●KARMA TO BURN: ARCH STANTON
日本ではゴールデンウィークに突入した企業もあるようですが、オランダでは今日は国王誕生日で祝日です。 で、アインドホーフェンではライヴ・イベントKlok Rock Orangeが行われます。 出演するのはPETER PAN SPEEDROCK、KARMA TO BURN、THE REAL McKENZIESなど。
アメリカのウェストヴァージニア州出身のKARMA TO BURNはヘヴィなストーナー・グルーヴ・ロックで、サウンド的にはとても好きなのですが、基本的にインストゥルメンタル・バンド(というかWilliam Mecumのリーダー・プロジェクト)で、あまり作品ごとで音が異なるわけでもなく、さらにタイトルが「20」とか「Forty Seven」とかなので、どの曲がどのアルバムに入っているのかよく判らないです。 まあそれは僕がファンとして浅いということですが、去年8月に出た『ARCH STANTON』を今になってようやく聴いたのもそれが理由だったと言い訳しておきます。
で、その『ARCH STANTON』ですが、すごく良いではないですか。それぞれの曲のキャラが立っていて、アップテンポ・ナンバーも多く、でもグルーヴに腰が入っていて、持っていかれます。 トータル37分半と長くはないですが、密度は濃いです。 はじめてのKARMA TO BURNの1枚としてもオッケーです。
KARMA TO BURNで唯一日本盤が出たのはファースト『KARMA TO BURN』ですが、これはRoadrunnerレーベルに「インストじゃ売れない」と言われてヴォーカルを入れたという不本意な作品で、後に同作の曲をインスト・ヴァージョンに戻した『SLIGHT REPRISE』を発表しています。 ヴォーカル入りも実はけっこう良いのですが、インスト版も本来のあるべき姿ということで、気合いが入っています。