●ジュリア・幽霊と遊ぶ女
(画像はネットで適当に拾ってきました)
映画『ジュリア・幽霊と遊ぶ女』を見ました。1977年。原題は『Full Circle』あるいは『The Haunting Of Julia』。
原作がピーター・ストローブ(ストラウブ)。ストローブとスティーヴン・キングの合作した『タリスマン』は“母親を救うために主人公の少年が大陸を横断して敵の元に向かう”という設定がジョジョ3部の元ネタとして知られていますね。
キア・デュレアとミア・ファーローの夫婦の娘ケイティがごはんを喉に詰まらせて、ミアが喉を切開して気道を確保しようとしたら死にます。それから怪異現象とも偶然とも思える出来事がいろいろ起こって、次々と人が死んで、ハタから見るとそれってケイティ全然関係ないよなあという気がしますが、派手さのない雰囲気ものサイコ・ホラーで面白かったです。
『ローズマリーの赤ちゃん』vs『2001年宇宙の旅』!という夢の共演のキャスティングの妙味はあまり生かされていません。
あと『戦場のメリークリスマス』のMr.ロレンスでおなじみトム・コンティが出てくるけど、ミア・ファーローとデキてはいないただの友達ということでいいのかな。
原作『ジュリアの館』はすごく昔に読んで、中身はすっかり忘れていたけど、もっとニューロティックで神経がピリピリさせられて面白かったように記憶しています。いつか再読したいです。あと『ゴースト・ストーリー』も何十年かぶりに再読したいけど、歳を取ったせいか長い小説を読む根気がなくなってきて悲しいです。
で、音楽はGILLANでお馴染みコリン・タウンズが担当していて、サウンドトラック盤も出ています。ピアノとシンセでBGM的にじわっと盛り上げるタイプの曲ですが、たまにGILLANの「Second Sight」っぽいシンセが入っていたりして美味です。
なおジュリアは幽霊と遊ばないし、何かが一周full circleするわけでもないし、ジュリアが誰かを祟るhauntingわけでもないので、英題・邦題どちらも中身と異なります。
ドギツクもアホアホでもないので再評価とかされなさそうだけど、秋の夜長に1人でじんわり味わいたい映画です。1月の昼間に見ましたが。
あと26分ぐらいのこのシーンで右側に出てくる煙突、PINK FLOYD『ANIMALS』でおなじみのバターシー発電所ではないかな?
水島新司先生についてのコメントお待ちしています。
いろんな想いがあってコメントを出来るものではありませんが、水島新司先生の漫画からガッツとファイトとド根性を教わりました。それを糧にして、臆せず進んでいきたいと思います。