ここ数日ブログにCD/レコードの紹介しか書いていないのは、ずっと家に篭もっているからです。
あ、でも今日はライヴに行きました。
ここ数日ブログにCD/レコードの紹介しか書いていないのは、ずっと家に篭もっているからです。
あ、でも今日はライヴに行きました。
スコット”ワイノ”ワインリック率いるオールドスクール・ドゥーム・メタル最高峰バンドのひとつ、ジ・オブセスドによる超名盤、MeteorCityからのリマスター再発盤が出ました!
うおおおっ!
内容はこちらで紹介していますが、何度聴いても鳥肌が立つ神盤です。
ゴヤのジャケがトリミングされ、なんだか黒くて汚くなってしまいましたが、音の奥行きが増して、さらにド迫力のドゥーム・サウンドに浸ることが出来ます。
CDブックレットに当時のバンド・フォトとライナーノーツが加えられたのもグッドジョブ。
ボーナス・トラックはないし、既に持っている人が新たに買い直すほどではないけれど、未聴のドゥーム者は聴かないと死んでしまいます。
もちろん聴いても悶死!
2005年12月14日以来の登場です。
<子ども見守り情報> 06/04/17認知情報
4月15日(土)午後1時30分頃、善福寺1丁目の女子大道り上で、不審者(茶色の髪、黒又は灰色の服を着用、自転車に乗った男)が児童に「あなたのツバをちょうだい」と声をかけた事案が発生しました。児童は逃げ出したため、被害はありませんでした。不審な男を見かけましたら、110番通報をお願いします。<杉並区危機管理対策課>
マイク・パットンが過去6年かけて創りあげたプロジェクト・アルバム『PEEPING TOM』、遂に5月31日日本発売です。
パットンがMASSIVE ATTACK、ノラ・ジョーンズ、クール・キース、ダン・ジ・オートメイター、THE ROOTSのラーゼルらを向こうに回して歌うアルバムですが、ここ近年の作品と較べると格段に我々の知る”ロック”や”ヒップホップ”に近いアプローチを取っています。
発狂やフリークアウトは皆無で、メロディのくっきりしたヴォーカルは、FAITH NO MORE時代を思わせる箇所もあったりします。
ただ、だからといって聴きやすいかというとそうではなく、我々の知る”ロック”や”ヒップホップ”に近いがゆえに違和感が広がる音楽性になっていて、むしろ聴きにくい作品です。
どこまで本気でどこまでネタなのか判らない得体の知れなさは、コモドアーズの「イージー」をカヴァーした時のことを思い出したりもしました。
もっとも、パットン・ファンはそんな違和感や所在のなさに快楽をおぼえるものなので、全然アリです。
良いのか?良くないのか?という単純な二元論ではなく、複雑な表情で何度でも聴きたい作品でした。
MASSIVE ATTACKとの共演「Kill The DJ」は両者が譲らずお互いの個性をアピールしている点で、タイプ的にはMASSIVE withトレイシー・ソーンの「Protection」に近いです。曲調はまったく異なりますが。
ノラ・ジョーンズとのデュエット「Sucker」ではノラがビッチな歌声を聴かせています。バルトークの「Music For Strings, Percussion and Celesta」がサンプリングされて使われています。たぶん映画『シャイニング』サントラと同じ、カラヤン指揮のベルリン・フィル版。
インディアンという微妙なバンド名、イバラの冠のヒヒを描いたジャケを見て購入して、しばらく放置していたこのCDですが、聴いてみたら凄く良いですよ!
シカゴ出身のトリオで、EYEHATEGODやGRIEFを思わせる憎悪ぶちまけスロー・スラッジ・ドゥームをプレイしながらも、アンビエントなノイズも加えることで、前後左右身動きの取れない泥沼サウンドを創りあげています。
アートワークも下手なわけではなく、その病んだ世界観を表現するための手法のようです。
アマゾンとかには置いてないっぽいですが、新品で押さえる価値が十分ありです。
京都アビスには在庫あるみたいです。
なおINDIANは本アルバムの前に7″「GODSLAVE」も出しています。
ワールドプロレスリングの棚橋特集を見て、もうプロレスはなくなってしまうかも知れないし、なくなっても仕方ないと思いました。
掲示板にも話題に出ましたが、WITCHのファースト・アルバム『WITCH』が素晴らしいです。
Jマスキスがドラムスを担当しているバンドで、ブラック・サバスをユルくしたようなヘヴィ・サイケ・ドゥーム・サウンドが全身を弛緩させてくれます。
レトロ感とサイケ感はDEAD MEADOWに近いですが、もっとヘヴィです。
なお、7″シングル「Soul Of Fire b/w Rip Van WInkle」(Damaged Goods / TeePee damgood 259)も出ています。
A面はアルバムから、B面は別テイクのearly versionです。
別テイクといってもアレンジ自体はさほど変わらず、ただダルさ・やる気のなさは上。
ジャケもそんなに面白くないし、7″は買わなくてもいいと思います。
ピャウ
仕方ないのでさらなる現実逃避をするべくCARDINALE『31:13』をチェック。
元SEA OF THOUSANDのメンバーが結成したニュー・バンドのデビューCDで、タイトル通り全1曲、31分13秒のアルバムです。
テキサス州オースティンのバンドですが、あえてカルディナーレと呼びたいところです。
ISISとかMASTODONっぽいスロー激情系ヘヴィ・サウンドですが、足場をがっちり固めてあり、あまり世界観が拡散していくことがないのが特徴です。
密閉感や地獄感があるわけでもないですが、全編グイと押しつける威圧感があって、かなり良いです。
★★★★★ ★★★1/2は付けてもいい感じです。
荷物が散乱していて、部屋が汚いです。
うんこがあっても違和感がありません。
〆切を過ぎた原稿が山ほどあって、聴かねばならないCDが楽勝で100枚を超えています。
そういうときは現実逃避でモーターヘッドの『エース・オブ・スペイズ』を聴きます。
ちょうどロンドンのMusic & Video Exchangeで買ったDVD-Audio盤があるのでした。
我が家には5.1chシステムもないし、普段聴いているCDやLPとさほど音が変わるわけでもないのですが、メディアが異なるというだけでなんだか新鮮な気分です。
ジャケットデザインが異なるあたりも要チェック。
もちろん中身は死んでしまうほどの素晴らしさです。
しかし僕が買った中古盤の値段よりも、アマゾンで新品を買ったほうが安いことに気付きました。ムカツク。
ケリー・ヒロユキ・タガワ演じる男爵がさゆりを犯そうとするシーンがあったのですが、機内アナウンスで邪魔されました。
「お前にこの着物をあげよう。今すぐ着てみるがいい。さあ脱いで」
「あれッ、おたわむれを」
「ふふふ、よいではないか」
「本機はあと40分で着陸します。ベルトの着用をお願いします」
もちろん重低音ストンピングで抗議しました。
結局、渡辺謙が「私には大阪に工場があるから残らねばならない」と言うへんで機内放送が終わり、最後まで見れなかったです。
たぶん大阪の工場と運命を共にして死んだのだと思います。
→追記:死んでなかったよ
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そして成田空港で週刊ゴングを買って読んだら、ビクター・キニョネスが死んだというニュースがッ!
まあ、いろんな生き物が戦って楽しかったですよ。
飛行機で見た映画。
なんだか朝、突如気分が悪くなって、ゲロを三回吐きました。
で、そのまま空港へ。
繁華街Rue NeuveのデパートGaleria INNOでルクルーゼのタジン鍋を買いましたよ。
激重。
Boulevard Anspach(Ancienne Belgiqueがある通り)には中古レコード屋とBD古本屋がいっぱいあって楽しいです。
最終日なのでLa Vieille Porteでアンコールディナー。
4月9日~16日にわたって行われる『Domino Festival』初日。
他の日にはMOGWAI,BATTLES、VASHTI BUNYAN、WE ARE SCIENTISTSなどが出ました。
ポスト・ロックと呼ばれるアーティストが少なくないフェスゆえ、スノッブなイベントになったらどうしよう…( ´・ω・`)?と思っていましたが、この日がヨーロッパ・ツアー初日となるBORISが『PINK』からのストレートなハード・ロックンロールを含めた大文字小文字混合型ライヴで、良い意味でいきなりその場の空気をぶち壊してくれました。
『PINK』をぶっ続けで流し続けるブースもあったりして、認知度・注目度の高さを窺わせました。
で、SUNN O)))はギターレスで三人がムーグを演奏するという特別編成。
全員が僧衣を身にまとい、ドライアイスがステージ全体を包みます。
ジュリアン・コープが北欧神話のオーディンがどうとかのスポークンワード。
そしてBORISのアツオ氏(もちろん僧衣)が銅鑼を乱打、キエーッ!と絶叫、クラウドサーフィンしながら会場を一周していました。
その間、80分間ズズズーーンという重低音ヘヴィ・ドローンが続きます。
新たなコードを弾くたびに腕を天に突き上げてから鍵盤を弾く大仰さ。
『BLACK ONE』を聴いたときにも感じたことですが、妥協のないサウンドとショーアップされた部分を融合させてエンターテインメントに昇華させる手腕は本当に素晴らしいです。
もちろんピュアな人にとってはそんな”楽しさ”が邪魔に感じられるかも知れませんが。
今回は特別版ライヴでしたが、ぜひギターによる通常版ライヴも近々見てみたいです!
なお一番最初に出てきたWIGET/LENSKIはチェロのデュオで、キキーというノイズとエレクトロニクスが交錯するサウンドは予想以上に普通に音楽していました。
で、SUNN O)))の当日のライヴとリハ、インタビューはここで見ることが出来ます。
borisの『目をそらした瞬間2』と『3』が物販で売られていました。もちろんゲットしました。
マグリットが住んでいた家に行きました。
彼の絵のモチーフに使われた要素がたくさんあって、面白かったです。
その後アトミウムに行きました。かっこいい!
それから70年代半ば、僕が住んでいたアパートに行ってみました。
閑静な住宅街なのですが、閑静すぎて寂しかったです。
かつて住んでいた部屋にはDUBOST-ROYERなる人が住んでいました。
アントワープに行ってきました。
骨董屋街のKloosterstraatにある中古レコード屋『Chelsea』はショーウィンドウにいきなりMUDの7″がずらりと並んでいて、在庫も豊富なのは良いけど、ざっくりとPOP/ROCKアルファベット順という大雑把さ。
とうてい旅行者には時間がありません。
とりあえずMOORE, GARY、THIN LIZZY、FLEETWOOD MACあたりを見たところ掘り出し物はナシ。
仕方ないのでMUDをありったけ買おうかと物色してみたところ、20枚以上が一気に出てきたのでギブアップ。
結局買ったのはスパークスの「ディス・タウン」でした。
しかもベルギー盤じゃなくてオランダ盤だし。
1ユーロだったからまあいいや。
MUDマニアの人はアントワープまで行けばジャケ付き7″がいっぱい手に入りますよ。
今日発売の『Kerrang!』誌にオマケとして『MASTER OF PUPPETS』全曲カヴァーCDが付いてきました。
参加ラインアップがかなり豪華です。
MACHINE HEAD: Battery / TRIVIUM: Master Of Puppets / MENDEED: The Thing That Should Not Be / BULLET FOR MY VALENTINE: Welcome Home (Sanitarium) / CHIMAIRA: Disposable Heroes / FIGHTSTAR: Leper Messiah / MASTODON: Orion / FUNERAL FOR A FRIEND: Damage Inc.
完コピ的なカヴァーが多く、各バンドのカラーが今いち出ていないかな?と思わせる箇所もありますが、演奏は申し分なく、当然全曲最高なので、オマケCDとしては素晴らしすぎ!
単独でリリースしてもけっこう売れる気がします。
ここで通販可能です。週刊誌なのでお早めに。
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午前中はコンラン・ショップと自然史博物館に行きました。
それから午後ユーロスターでブリュッセルに移動。
車内では乙武洋匡の『五体不満足』を読みました。
自分だけに有利な”オトちゃんルール”や高校時代の自己満足自主映画『Usquebaugh 一滴の水』など、自分大好きキーワードがふんだんにちりばめられた一冊でした。
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レストランの人口比が世界一高いというベルギーですが、ブリュッセルのRue Des Bouchersは通り全部がレストラン、しかもfruits de mer(魚貝盛り合わせ)を出す店がずらっと並びます。その中でグラン・プラス手前から入ってすぐのところにあるのがLa Vieille Porte。
店は何時まで開いているかとムッシュに訊いたら、同伴者をちらりと見て「マダムがいらっしゃる時が開店時間です」と言っていました。サラリとそういうキザなことを言えるあたり、只者ではありません。おいしいし雰囲気も良くてトレビアンです。
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ブリュッセルではグラン・プラス近くのCarrefour De L’Europeに泊まりました。
『B.B.’S FAREWELL UK TOUR』と銘打たれた、イギリスさよならツアー。
B.B.は最初から椅子に座っていて、ギターもかなりのエコノミー弾き。トーク部分も多めで、やはり衰えたという印象がありましたが、それでもキング・オブ・ザ・ブルースは不滅。
その歌声とギターは艶気を失うどころか、一音だけで観客を釘付けにしてしまう凄みを増しています。
それでも軽妙なショーマンイズムは健在で、
「糖尿病を患ったし、膝も悪い。腰も痛いし、頭もボケた」
「12ヶ月ぐらい前、白内障の手術をしたんだ。最初に片目を手術したんで、女の子をジロジロ見るときはもう片方の目で見なくてはならなかった」
などという自虐的なトークも、微笑みをもって暖かく迎えられていました。
後半「3 O’Clock Blues」「How Blue Can You Get」「Rock Me Baby」「The Thrill Is Gone」など、自分の軌跡を踏みしめるメドレーを経て、「Guess Who」のイントロを奏でたときは思わずジワッと来ました。
B.B.にとっても最後のイギリス・ツアー最終日ということもあり、ありったけの感情を込めた最高のライヴでした。
ぜひともさよなら日本ツアーも行って欲しいものです。
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ゲイリー・ムーアはダブル・ヘッドライナーという役柄ながら、やはりB.B.を前にすると”前座”感がありました。
演奏曲もB.B.とのジョイントを意識したのか、カヴァー曲メインでした。
Oh Pretty Woman / All Your Love / Since I Met You Baby / You Know My Love / Midnight Blues / Merry Go Round / I Loved Another Woman / Too Tired / Still Got The Blues / Walking By Myself // The Blues Is Alright / Gonna Rain Today
ちなみのこの日はゲイリーの誕生日でしたが、数人の観客が「ハッピーバースデー」と歌ったのみ。
テイト・ギャラリーで行われているゴシック展『Gothic Nightmares』が秀逸でした。
ヘンリー・フューズリ、ウィリアム・ブレイクの作品が大量展示されているのに加え、特に聖書とか神話のエピソードに基づくことなく「男がもう一人の男を縛っていたぶっている」という元祖やおい的なマリア・コズウェイ、マッチョでかっこいいサタンを描いたジェイムズ・バリーの作品など、見ていてまったく飽きない展覧会でした。
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コヴェント・ガーデンに行って、オシャレ系のお店ばっかなので中古レコード屋でもないかなーと思っていたら、アロマテラピーショップのNeal’s Yardのすぐそばにラフトレードのお店がありました。ラッキィ!
メタルコーナーがあって驚きましたが、そこはやはりラフトレード。いわゆるsubterraneanなメタルばかり置いています。
ACID MOTHERS TEMPLEもメタルコーナーに置いてあって、さすがにちょびっと違うんじゃないかなぁと思いました。
AMTはあまりにリリースが多すぎて、ほとんどフォローしていないのですが(たまに買ってる)、『GOOD-BYE JOHN PEEL: LIVE IN LONDON 2004』は伝統のブートレグ業者TAKRLをパロった二枚組LP(しかもマルチカラービニール)で、買わずにいられませんでした。
内容はオーディエンス録音のブートみたいでしたが、演奏は良かったです。
ロンドン中華街は料理店がたくさんあって、どれもおいしそうなので悩みますが、何軒か行った限りではDragon Innがお気に入りです。まあ店員は例によって無愛想ですが、焼きソバとレモンチキンがあれば人生はバラ色です。午前3時までやっているのでライヴ後でも大丈夫。Astoriaからだったら歩いて行けます。
ギャル向けアクセサリー屋『Accossorize』のイメージキャラクターがケリー・オズボーンで、街のあちこちで彼女のポスターを見かけるのですが、オジーが女装しているようにしか見えないショットがあって困ります。
あとウィンザー城~ナショナル・ギャラリーに行きました。
Queenswayにあるモロッコ料理店CousCous Cafe。店主がムスリムなので酒は出さないけど固いことは言わないので、近所の酒屋で買って持ち込むスタイル。タジンがおいしいです。2200過ぎに店じまいするので、ライヴ後は無理。
ポートベロのストリートマーケットといえば『ノッティングヒルの恋人』『クイーンコング』などでお馴染みですが、IntoxicaやRough Trade、そしてMinus Zero / Stand Out!!といったレコード屋でも知られています。
レコード屋巡りの時間が限られているとどの店に行くか取捨選択に悩まされますが、やはり金・土曜日のみ開いているMinus Zero / Stand Out!!(2店が一店舗に同居)は欠かせません。
特にオールド・ブリティッシュ・ロック好きにはStand Out!!が一番のお薦めです。