1990年代以降のロック界において、ダイムバッグ・ダレルはトム・モレロと並んで、最も独創的なギタリストでした。
(ヘヴィ・ロックという枠だけでなく、ロック全体で)
が、そんなことを抜きにしても、PANTERAは最高にかっこいいバンドだったと思います。
僕にとっては、メタル・ファンであることを最も誇りに思わせてくれるバンドがPANTERA(とMACHINE HEAD)でした。
どっかの馬鹿のせいで、そのダイムバッグのギターを二度と聴けなくなってしまったことは残念でなりません。
安らかに眠れ、なんていうセリフは、ダイムバッグには似合わないので、超絶ヘヴィなギター・リフで地獄の炎を吹っ飛ばしてRAISE HELL AND KICK ASSして欲しいです。
僕はダイムバッグとは一度、電話で話しただけでした。
2003年12月23日、ギターマガジン誌向けインタビューでのことです。
たぶん2004年3月号掲載だと思います。
やたらとファッキンと言うので、会話している僕もつられて「ファッキン・ツアーはいつから開始するんですか?」とか言ってしまいました。
記事からはカットしたのですが、
「『COWBOYS FROM HELL』以降の音楽性の変化について、EXHORDERからの影響はあったか?」
という問いに対し、
「そんなバンド聴いたこともねえ。そういう下らねえ噂は誰が触れ回してやがるんだ!」
とムッとしていました。
「ひょっとしたらフィルが影響を受けたかも知れないけど、俺とはまったく関係ない」
と、当時断絶状態だったフィル・アンセルモに責任転嫁しているのが微笑ましかったです。
「mouth for war」のイントロ「でけでんでんでん…」というリフと、フィルの歌いだし「りっ・ヴぇぇ~~~~~んじ!!!」を何度真似したか解りません。そんな私と同じような野郎共の流した泪で、9日の朝は心なしかモイスチャーだったはずです。追悼の意味を込めて、各自1人モッシュを心掛けましょう。RIP。
トム・モレロのプレイがダレルのモロ影響下にあることはほとんど言及されてないですよね。
うーん、モレロはそんなにダレルから影響受けてないのでは。同じバンドから影響を受けてる(キッスとか)けど、モレロが「影響を受けた」と語っているのは知りません。
ダレルが表舞台でクローズアップされるようになったのは、レイジがデビューしたのとそんなに凄くは違わない時期だし。
ちなみにモレロがソロのときスイッチをON/OFFにするのは、エース・フレーリーとランディ・ローズからの影響だそうです。
「becoming」みたいなリフが「evil empire」に沢山あったような気がしたのでテキトーなことを言いましたスイマセン。レイジの1stも「vulger」も92年とかだから時期は同じなんですね。モレロが六角レンチを使ったのはリー・ラナルドの影響という話を聞いたことがあるのですが。
やっぱり「とても、非常に」を“like hell”“like fuck”、「ギター」を“axe”って言ってましたか?こういう変換のし方を覚えちゃえば、わかりやすいとも言えるけど、向こうの雑誌に載った記事の訳の仕事が回ってきた時など、あまりに下品な言葉なんでいや~~~~~~~~~~~~~~~~ん。もうそういうめにあわなくてすむと思うと、ホッとするのと同時にちょっとだけ寂しくもあるんだわさ。