ドラムン・ベースの思い出

10年ぐらい前、ドラムン・ベースが好きだった時期がありました。

『8時だよ!全員集合』のオープニング・コントのエンディング、通称「盆回り」を連想させる切迫感があるビートに魅力を感じていたのだと思います。

ただ、ちゃんとした本物のドラムン・ベースよりも、他の畑のミュージシャンが土足で踏み込んできたようなやつが好きでした。

(本物もいちおう最低限は押さえましたが。4 Heroがすっごくつまんなくってどうしようかと思った)

デビューした時はネオアコと呼ばれたエヴリシング・バット・ザ・ガールの『ウォーキング・ウーンデッド』とか、とにかく新し物好きのデヴィッド・ボウイの『アースリングス』とか、ピッチシフターの『www.pitchshifter.com』とか、ギーザー・バトラーの『ブラック・サイエンス』の曲とか、しまいにはゲイリー・ムーアまで『ダーク・デイズ・イン・パラダイス』でやっていました。

コートニー・パインもドラムン・ベースまではいかないけど、ブレイクビーツを取り入れた『アンダーグラウンド』を出すなど、成功したりしなかったり、なんだか混沌としたムチャクチャな状況が面白かったです。

そんな状況下、『GUITAR, DRUMS’N’BASS』というアルバムを出したのがデレク・ベイリーでした。

全編DJ NINJのプログラミングによるビートにインプロヴィゼーションのギターを乗せた作品で、必ずしも彼の代表作というわけではありませんが、こういう人までこういうことをやってしまうんだ!という、グラッと足場を崩されるシチュエーションを楽しんでいました。

ベイリーが亡くなったと知り、なぜか最初に思い出したのがドラムン・ベースのことだったのでした。

投稿者:

yamazaki666

凸(--)凸(--)凸(--)凸(--) 玄関:http://yamazaki666.com twitter:http://twitter.com/yamazaki666 facebook : http://www.facebook.com/yamazaki666

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください