アイ・アム・レジェンド【ネタバレ】

見ました。ヴィンセント・プライス主演の『地球最後の男』(1964)、チャールトン・ヘストン主演の『地球最後の男オメガマン』(1971)に続く3回目の映画化。初めてリチャード・マシスンの原作『I Legend』が映画題に使われました。

今回は原作とこれまでの映画版とは大きく異なる点がいくつかあります。

  • I Legendというタイトルは、吸血族を殺しまくる主人公がいつしか吸血族のあいだで伝説の怪物扱いされている…という逆転現象をタイトルにしたものですが、今回は「吸血族を人間に戻すワクチンを発明したウィル・スミスは偉い!」と後の世に伝説となった…という意味になっています。
  • 原作と『オメガマン』は吸血族が徐々に新しい社会秩序を築くようになったという設定ですが、今回は吸血族(『ブレイド』に出てくるやつみたいなの)は最初はウィル・スミスを罠にかける知能を持っているけれど、徐々にケダモノ化して、しまいに昼間に外に出てみて日光に当たってギャーと言うようになってしまいます。馬鹿。

まあ他のウィル・スミス映画同様、堅苦しく考えずにホゲーと見ればそれなりに面白いです。

『オメガマン』もジャージ姿のチャールトン・ヘストンがアフロのシスターとセックルしたりするので、スチャラカ度は同レベルです。

こんなスットコドッコイ映画にボブ・マーリイ使いやがって!と激怒する人はいそうですが。

なおウィル・スミス映画といえば『インディペンデンス・デイ』で炎の海となった地下トンネルで女と子供が脇の管理人室に逃げ込むと無傷で助かるというシーンがありましたが、今回もラストでウィル・スミスが爆弾で自爆して、女と子供が部屋のクロゼットみたいなのに逃げ込んだので無傷で助かります。

リチャード・マシスンの原作、以前は田中小実昌訳だったけど、今では尾之上浩司訳なんですね。どう違うかは知りません。

なおCATHEDRALの『CARAVAN BEYOND REDEMPTION』に「The Omega Man」という曲があって、コーラスが「I Frankenstein – One Million Years B.C./Dinosaurs Rule the Earth – All for you to see」というものです。

あと10年ぐらい前にOMEGA MANというフロリダのハードコア・バンド(SxExかも)がいましたが解散したようで、メンバーの誰かがLIGHT YOURSELF ON FIREにいるようです。

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さらに余談ですが、僕の中では『ワイルド・ワイルド・ウェスト』は原作:石川賢ということになっています。

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yamazaki666

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