バッド・ルーテナント

ニコラス・ケイジ主演の映画。2月公開。

ここ数年『ノウイング』『バンコック・デンジャラス』『NEXT』『ナチ親衛隊の狼女』『ウィッカーマン』『ゴーストライダー』などスチャラカ小学生脳映画をわざと選んでいるとしか思えない狂い咲き状態のニコラス・ケイジなので、これも悪徳刑事がコカインを押収して自分でやっちゃったり売春婦を彼女にしたり黒人ギャングと取引したり、最後ギャグみたいにすべてが丸く収まったり、スラップスティックなピカレスク・コメディだと思って見ていたのですが、作っている側はシリアスな映画として作っていたことを見終わった後、ネットで初めて知りました。

しかもニコラス・ケイジ映画という以外予備知識ナシで見たので(最近のニコラス・ケイジ映画はハズレ無しというか全部ハズレというか、それだけで見る価値があります)、監督がヴェルナー・ヘルツォークだということ、見終わるまで気付きませんでした。『アギーレ神の怒り』と『ノスフェラトゥ』以降見ていなかったので真面目な映画を作る人だと思っていたのすが、こういう人になっていたのですか。ああ不勉強さ、悪かったな。

「ワニの斜め後ろからの視点」「イグアナの斜め後ろからの視点」「射殺されたけどまだ魂だけが生きていてブレイクダンスを踊っているのでもう一発撃ってとどめを刺す」など、トリップシーンも面白いです。

2009年パーソナルベスト10アルバム

f:id:yamazaki666:20100104144021j:image

1. SUNN O))): MONOLITHS & DIMENSIONS

2.GNAW THEIR TONGUES: ALL THE DREAD MAGNIFICENCE OF PERVERSITY

3.BARONESS: BLUE RECORD

4.LOCRIAN: DRENCHED LANDS

5.ISIS: WAVERING RADIANT

6.LAMB OF GOD: WRATH

7.CANDLEMASS: DEATH MAGIC DOOM

8.MASTODON: CRACK THE SKYE

9.DEVIN TOWNSEND PROJECT: ADDICTED

10.KYLESA: STATIC TENSIONS

SUNN O)))の『MONOLITHS & DIMENSIONS』はヘヴィ・ロックと20世紀に”現代音楽”と呼ばれていた音楽の邂逅が生み出した大傑作。かつて音楽そのものよりも音量のでかさが取り沙汰されることも少なくなかったSUNN O)))が、21世紀に入って10年間で最も優れた音楽作品を創ったことを意外と思う人もいるかも知れません。しかし音楽というものの進化過程において20世紀後半、初めて”音量”の概念が評価基準のひとつとして取り入れられるようになったことを考えると、それを最大の表現手法のひとつとする彼らが21世紀に開花することは当然の帰結といえるでしょう。日本盤ライナーノーツやブログのここここで鼻血混じりの口角泡を飛ばしながら大興奮の絶賛をしていますが、今なおその興奮が冷めることはありません。

ところで2009年7月24日、バーミンガムSupersonic Festivalでのライヴをdimeadozenで落とすことが出来ますが、『MONOLITHS & DIMENSIONS』の世界観を見事にステージで表現していて、本当に凄まじいです。

『MONOLITHS & DIMENSIONS』はSUNN O)))の作品としては地獄度が減少したと不満を漏らすリスナーもいたわけですが、それを補って余りある”悪”と”醜”の屍臭を撒き散らしていたのがGNAW THEIR TONGUESの『ALL THE DREAD MAGNIFICENCE OF PERVERSITY』。ここでも書きましたが、他人がいる所では聴くことが出来ないので、毎晩一人、大音量で内臓を鑿で抉るような激痛聴をしていました。

BARONESSは前作『RED ALBUM』を2007年ベスト1に選びましたが、今回の方がトータルな完成度では上かも知れません。

4位以下の作品もいずれも素晴らしかったです。時間を見つけて、少しずつ感想を書くつもりです。

——————

殺人医師スティーヴ・ウィリアムスが昨日亡くなったそうです…

ウィリアムスで印象が強いのは初来日時、うっかり間違ってアントニオ猪木から3カウントを取りそうになってしまい、あわてて2カウントで起こして「ウォー」とか吼えていた光景でした。

WCW時代にMISFITSのジェリー・オンリーにフォールを取られたことがあって、ジェリーが「俺、ドクター・デスに勝ったんだぜ!」と自慢していました。モハメド・アリと引き分けた猪木に勝ちそうになったウィリアムスに勝った、ということで間接的にアリに勝ったことになると教えてあげたら、「じゃあアリと俺がやったら俺の勝ちだ!」とはしゃいでいました。

天国でテリー・ゴディと殺人魚雷コンビ再結成ですね。涙。

兄を悼む

現在の自分に大きな影響を与えた人物の一人に、年の離れた兄がいます。

実家に帰るとよく揶揄されるのですが、僕が小さかった頃、母に連れられて誰だったか親戚のお見舞いに行ったとき、病室に入るや元気よく「ご臨終です!」と言ったそうです。

まだ幼児なのにそんな言葉を知っているはずもないので、おそらく兄の差し金だったと思うのです。

あと「黒沢年男はスケベだ」という固定観念も、兄の影響でしょう。

まず親に連れられていった映画『ノストラダムスの大予言』で黒沢年男が舟の上で由美かおるとスケベなことをするシーンがありまして、映画館で配られた新聞の号外を模したチラシにもそのスチル写真が載っていたのを鮮明に覚えています。

あと当時はそこいらの路上とか銭湯の脱衣所に公開中の映画のポスターが貼られていまして、子供への配慮とか関係ないのでポルノ映画のポスターもあったのですが、その中で『陰獣マフィア』という映画のものもあったのです。それが黒沢年男似の男(外人)が裸女の乳首を嬉しそうにつまんでいるというものでした。

なにぶん僕は幼児だったので、それが黒沢年男という俳優だということは知らなかったのですが、兄によると『ノストラダムスの大予言』のスケベ男も『陰獣マフィア』の乳首つまみ男も”毛利”という男なのだと。

それでわけもわからず「陰獣マフィア・毛利~♪」とか歌ったりもしていました。

ちなみに”毛利”というのは『緊急指令10-4・10-10』での黒沢年男の役名なのでした。

それから「セックスライダー今日もゆく~♪ 仮面ライダーセックス!セックス!セックス~♪」という歌も兄に教わったものでした。

毎年12月30日になると、そんなことを思い出したりします。

2009-12-30

以前ジャニーズJrさんが「ダイムバッグ・ダレルとかザック・ワイルドはギターのことaxeとか言うのよねん。いや~~~ん」とか言っていましたが、ボブ・ディランの『ニューポート・フォーク・フェスティバル1963~1965』DVDを見ていたら、「Like A Rolling Stone」の後で司会の人が「ボブは今axeを持って戻ってくる」と言ってたわよん。さすがJUDAS PRIESTの名付け親で、元カノがディランについて歌った曲もカヴァーされてるだけあるわん(ラウドパークでもやってた)。いや~~~ん。

———–

ツイッターでハリケーン・ヘルムズがドリュー・マッキンタイアのことを「アバター」と呼んでいます。確かに似ています。首が長いところとか。

2009-12-29

AVENGED SEVENFOLDドラマーのザ・レヴが亡くなったそうです。

—————–

LOSTPROPHETSの新作『THE BETRAYED』、けっこうハードなのに歌える曲ばかりで好きです。「Where We Belong」でU2を、「Streets Of Nowhere」でTHE SMITHS、あとTHE JAMの「Town Called Malice」を思い出したりも。気のせいかも知れません。

2009-12-27

BLACK LABEL SOCIETYはかっこいいねえ。と、頭の中は未だザック・ワイルド。 もうすぐ復帰します。

しかし27日になって何をじたばたしているのだ俺は。と思いながらも、休むとそのぶん収入がないので仕事があるのは嬉しいです。がんばります卍

プロレスリングノア @ディファ有明

ジャイアント馬場の後継者は田上かと思っていたら、小橋の挙動不審ぶりが晩年の馬場そっくりでした。ジャンボ鶴田も亡くなる直前は馬場に似ていたし、馬場ゲノムの強さを感じました。

地獄のバスターズ

順番は逆ですが、ベターレイトザンネバーということで。

10人ぐらいの裸女が水浴び→「きゃー!アメリカ人よ!」→全裸のまま機関銃乱射、のシーンに萌えました。