1973年のオリジナルは30年以上愛され続けてきた異端/ペイガン・カルト・クラシック映画の超名作ですが、リメイクは:
- 主人公のニコラス・ケイジが童貞でない。
- だからそもそも何故生贄に選ばれたのか判らない。
- 誰も歌わない。
- 野原でセックスしていない。
- 宿屋のねえちゃんが裸踊りしない。
- クリストファー・リーが仮装しない。
- 異端というより、おばちゃん達に男が尻に敷かれている。
要するにオリジナルの良かったところが全部カットされているわけです。代わりのハイライトは:
- ニコラス・ケイジがチャリでコケて蜂の巣をひっくり返して蜂に襲われる。
- ニコラス・ケイジがおばちゃん達をグーで殴ったり蹴ったりする。
- 蜂のアゴ髭が生えた女とか双子の婆さんとかが出てくる。
- アンジェロ・バダラメンティのやる気なさげなお仕事まるだしの音楽。
- 誰も興味ないエピローグが付け加えられている。
思えばオリジナルも奇天烈な世界観でかなり頭を抱えましたが、リメイクは別の意味で頭を抱える仕上がりです。
とはいえVシネマみたいにソツなく作っているのではなく、ソツありまくりで足下が揺らぐほどなので、いずれ再評価される日が来るかも知れません。
いちおう最初にオリジナル版を見ておかないと失笑すらも出来ず、ただのウンコ映画に見えてしまうかも知れないので、ちゃんと見ておきましょう。オリジナルは超名作だし。
オリジナル版のサントラ盤CDも素晴らしいです。