『ハチェット無頼』をDVDで見ました。1977年のマカロニ映画で、現代は『Mannaja』。主人公(通称ブレイド)はハチェット=手斧の使い手。裏切りに次ぐ裏切りで、無頼なのはむしろ主人公より周囲の人たちです。詳細は後ほどまた書きますが、後期マカロニの秀作でした。主題歌はソウル/R&Bを意識したそうですが、「ユー…アローン…ソリタリーメーン♪」と低い声で唸るヴォーカルが”渋い”というより、不気味さを醸し出しています。
2009-11-14
オランダの超能力者ペーター・フルコスがクレムリン宮殿への侵入を成し遂げたとき、警備員に向かって「私はベリヤだ、私はベリヤだ…」とつぶやいたという逸話、ありましたよね?ありましたよね?
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インタビューmp3データベースを更新しました。
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うちで仕事していました。あの娘と吉祥寺をお散歩したい。誰だよあの娘って。
HIS HERO IS GONE: The Dead Of Night In Eight Movements 7”
1996年に出たHIS HERO IS GONEのファースト7″。今まで持っていなくて、ディスクユニオン新宿パンクマーケットに中古で安くあったので押さえました。
買ったやつはオレンジ盤でしたが、1stプレスは赤盤500枚、2ndプレスは黄盤1,000枚、3rdプレスは灰色盤1,000枚、4thプレスがオレンジ盤1,000枚だという話です。現在でもPrank Recordsでクリアー盤が売られています。いったい何枚あるんだよ!
HIS HERO IS GONEは『MONUMENTS TO THIEVES』で初めて聴いたのですが、この7″はまだ音楽性が確立されていない一方で、音がささくれだっていて良いです。たぶん探せば中古で安く見つかると思うので、機会があれば聴いてみましょう。
KORNの『ISSUES』の限定盤ファン・アート・ジャケにちょっと似ていますね。
Mike IX Williams: Southern Nihilism Front 7”
EYEHATEGODのマイク・ウィリアムスのソロ名義での7″。Chrome Peeler Recordsからのリリースで、黒&緑っぽいマーブルカラー盤の限定500枚。さらに折り曲げても7″ジャケットより大きいポスター(表はアートワークの拡大版、裏はスポークン・ワードの詩)が付いてきます。
詩集『Cancer As A Social Activity』も出している彼ですが、この7″のA面はRyan McKernによるエレクトロニクスに乗せたポエトリー・リーディング「That’s What The Obituary Said」。EYEHATEGODでは判りづらいですが、この人の詩は胸をグイッと抉る苦痛がたまらないです。この詩では主人公の追悼記事によると…という形をとって、その数奇かつ悲惨な人生を描いています。
B面はBLOODYMINDEDのCD『GIFT GIVERS』に収録されていたマイク参加の「Ten Suicides」。ヴォーカルにエフェクトをかけた、ちょっとノイズっぽい曲です。
ところで最近聴いたEYEHATEGOD~IRON MONKEY系の新人バンドではHANG THE BASTARDの『RAW SORCERY EP』が随所に速弾きギターを入れたりして、けっこう面白かったです。
2009-11-13
朝2時半に起きて、原稿書いて、築地と上野で病院お見舞いはしご。はやく治ってくれるといいです。うちに帰って原稿書いて送って、さすがに疲れて『残酷女高生(性)私刑』をたらたら見ていたらストンと落ちました。
「イマドキの女の子は発育がいい」とか言いますが、1975年当時の東てる美が女子高校生役というのも、発育がいいにも程があります。
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このmyspaceアカウントは元TYGERS OF PAN TANGのジョン・デヴェリルなのでしょうか?
ローリングストーン日本版2009年12月号
読むこと自体がカッコいい雑誌『ローリングストーン日本版』ですが、最新号は表紙がB’z!
…と思ったら、中身はマリリン・マンソンとロブ・ゾンビ!それからMOTORHEADのレミー!あとスラッシュのインタビューをやっているのは伊藤政則さん!さらにB’z松本のおすすめアルバム5枚の中にはもちろん『THE MICHAEL SCHENKER GROUP』!…気がついたらよくわからない雑誌へと変貌を遂げていました!
僕はマリリン・マンソン・インタビューとロブ・ゾンビ記事を書かせていただきました。あと”ロブ・ゾンビをよりよく知るためのアイテム”として12アイテム選んだのですが、とっくに絶版のエド・サンダース『ファミリー/シャロン・テート殺人事件』とかを選んだら、そのまま載りました。
2009-11-12
WINGERの新作『KARMA』、僕は最初の2枚より好きなのですが。ていうか、とても良いではありませんか。
カティンの森
アンジェイ・ワイダ監督の2007年作品『カティンの森』をDVDで見ました。1940年、2万人以上といわれるポーランドの軍将校やインテリゲンチャがソ連軍によって虐殺された”カティンの森”事件を描いた作品。
共産圏時代のポーランドではカティンの森の虐殺は教科書にも載っておらず、話題に出たとしてもナチがやったことにしていたそうです。「うちの父はカティンの森でソ連軍に殺された」と発言すると就職できなかったり、拉致されたりしました。
ワイダのお父さんもカティンの森で殺されて、未だに遺体は見つかっていないそうです。
恥ずかしながらワイダの映画はこの歳になって一度も見たことがありませんでした。ひえー。言葉が判らないし、暗くて重そうだし。でも見るなら今しかない!と思って気合いを入れて見たら、途中で飽きることもなく、最後まで画面に釘付けでした。ポーランド語なので、英語字幕をずっと見ていなければならないということもありましたが。
軽いネタバレだけど、途中で虐殺シーンがすっ飛ばされて戦後になっていますが、最後の方にたっぷり入っています。重いです。バックに流れるのはペンデレツキの、『シャイニング』の風呂場シーンで流れる曲(タイトル忘れた)。ペンデレツキもポーランド人で、アウシュヴィッツとか広島を題材にした曲を書いています。
確かに重い映画で、見終わった後は思い切り鬱になりますが、巨匠といわれている監督のこれだけ良い映画が日本公開されていない状況にも鬱になります。輸入DVDで見ることが出来るので、ぜひぜひ。おすすめです。
【追記】コメント欄でasさんに教えていただきましたが、12月5日から日本公開されるそうです。
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市橋の正体をおれはしっている!やつの正体を教えてやろうか?やつの名はミスター・カンフー!!
メディアに管理される現代社会からの逃走を試みた30歳の男。市橋達也は『2300年未来の旅』のローガンだったのかも知れません。 (ぃゃ違う
2009-11-11
JODIS『SECRET HOUSE』のライナーノーツ原稿を書いて、朝8時からBARONESSのジョン・ベイズリーに電話取材して、病院に行って、帰ってきて『カティンの森』DVDを見ました。
JODISはISISのアーロン・ターナーと元KHANATEのジェイムズ・プロトキン&ティム・ワイスキーダによるスーパー・プロジェクトです。両バンドとかLOTUS EATERSとかを期待すると全然違いますが、音の地平線がどこまでも広がっていって、とても良いです。12月18日発売の日本盤CDはアメリカ盤CDとジャケットが異なっていて、ボーナス・トラックが入っています(アメリカ盤LPと同じ「The Stain Of Strain And Sorrow」)。
2009-11-10
Shadoks Music discographyトレント。こういう著作権侵害は、本当に許せないですね。信じられません!
2009-11-09
BOULDERのメンバーが『ACE OF SPADES』を全曲カヴァーしたMOTORHEAD USAのアナログ盤がebayで$111で終了。欲しかったのに、全然手が出ません。一方、CDRヴァージョンの方は午前6時過ぎ時点で$0.99ですが、はたして今後伸びるでしょうか。CDRの方は持っていますが、完コピのお遊びプロジェクト(ご丁寧にボーナス・トラックとして「Dirty Love」もやっている)なので、大枚はたくほどのものではないと思います。
2009-11-08
dimeadozenのPENTAGRAM音源の数が凄まじいことになっています。ボビー・リーブリングがPENTAGRAM結成前にやっていたSHADES OF DARKNESSの1968年リハーサルなどという、発狂しそうにレアな音源も。
南阿佐ヶ谷の話
ETERNAL ELYSIUMに関する記事を書いていてSTUDIO ZENでぐぐってみたら、南阿佐ヶ谷にこういうのがありました。モデル撮影会もやっています。微妙。
あさがやドラムもすぐ近くだし、メイドカフェ『カフェ・メロディ』もあったし(すぐ潰れた)、南阿佐ヶ谷って変な磁場があるのでしょうか。
あと本屋の書原とかアニメ制作のA1 Picturesもすぐ近所です。
2009-11-06
WHILE HEAVEN WEPTの新作『VAST OCEANS LACHRYMOSE』がいつの間にか出ていました。アメリカンなのに欧州の香りかぐわしき、ドラマチックな曲に朗々と歌い上げるエピック・ドゥーム・メタルです。というか、もうあんまりドゥームではないのかな。
2009-11-05
ENSLAVEDの8枚組LP木箱ボックス『VIVA HATE』。送料込みで174.20ユーロ。23,500円ぐらい。最初は絶対買えないと思ったけど、この内容だったら納得のような気も。しかし置く場所が。しかも資金も(´・ω・`) ショボン
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決意表明。これまで買って見ていなかった映画のDVDをちゃんと見ます。
OZZY OSBOURNE『SPEAK OF THE DEVIL』DVDの件
オジー・オズボーンの『SPEAK OF THE DEVIL』日本盤DVDが製造上の不備のせいで、一部の機種でメニュー画面が出なかったり、本編で映像と音声のズレがあるそうです。
不良品DVDを買ってしまった人は、ちゃんとした良品DVDと交換してくれるそうなので、ハピネット・カスタマーセンター(電話:0120-128-990/平日10:00~17:00)に電話しましょう。
ところで本DVDは僕がライナーノーツを書かせていただいたのですが、事前に受け取ったDVD-Rでは映像と音声がしっかりシンクロしていました。画質があんまり良くないのと、曲間MCが一部カットされているのはどうにもならないようですが。
1982年6月12日、カリフォルニアのIrvine Meadows phitheater公演で、ブラッド・ギルスがギターを弾いています。昔からブートレグビデオでは定番アイテムで、以前VapからオフィシャルビデオとLDが出ましたね。
なお、そんな事件が日本で起こっているとは知らないオジーは、アメリカでこんなことをしていたのでした。
2009-11-03
ステンカラージン
2009-11-02
アカチバラチー
2009-11-01
アブラカダブラ
アブラカダブラ
2009-10-31
午前5時半ぐらいからグラハム・ボネットに電話取材しました。
【告知】いいにおいのするJAPAN TOUR 2009
ちょっと気が早いですが、12月に元SWANSのJarboeがソロとしては初のジャパン・ツアーを行います。
SWANSはもちろん、最近ではソロ活動に並行してNEUROSISとのコラボやジャスティン・ブロードリックとのJ2などでも作品を発表してきた彼女がギター、ピアノ、ラップトップを従えたバンド編成で来日。
対バンも豪華で、しかもまだ追加があるそうです。僕は東京公演はほぼ確実に行きます。ライヴ会場でお逢いしましょう。ピャウ
12月4日(金) 名古屋@ kd japon
Jarboe (ex SWANS) / Vampillia and more!
前売り2500 当日3000 open18:00 start19:00
12月5日(土) 大阪@unagidani sunsui
Jarboe(ex SWANS) / Boris / Swarrrm / Vampillia and more!
前売り3500 当日4000 open17:00 start18:00
12月6日(日) 東京@shibuya o‐nest
Jarboe (ex SWANS) / MERZBOW / kito‐mizukumi rouber(aka あぶらだこ)/ 黒色すみれ / Vampillia and more!
前売り3500 当日4000 open 17:00 start18:00
全公演前売り予約→ iinioi.com まで。
2009-10-30
SUNN O)))を大音量で聴こうと思ったらスピーカーがブレた音を出します。よく見たらコーンに裂け目が生じていました。げー。酷使しすぎたせいでしょうか。
2009-10-29
ドーナツについては書くな
ドーナツについては書くな
ドーナツについては書くな
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今度Rise Above Relicsから10″が出る70年代カナダのAXのマイスペ。古臭くてかっこいいです。
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夜は原稿お仕事がいっぱいあったので、飲み会に行けませんでした。
2009-10-28
腹部超音波検査
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ノルウェー・ブラック・メタル・ドキュメンタリー映画『Until The Light Takes Us』。カウントが!ファウストが!
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備忘録。『FLIP SKATEBOARDS PRESENTS EXTREMELY SORRY SOUNDTRACK』。レミー&デイヴ・ロンバードの「Stand By Me」とかが入っています。曲が曲だけに、全然激しくありません。あとEARLY MANも参加。
アンチクライスト
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
気が昂ぶって、感想など書けるような状態ではありません。もうちょっと心が落ち着いたら。はたして落ち着く時が来るのでしょうか。
何度か見たらアラが見えてくるかも知れませんが、ファーストインパクトは、少なくとも成人してから見た映画で最大級。これがあればもうクラプトン「Tears In Heaven」も『赤い影』『シャイニング』『ミザリー』『イレイザーヘッド』も要らないです。いや、要るけど。
夫婦という因習において男が負わねばならない負荷のアレゴリーとして、『アンダルシアの犬』の”ピアノ/僧侶/腐った鹿”以来の秀逸な描写もあります。
直接的なグロと全体を覆う陰鬱殺伐な雰囲気に殺られます。
なんだか戦慄するラスト、エンディング・テーマ曲も衝撃。
可能な限り予備知識なしで見るべきです。
しかし、この映画を捧げられたタルコフスキーも困ると思います。
(ラース・フォン・トゥリアは『鏡』をちょびっとイメージしていたそうですが)
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ANVILが映画リメイク版『グリーン・ホーネット』に出演するそうです。