●映画『Dukun』
SNSに書いたことをちょっといじってまとめました。
マレーシア映画『Dukun』が気になっています。 実際にあった事件の映画化。
Mona Fandayさん、マレーシアで演歌歌手を経てbomoh(呪術師)に転向して、1993年に市議会議員から「次の選挙に当選するまじないをかけてあげる」と金を取って殺害してバラバラにして、翌日ベンツを買って美容整形したけど捕まって死刑になりました。
この事件は2006年に『Dukun』として映画化されたけど題材が題材なので封印。でも12年の月日を経て、2018年2月にネット流出したので4月にマレーシア国内で一般劇場公開されました。
その『Dukun』は2月に流出したときにマレーシアの著作権団体を激怒させたのと、まだ4月に公開されたばかりで未ソフト化のせいか、まだ日本ではちゃんとした形では(ちゃんとしてない形でも僕の知る範囲では)見れないっぽいです。
youtubeだと『Dukun full movie』と題されたものが幾つもあるけど、有料サイトに誘導するやつとかまったく別の映画とか。
minoさんのtwitter書き込みによると「本国配給のAstro Shawは近年どんなヒット作でもソフトを出さず、有料配信に回している」とのことなので、円盤化はされずとも配信で見れることになるかも。
僕みたいな素人でもbomohという言葉を知っているのは、数年前に呪術王(Raja Bomoh)Ibrahim Mat Zinという人が「消失したマレーシア航空機MH370を呪術で見つける!」と宣言して話題になったからです。
その呪術王さんは今年4月に選挙出馬すると宣言したけど、立候補届けを何故か出さなかったので出馬中止になったとのことです。
それはそうと、Raja Bomohの英訳としてShaman Kingと、どっかで聞いたことがある単語が使われていますね。
●映画『Pontianak』
そのマレーシア初のホラー映画『Pontianak』(1957)。
IMDBだとシンガポール製となっているけど、分離独立は1965年なので当時はマレーシア連邦。フィルムは監督が廃棄してしまって現存しなさそうだそうです。
画像検索するだけでも盛り上がるものがあります。
貴重な記事。
ヒットしたので、続編『Dendam Pontianak』『Sumpah Pontianak』が作られました。
監督のB. Narayan Raoはインド出身でマレーシアで映画監督をやっていたようですね。
なお『Anak Pontianak』(1958)は吸血幽霊ものだけど、関係ないっぽいです。 もしかしたら『Pontianak』ヒットへの便乗かも。
ポンティアナクはマレーシアやインドネシアで昔から伝わる吸血幽霊で、近年もポンティアナク映画があれこれ作られています。