アイリッシュ・ロックを研究するにあたって、ぜひひもといておきたい本が『Irish Rock: Roots, Personalities, Directions』(Mark J. Prendergast著/The O’Brien Press刊/1987年)です。
1950年代のショーバンドからベルファスト・ビート、シン・リジィ、スキッド・ロウ、グラニーズ・インテンションズ、ヴァン・モリソン、ホースリップス、U2、クラナド、ヴァージン・プルーンズ、シニード・オコナーまで、アイルランドのロックの歴史を詳しく解説しています。
全編ためになる一冊ですが、特にスキッド・ロウやグラニーズ・インテンションズ、Dr.ストレンジリー・ストレンジらが交流する60年代後半のダブリンのシーンについての記述はすごくためになります。
アイルランドの音楽というとフォークとかトラッドとかに走る人が少なくありませんが、アイリッシュ・ロックについてもぜひ研究を進めていただきたいです。
なお同題の本でTony Clayton-Leaという人が書いたやつ(ボノが表紙)もありますが、こちらは写真メインで、初心者向けです。