(CMH Classic Bluegrass CD-8421)
ここのところずっと暗黒系カントリーにハマっています。
『ダークサイド・オブ・ロック2』でも特集を組みましたが、のどかな演奏と斬首だの殺人だの黒乳首だの穏やかでない歌詞が相まって、アメリカーナの闇の部分をじんわりと味わうことが出来て素敵です。
なにぶん(少なくとも日本では)まったく研究が進んでいないジャンルなので難航している中、たまたま知ったコンピレーションCDが『American Gothic – Bluegrass Songs Of Death And Sorrow』。
全23曲の歌詞が死ぬとか殺すとかについてで、ブルーグラスの始祖ビル・モンローや8弦フィドルの名手ベニー・マーティン、テナー・ヴォイスで女心を歌わせたら絶品のマック・ワイズマンなど、ブルーグラス系中心に収録されています。
ライナーノーツには歌詞の内容や元ネタとなった逸話、類似した題材を歌った曲などが記されていて、初心者もマニアも暗黒系カントリーをひもとく上でぜひ押さえておきたい1枚ですよ。
ブルーグラスのファンは高い楽器を買ったり、演奏テクニックを磨くことにエネルギー(とお金)の99.99%を費やしてきてるので、歌詞の内容は二の次三の次というのが現状なんだわさ。