『WHD ENTERTAINMENT PRESENTS: THE GRANDE BALL VOL.1』と銘打たれて行われたロック若年寄2組のライヴ、どちらも初来日。
フィリップ・セイスはカナダのブルース・ロック・ギター・ヒーロー。ジミヘン系ですが、一言でそう言ってしまうのは勿体ない良い演奏をしていました。
ジェフ・ヒーリーやメリッサ・エサリッジのバンドで活動していますが、ピンでもかなりイケます。歌も上手し。
ケニー・アロノフのドラムスも限りなくタイトでしかもパワフル。
THE ANSWERはLED ZEPPELINとFREEをブレンドしたようなブリティッシュ・ロック。「Oh Well」に乗って入場してきました。
アルバム『RISE』を聴いたときは”クラシック・ロック”層を狙いすぎ?とも思ったのですが、シングル「Under The Sky」のカップリングの「The Doctor」イントロのレスポールのあまりの鳴りの良さに身震いしました。
残念ながらこの日イントロは短め。
どちらもオールドスクールなロックを若い演奏で届けるというタイプで、演奏がちゃんとしていたのは当然ながらセイスの方だったのですが、ベテランだけあり、ちょい固まりすぎのような印象も。
THE ANSWERは危なっかしい箇所もありましたが、無闇な熱さとひたむきさが良くて、僕的にはこちらに軍配を上げたいです。
しかし四半世紀前、FASTWAYが既にレトロ扱いだったのに、同じスタイルの音楽が今でも演奏され続けているのは良くも悪くも凄いことですね。
これからロックはクラシックみたいに、昔の人がやった音楽をどのように解釈するかが良し悪しの評価基準となっていくのでしょうか。
観客は汚ッサンあるいは汚ッサン予備軍の若者ばっかでした。
ところでFASTWAYのこのビデオ大好き。初期2作はすごくカッコ良くて、2in1CDでリリースされているので、ぜひ聴きましょう。