田崎健太『真説・長州力 1951-2015』を読了。
“本人が言っている”という一次ソースすらアテにならない特殊な世界であるプロレスを題材にした労作。
タイトルは『真説・長州力』ですが、途中から新間寿・佐山聡・大塚直樹・永島勝司など強烈すぎる面々の活躍が描かれて、主人公の筈の長州の個人事務所リキプロダクションがいつの間にか出来ていたり、最初の引退のいきさつがほぼスルーされたりしています。 そういう意味で本書は長州を軸にしたプロレス史、なのかも知れません。
あと主人公だからか、長州性善説が貫かれているように感じました。 周囲の人たちも無茶苦茶だけど、長州自身もそうとう無茶苦茶な人だと思うのですが。