2010年のベスト・アルバム、選出が1年以上遅れて2012年1月3日になってしまいました。すみません!
1.TRIPTYKON: EPARISTERA DAIMONES
CELTIC FROSTから怨念を糧にさらに踏み込んだ、憎悪で織りなされた腐食ヘヴィ・ロックの傑作。聴くたびに暗く憎しみに満ちた気分になる。
2. MELVINS: THE BRIDE SCREAMED MURDER
ツイン・ドラムス編成になってからのMELVINSのアルバムはどれも神憑り。その中でも奇想天外の最高作。
3. THE OCEAN: HELIOCENTRIC / ANTHROPOCENTRIC
アルバム2枚を跨いで太陽中心主義(地動説)と人間中心主義(天動説)を題材とした超大仰プログレッシヴ・ドゥーム大作。
4. HARVEY MILK: A SMALL TURN OF HUMAN KINDNESS
人里離れた森の中、夜の街道を歩く男女の闇のドラマを描くミニマル・ヘヴィ・ロック。
ロバート・プラントの脳内にある20世紀アメリカ。
なんだかメジャー感が。でも申し分なくヘヴィ。
ニック・ケイヴが凶暴化。
8. ELECTRIC WIZARD: BLACK MASSES
彼らの作品の中では最高傑作ではなくても、年間ベスト10に相応しい殺傷力。
9. SANCTA SANCTORUM: THE SHINING DARKNESS
元DEATH SSのスティーヴ・シルヴェスター。怪しげでいかがわしいイタリアン・アンダーグラウンド・ダーク・メタル。
10.CONAN: HORSEBACK BATTLE HAMMER
原始人バトル・ドゥームの新鋭。脳天かち割り。
2010年は4月にゲイリー・ムーアが21年ぶりに来日、東名阪とソウルまで追っかけしたり、夏には個人的にとても重要なことが発覚したりして、感慨深い1年でした。それ以外にも毎日音楽を聴いて、原稿を書いて、けっこう幸せな年だったと思います。
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今月上旬、DEEP PURPLE HUBに突如BLACK SABBATHのサウンドボードライヴ音源がうpされましたが、その内容の凄さもさながら、ライヴ日付を特定するまでの推理プロセスが面白いです。1970年8月31日、モントルー・カジノで確定のようです。元々mp3音源だった音源のノイズを処理してflacにしたものを聴きましたが、音質・演奏ともに極上です。夢のような51分44秒。「Behind The Walls Of Sleep」最後のジャジーなジャムが強烈。
『BLACK SABBATH』デラックス・エディションのボーナス音源探しで倉庫をひっくり返したら出てきたという噂もあながち嘘とは言い切れないです。
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高峰秀子が亡くなったそうです。
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うさぎ屋でお年賀のどら焼きとうさぎまんじゅうを買いました。来年がうさぎ年だからか、行列が凄かったです。行く途中、久々に乞食を見ました。