッグがウディ・ガスリーの源流を追うDVD『BILLY BRAGG & WILCO: MAN IN THE SAND』を見ていたら、イギリスのエセックス州出身のビリーが普通にオクラホマの人たちと話していました。僕にはもはや同じ言語には聞こえませんが、支障なく会話が成り立っています。

僕は先日MATHS CLASSの若者たちにインタビューしたのですが、相手の言っていることを理解するのにかなり苦労しました。まだまだ修行が足りないです。いずれ英語学校に通って、もっとヒアリングの力を付けたいです。

ちなみにこのDVD、ビリーとWILCOがウディ・ガスリーの遺した歌詞に曲を付けてレコーディングした『MERMAID AVENUE』『同Vol.2』のメイキングにもかなり時間が割かれています。ガスリー本人の音源もまだ聴いていないものが山ほどあるのに、こういった外伝に手を伸ばすのもどうかと思ったのですが、イングリッシュマンがガスリーの足跡を辿る旅路の描写がとても面白かったです。

とりとめがなくオチもない日記は今に始まったことじゃないからまあいいよね。ピャウ

2008-09-22

HUEY LEWIS AND THE NEWS『FORE!』とHEART『HEART』のライナーノーツを書きました。あまりに露骨な80sなサウンドって妙に破壊衝動をかき立てるものがあって、誰でもいいからぶち殺したくなりませんか?『アメリカン・サイコ』のパトリック・ベイトマンの気持ちが判ります。

…最近はこういうことを書くと「通報しますた」となるので、僕はぶち殺したくなんかなりませんけどね!と言っておきましょう。なりませんとも。平和大好き。ほっとけない。フリーハグ。←うわぁやだやだ。

ジョン・フォックス来日公演に行けませんでした。25年前も行けませんでした。

POP feat. Zbigniew Karkowski & PITA / Oren barchi + Jim O’Rourke + Stephen O’Malley @横浜トリエンナーレ/横浜赤レンガ倉庫1号館3fホール

赤レンガ倉庫といえば頭脳警察とかカルガリーハリケーンズのフォトセッションを思い出します。ライヴは1900から。ズビグニエフ・カルコウスキ&ピタは20分ちょい。オーレン&ジム&SOMAは約50分で、2030頃には終演しました。

才人たちのインスピレーションが呼応しあうさまがとても味わい深く、脳内のあちこちのツボを刺激してもらったり弛緩させてもらったりしましたが、演奏時間・音量どちらも腹八分目だった感も。

2008-09-21

Rolling Stone誌サイトによると、サラ・ペイリンが育ったアラスカ州ワシラは、アラスカ州最大のクリスタルメス生産地なのだそうです。ワシラというと、PORTUGAL THE MANの出身地でもありますね。ジョン・ゴーリィは「都市とすら言えない小さな町で、小さなショッピングモールと雑貨屋があるだけ」と言っていました。

デス・レース

ちょっと前までは『デスレース3000年』というタイトルでトム・クルーズが主演という話だったような気がしましたが、ふと気がついたらジェイソン・ステイサムが主演になっていました。運転ハゲ俳優というジャンルを開拓した感のあるステイサムですが、これからも演技しようとか欲張らないで運転ハゲにこだわり続けて欲しいところです。

旧作『デスレース2000年』があまりにクルクルパーでかっこいい映画だったので、ポール・W・S・アンダーソンがリメイク版の監督というのはおそらく最適任で、カーチェイスとか爆発とかエロ姉ちゃんとか、そのあたりは大変よろしいです。

でも、話が刑務所内で完結していて、おばあちゃんとか障害者をはねない!大統領が出てこない!ナビ姉ちゃんがドライバーの性処理をしない!マシンガン・ジョーがスタローンじゃなくて面白黒人!などなど、旧作の美味しすぎるツボ部分がことごとく欠けているのは正直かなりフラストレーションが溜まります。これだけカーチェイスとか爆発とかエロ姉ちゃんが出てくるのに満たされない映画は初めてかも。さんざん人が死ぬんだから、おばあちゃんとか障害者だってちょっとぐらい殺してもいいじゃん。

旧作マンセーリメイクダメダメという青春思い出レトロ親父になるつもりはないですが、『デスレース』を『デスレース』たらしめる要素が欠如していて、これだったら『トランスポーター刑務所編』でも『バトルランナー自動車編』でも『ワイルドスピード刑務所ドリフト』でも良かったような。それにやっぱりヒーローが女を置き去りにしてさっさと逃げちゃいけないですよねえ。

でもまあカーチェイスとか爆発とかエロ姉ちゃんとかはいっぱい出てくるので、それだけ見に行くならオッケーです。というか、これが初めて見る『デスレース』だったとしたら、かなり満足度が高かったかも。

TESTAMENT / VOIVOD / FORBIDDEN @THRASH DOMINATION 08 川崎クラブチッタ

タイ料理店TUK TUKとチッタ前のMAIMONが潰れていました。MAIMON跡地には羅豚と書いてラブと読ませる豚しゃぶ屋が。

ちょっと懐かし話を。1991年9月に発表されたNIRVANA『NEVERMIND』がメタル界に与えた衝撃は大きく、グランジ路線に走るバンドがいたり妙に敵視するバンドがいたり色々だったわけですが、それとは一線を画したかたちでメタルを進化させようという試みもあり、その代表的アルバムがFAITH NO MORE『ANGEL DUST』(1992年6月)、MINISTRY『PSALM 69』(1992年7月)、VOIVOD『OUTER LIMITS』(1993年8月)、PRONG『CLEANSING』(1994年1月)あたりだったのではないかと思います。いずれのバンドも何作かの進化プロセスを経て、これらのアルバムでひとつの到達点に辿り着いています。

そんな中で『OUTER LIMITS』はプログレッシヴ・ロックやパルプSFなどメタルというものがまだ存在しない時代の古典の要素を取り込んだ、いわばスチーム・メタルに先鞭をつけたアルバムでした。

VOIVODのライヴを見るのはこれが2度目。前回はFIGHTの前座で1994年1月16日、ニューヨークのLimelightでした。教会を改造した会場で、鳥かごみたいなのをぶら下げて中で女の子が踊っていました。14年前の話なので記憶が薄れていますが、ちょうど『OUTER LIMITS』期のライヴで、1曲目が「Fix My Heart」。アップテンポのストレートな曲はほとんどやっていなかった記憶があります。「VoiVod」すらやっていなかったかも。このライヴを見て「メタルは変わる!」とドキドキしていました。変わらなかったけど。確かこのちょっと後にスネイクが脱退したんですよね。

今年が5年目となったTHRASH DOMINATIONでのVOIVODは、イベント趣旨を考慮したのか、それとも最近のセットリストはこうなのか、速めの曲が中心でした。【追記】今年6月に約5年ぶりのライヴをやったときは、来日公演を短縮した感じだったようです。

ラスト「Astronomy Domine」はリック・ライトに捧げるかと思ったら、ピギーに捧げていました。

しかし毎年必ず機材トラブルがあるのは何とかしてもらいたいです。仕様なのでしょうか。

インクレディブル・ハルク

公式サイトでは「今度のハルクのテーマは『愛』」とか書いてありますが、絶対違うと思います。今度のハルクのテーマは、ハルクとアボミネーションがニューヨーク125丁目のアポロ・シアター前でウガーと大暴れするという点に尽きます。

  • ヒクソン・グレイシーがブルース・バナーに火の呼吸を教えて、ビンタします。
  • TV版の寂しいエンディングテーマがちょっとだけ使われます。
  • 「You wouldn’t like me when I’m angry」のポルトガル語版がちょっと出てきます。『蒼天の拳』に「儞已經死了」というセリフが出てくるようなものでしょうか。
  • ハルクの声がルー・フェリグノなのだそうです。フェリグノはさらに警備員役でカメオ出演しているそうですが、どこか判りませんでした。
  • 実写版でハルクが人間語を話すのって初めてですよね?

2008-09-19

最近WHDはプログレCDだけでなく廉価盤ホラー映画DVDも出しているのかと思ったら、別の会社でした。レコード会社のほうがWHDエンタテインメント、DVDのほうがWHDジャパンだそうです。

2008-09-18

渋谷LUSHでMATHS CLASSのライヴ。→ソニーミュージックでAC/DC『BLACK ICE』試聴。2回聴く。→帰宅。→少し仕事。→MATHS CLASS全員にインタビュー。→ビジネスランチ。→帰宅。

MATHS CLASSはミニアルバム『NOW THIS WILL TAKE TWO HANDS』を発表したイギリスの新人バンド。マス・ロック系なんだけどもハードコア色が薄くて、時にPRIMUSを思い出したりもします。BATTLESとかFOALSとも近いような近くないような。

AC/DCは全曲聴きましたが、やっぱりいつもと同じでした。もちろんそれは超最高ということです。

FLOWER TRAVELLIN’ BAND: WE ARE HERE

FLOWER TRAVELLIN’ BANDの35年ぶりのニュー・アルバム『WE ARE HERE』がリリースされました。

ロックもプロレスも殺人鬼も、”変な人がおかしなことをする”という点で共通しており、それゆえに大勢の人々を魅了するのだと思います。FLOWER TRAVELLIN’ BANDが出てきた当時は日本人がロックをやるということ自体がおかしなことだったわけで、しかも黒人ハーフの人がカタカナ英語をハイトーンでシャウトするというのは、相当に異形の存在だった筈です。もちろん彼らの音楽が優れていたから伝説になったのでしょうが、特に海外での彼らの評価は、少なからずその異形っぷりによるものでしょう。

そして2008年、メンバー全員が還暦を過ぎて本気でロック・アルバムを作ったのが『WE ARE HERE』。これがまた見事な異形アルバムです。声のハリとカタカナ英語はまったく不変、「ヴォーカル、オレ!」と自我が数倍に膨れあがったジョー山中のむせ返る存在感にやられます。石間秀機のシターラがネバッと絡みつく「We Are Here」がアルバムのハイライトでしょうか。ハードな曲もジョーのシャウトもないし、タルイ古臭いと切ってしまうのは簡単ですが、いい年こいた爺さんたちが懐古でなくロックを前進させようとしたらどうなるか?という実験場であり、無視して通るわけにはいきません。その”実験”のセンスはさすがに時代を感じさせるものですが、それもまたいとおかし。ロックがアヴリル・ラヴィーンとか土屋アンナを指すジャンルに堕した今、ジジィたちが最後の殴り込みをかける”ニュー・ロック”アルバムです。

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またもやダブリ盤を放出したいのですが、

  • ATAVIST/NADJA『POINTS AT INFINITY』CD、未開封新品
  • boris『マブタノウラ』LP、限定600枚 1回かけたかも知れないけど新品同様

でどなたか引き取っていただけませんでしょうか。限定盤リリースラッシュに向けて、金も置き場もなくて困っています。mail@yamazaki666.comまでメール下さい。オマケ付けます。【済】

2008-09-16

PINK FLOYDのキーボード奏者リック・ライトが15日、癌で亡くなったそうです。

『THE WALL』の後にクビになったり『A MOMENTARY LAPSE OF REASON』のときCDブックレットに写真載せてもらえなかったり名前が小さかったり、一番軽んぜられていたメンバーではありましたが、本当にLive 8が最後の再結成になってしまったのが残念です。そういえば最後の来日がちょうど20年前の1988年でしたね。

1978年のソロ作『WET DREAM』は地味ながらPINK FLOYDの世界観に清涼感を加味した佳作でした。スノーウィ・ホワイトのギターも良かったです。

【メモ】押さえねばならないレコード/CD

生活苦しすぎ。