元THE AUTEURSのルーク・ヘインズの2006年のアルバム『OFF THE ROCKER AT THE ART SCHOOL BOP』に「Leeds United」という曲が収録されています。彼自身の70年代後半イギリスでの少年時代の思い出を歌った曲ですが、歌詞にこんな箇所があります。
No leads for the West Yorkshire police
In Victorian Leeds concrete Leeds
There’s a killer on the terraces better call in Doris Stokes
The devil came to Yorkshire in the silver Jubilee
It could be Kendo Nagasaki Jimmy Savile or the Queen
Killerは当時世間を騒がせたヨークシャー・リッパーことピーター・サトクリフを指していて、ドリス・ストークスはテレビに出ていた霊能力者、ケンドー・ナガサキは桜田一男ではなくイギリスで活躍していた初代ケンドー・ナガサキのほうですね。1968年、ミスター・ギロチンの名前で国際プロレスに来日したそうです。ジミー・サヴィルはTV番組『Jim’ll Fix It』の司会をやっていたタレントです。THE BEATLESとかが出たNME Pollwinners Concertの司会としてなじみがある人もいるかも。
また、この歌詞には「Propping up the bar World Of Sport then fixing the car」という一節がありますが、この『World Of Sport』は毎週土曜の午後にやっていたTVスポーツ番組で、その枠内でプロレスをやっていました。ビッグ・ダディやサミー・リー（佐山聡）、クイック・キック・リー（前田日明）などが登場していました。最近再放送されたのか、youtubeに当時の試合がたくさんうｐされていて嬉しいです。初代タイガーマスクのムーヴがサミー・リー時代にかなり確立されていたことが窺えます。
