MARTHA VELEZ: FIENDS & ANGELS

マーサ・ヴェレスの『FIENDS & ANGELS』がWounded Bird RecordsからCD化されました

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左から英London盤、英Blue Horizon盤、米Warner盤。マギー・ベルとかキャロル・グライムスと並んで”イギリスのジャニス”と呼ばれた人の1969年のアルバムですが、エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ポール・コゾフ、スタン・ウェッブ、ミッチ・ミッチェル、ジム・キャパルディ、ブライアン・オーガーら豪華ゲストが参加していることで有名です。中身もけっこう良いです。今回は米盤ジャケでCD化。Blue Horizon系の作品は最近かなり奥の細道なものまで『THE COMPLETE BLUE HORIZON SESSIONS』というタイトルでアウトテイクまで含めてCD化されていますが、彼女の場合は原盤がBlue Horizonというわけではないので、こういう形でのリイシューとなりました。

9月には豪華ゲストが参加していない彼女の作品も3枚ぐらいCD化されるようです。聴いたことがなく興味はあるのですが、ちょっと新品では手が出ないかもしれません。

JACK KETCHUM: BOOK OF SOULS

ジャック・ケッチャムの随筆集『Book Of Souls』を読み始めました。恥ずかしながらケッチャムの文章を英語で読むのはこれが初めてなのですが、ロックンロールな文体が予想以上に平易で、軽妙な語り口なので、すいすい読み進めることが出来ます。アメリカで未だにパルプ・ノベル以下の扱いしか受けていないのは、エグイ内容はもちろんのこと、あまりに平易な文体のせいではないでしょうか。まだ冒頭の、雨の中おばあちゃんを押しのけてタクシーに乗った話と父親が経営する店からヘンリー・ミラーの本を万引きして、大人になって出版エージェントになってから晩年のミラーに会った話までしか読んでいませんが(ホキ徳田は出てきません)、全74ページしかないし、早いうちに読了できそうです。普通にアマゾンで購入したら、500冊限定本でサイン入りでした。

2008-08-17

香味屋でランチ。おいしかったです。

ずっと使ってなかったレーザーディスクプレイヤーが今でも動くかテストするために、ふこをさんにもらった『針の眼』をかけたら、あまりに面白くて最後まで見てしまいました。第二次大戦中、ナチのおっさんスパイがスコットランドの田舎で満たされないおばさんとセックルして死ぬという、正直派手さに欠ける話なのですが、妙にゴージャスな巨匠ミクロス・ローザの音楽、ドナルド・サザーランドの冷徹な殺し屋ぶり、羊より少ない登場人物たちをうまく動かして盛り上げるリチャード・マーカンドの監督ぶりなど諸要素が合わさって、とにかく良いです。

2008-08-16

POISON IDEAの『RECORD COLLECTORS ARE PRETECIOUS ASSHOLES』、うちにある筈なのにどうしても見つからない!ニャーン!と思って中古で買い直したら、日本盤『KINGS OF PUNK』オマケで全曲入っていたのでした。どうりで見つからないわけだわ。

ちなみに今では上記『KINGS OF PUNK』にさらに3曲追加した全40曲仕様の『THE BEST OF POISON IDEA』というCDで聴くことが出来ます。音質が良くなったかは聴いていないので知りません。

キリン『世界のKitchenから/水出しミントジュレップソーダ』、サマソニに向かう電車の広告で見て惹かれたので飲んでみました。あまりおいしくなかったです。

PRIMAL SCREAM: BEAUTIFUL FUTURE

書こうと思ってすっかり忘れていました。

今年フジロック出演のために来日したPRIMAL SCREAMのボビー・ギレスピーがレコード会社担当氏にまず最初に頼んだのが「スピード・グルー&シンキのCDが欲しいんだけど」だったそうです。

確かにPRIMAL SCREAMは60年代後半~70年代前半の映画、ドラッグ・カルチャー、オールド・ロックとかへの傾倒など、時折”こっち側”の匂いを感じさせるのです。『VANISHING POINT』(97)ではHAWKWINDの「Motorhead」をカヴァーしているし。

ただ彼らの場合、独自のソングライティングが確立されているので、良くも悪くも何をやってもPRIMAL SCREAM節になってしまいます。エレクトロニカに接近してみてもトム・ダウドをプロデューサーに迎えても、取り込まれてしまうことがなく、微妙な距離をとっています。

そのへんの”オリジナリティの強さとウワモノの借り物っぽさ”という取り合わせは本人たちも自覚してやっているらしく、「Country Girl」ミュージック・ビデオではヨナス・アカーランドを監督に起用、プラスチックな嘘んこアメリカーナを表現しています。

で、最新アルバム『BEAUTIFUL FUTURE』は80年代初頭にあった”未来っぽさ”を取り入れたアルバムですが、やっぱりPRIMAL SCREAM節が揺らぐことはありません。

今回もHAWKWINDの「Urban Guerilla」をカヴァーしてみたり、QUEENS OF THE STONE AGEのジョシュ・ホーミがゲスト参加している曲は「Monsters In The Parasol」風だったり、”こっち側”への目配せもありますが、あくまで味付けとしてです。そのあたりちょっともどかしいです。

僕はPRIMAL SCREAM節は好きだし、彼らの持つオリジナリティに敬意も抱いているのですが、それをかなぐり捨てて馬鹿になって、思い切り向精神性ロックの世界にどっぷり浸かってみたら凄い作品を作ってくれるような気もするのです。

ところで安易に”こっち側”という言葉を用いてみましたが、なんとなくこのブログによく出てくるような音楽、ということで、明確に定義はしていません。ピャウ

スターシップ・トルーパーズ3

第1作の主人公だったジョニー・リコが還ってきた!というのには特に感慨はありません。パワードスーツが出てきて、しかもめちゃくちゃ強い!というのは嬉しかったです。最後のほう、変な宗教ネタが出てきたり巨大クリトリスみたいなラスボスが出てきたりして、『サウスパーク』のエピソードみたいでした。軍人とホワイトトラッシュが酒場で殴り合いをするなど、何だかおかしな方向に進んでいる気もしますが、これからも続編をバリバリ作って欲しいです。

2008-08-14

アマゾンからTORCHE『MEANDERTHAL』アナログ盤が到着。ジャケがVertigoばりに豪華仕様。しかもピクチャーLPでした。やったあ!Limited picture disc version available only through retail outletsだそうです。「小売店限定」ということは、ライヴ会場では売らないということでしょうか。

毎日エアコンを酷使してきたせいか、おとといぐらいからたまにキーと音を出すようになりましたが、お盆休みで修理に来てもらえません。

サマソニで見たONEREPUBLIC、炎天下のスタジアムだと軟弱で暑苦しくてウザイとしか思わなかったのですが、アルバム『DREAMING OUT LOUD』は良いポップ・アルバムですよ。やっぱり軟弱で暑苦しくてウザイですが、ここまでやれば潔いです。

KTL再来日決定

約1年ぶりの来日公演が決まりました。轟音ギターとエレクトロニック・ノイズの津波が罪・苦痛・過去の思い出などすべてを流し清めてくれます。夏にやらかしてきたことの贖罪のためにも行かねばなりますまい。しかも今回は大音量やりたい放題のアースダム!

KTL one-off special show

(KTL: Stephen O’Malley (SUNN O))) etc)+Peter Rehberg (PITA)

9/12 (金) 東京新大久保Earthdom

open 18:30 start 19:30 w/ GALLHAMMER  前売 3,500yen / 当日 4,000yen (ドリンク代別 \500)

前売発売 8/15(金)~ Earthdom、ディスクユニオン各店

詳細はDaymare Recordingsまで

そういえば前回は東京公演がジャパン・ツアー中で一番短かったので、今回はそのぶんも殺って欲しいです!

なお二人はライヴ後しばらく日本に留まって、KTLとしての新作のレコーディングを行うそうです。

チケットはあさって発売。前回がとても好評だったので、午前中仕事なり学校をさぼって早めに押さえておいたほうがいいと思います。

2008-08-12

もうこのまま入荷しないんじゃないかと思っていたTORCHE『MEANDERTHAL』アナログ盤がアマゾンに入荷しました。11月の来日公演に持ってくる可能性もなきにしもあらずですが、CDと同じ変形ジャケ限定盤なので、今のうち押さえておいたほうがいいかも知れません。黒、白、黄色、オレンジ、紫、ピクチャーの6種類があるそうです。下は拾ってきた画像。

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NTT東日本の@ビリングに申し込みました。ピャウ

スコーピオンキング2

スピンオフのプリークエル。ロックは出てきません。代わりにラスボスがランディ・クートゥア。迷宮でミノタウロスと戦うシーンがありますが、チャチいCGとハリボテ使用が『レイザーバック』を思い出させます。さすがラッセル・マルケイ。

黒いジャガー

アイザック・ヘイズが亡くなったそうです。享年65歳。

1995年7月20日に電話インタビューの通訳として話したことがあります。誰が”インタビュアー”さんだったかは忘れました。通訳といっても誰も脇にいるわけでもなく、渡された質問さえ押さえればあとは何を訊いても良かったです。しゃべり声が「シャフトのテーマ」と同じだったので嬉しかったです。「ナイジェリアのラゴスに土地をもらったから宮殿を建てる」と言っていましたが、建てることは出来たのでしょうか。

そういえば彼にとって最後の歌入りオリジナル・アルバムとなった『BRANDED』日本盤CDの歌詞対訳もやりました。オリジナル曲よりもスティングのカヴァー「Fragile」を訳すのが難しかった記憶があります。

『サウスパーク』でお茶の間進出するちょっと前の、微妙な時期でした。

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某アーティストへのインタビューが実現するかも!という話で、気合い入れて予習しまくりだったのですが、結局立ち消え。しゅるるるるるるる(´・ω・`)

SUMMER SONIC 08 二日目

SILVERSUN PICKUPS(全部)→MGMT(全部)→MUTEMATH(全部)→311(後半)→DOES IT OFFEND YOU, YEAH?(全部)→SUPER FURRY ANIMALS(全部)→SPIRITUALIZED(全部)→THE JESUS AND MARY CHAIN(全部)

SPARKSのメエル兄弟は近年「ヴァース→コーラス→ヴァース→コーラスといった約束事から解き放たれた」ポップ・ミュージックをやろうとしてきたそうですが、MGMTもそれに近いことを実践しているバンドです。もっとも、一番ウケていたのはアルバム『ORACULAR SPECTACULAR』でも最もポップの約束事を踏襲した「Kids」でしたが。

SPIRITUALIZEDが始まるちょっと前、会場にFU MANCHUの「Over The Edge」が流れていました。

SUMMER SONIC 08初日

ONEREPUBLIC(後半)→THE SUBWAYS(前半)→CAJUN DANCE PARTY(一瞬)→TRIVIUM(全部)→DEATH CAB FOR CUTIE(前半)→THE VERVE(かなりの部分)→SEX PISTOLS(全部)→PAUL WELLER(最後の曲たぶん「Changing Man」ラストのジャムっぽいところのみ)

幕張メッセでチケットをリストバンドに引き替えてスタジアムに行ったらONEREPUBLICが演奏中。糞暑い中「Someone To Save You」のコーラスがさらに暑苦しいです。

SEX PISTOLSがアンコールでHAWKWINDの「Silver Machine」を。海外では何回かやっていたようですが、目の前でやられると全身震えが来ました。

「Radio OneはPISTOLSもPILも流してくれない」と言っていました。ピーアイエルと発音していました。

2008-08-08

日本時間の午前4時からBurlesque Designsサイトで2CD+MP3ディスクの三枚組『MELVINS vs MINNEAPOLIS』が売り出されました。ミネアポリスの11公演を収録!全部で666セットで、現在ツアー中のライヴ会場でも売られているそうです。今回サイトで何セットが販売されたのかは判りませんが、約40分でソールドアウトになっていました。なお30セットは黄色い紙に印刷されているのだそうです。

MELVINSにはぜひ最新作『NUDE WITH BOOTS』に伴うジャパン・ツアーを実現させて欲しいです。

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さーて次は『(A) SENILE ANIMAL』4枚組アナログ・ボックスですか(涙

2008-08-06

今週土曜日(現地時間)はUFC87でブロック・レスナーvsヒース・ヒーリング!

そして『スコーピオン・キング2』はランディ・クートゥアが実質主演!しかも監督はラッセル・マルケイ!

しかしスピンオフのプリークエルって、なんだか訳わかんなくなってきました。

2008-08-05

気圧に潰されてダウン。

雷が鳴ると女の子がキャーッてしがみついてくれるので嬉しいです。そのとき停電にでもなったらラッキィヽ(´ー`)ノ  …と、ひとりぺちゃんこになりながら妄想していました。

11月11日にダリ×ディズニーの短編アニメ『DESTINO』がDVD化されるのですね。

またかよ

CLUTCHの通販&ライヴ会場限定2CD『HEARD IT ALL BEFORE』が1枚余ってしまいました。誰か欲しい人、4,000円ぐらいで買って下さい。新品。儲けはありません。大事にしてくれるCLUTCHファンの方に。mail@yamazaki666.comまでメールお願いします。 【済】

Vendetta Records便

ドイツVendetta Recordsから到着。両作品ともジェイムズ・プロトキンがマスタリング。

  • SALOME: SALOME  アナログ白盤100枚/黒盤400枚
  • MOUNT LOGAN: MOUNT LOGAN  アナログクリア盤100枚/黒盤たぶん400枚

MOUNT LOGANはディストーションのかかりが浅く地獄度低めのKHANATEという感じでしょうか。

2008-08-04

ドカベン携帯ゲーム・大甲子園編。「このアプリはお客様の端末には対応しておりません。ご了承ください。」って言われました(´・ω・`) ちぇーーーっ  まだ902使ってるのがいかんのか。

2008-08-03

今日は赤塚不二夫漫画大全集DVD-ROMを読みながら泣いていたのだ。

三上寛は赤塚不二夫の友達で、『まんがNo.1』ソノシートにも曲提供しているのだ。『アラシ・雨・アラシ』ジャケはバカボンのパパとニャロメとケムンパスなのだ。これでいいのだ!

2008-08-02

赤塚不二夫、死去。

僕にとって『天才バカボン』は世界で一番おもしろいギャグ漫画でした。

本当に有り難うございました。

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父の仕事の関係で生まれて初めて日本を出たのが1975年8月2日でした。羽田空港から北回りでアンカレッジ経由、フランクフルトでルフトハンザ機に乗り換え、3日にブリュッセルに到着しました。

アンカレッジ空港にはホッキョクグマの剥製があったのを記憶しています。今あるこれと同じクマなのでしょうか。

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HAWKWIND: KNIGHTS OF SPACE

2007年12月19日、ロンドン『アストリア』でのライヴを収録したDVD『KNIGHTS OF SPACE』が出ました。『LEVITATION』(1979)に参加していたティム・ブレイクが復帰したというのがどれだけセールスポイントになるのか判りませんが、御大デイヴ・ブロックを筆頭に全員が爺さんです。元メンバーのニック・ターナーみたいにギラギラメイクをするわけでもないので、12台の高画質カメラを用いてしみじみと爺さんぶりが映し出されます。LSDとかキメまくっても長生きできることを身をもって証明しています。

「Silver Machine」「Masters Of The Universe」など定番に加え、『PXR5』からの「Robot」とか『ALIEN4』からの「Abducted」とかも演奏されています。良くいえば初心者からマニアまで楽しめる内容で、演奏は良いです。ステージ背後にいろんな模様な映像が映し出されて、ダンサーは男女2人出てきますが、服は着ています。特に凝った映像処理はなく、ボーナス映像もないです。HAWKWIND好きと自称しても最近の作品を押さえていない人がけっこういるし、今の流れだととうてい日本に来そうもないので、彼らの現在を知ることが出来る貴重な作品としてチェキ&マスト&ピャウ。

そういえばEsotericからのHAWKWINDのオフィシャル・アルバム再発シリーズっていつ始まるんでしょうね。