KHANATE
KINCH / SHARD
KINCH vs SHARD
(1999 / Daredevil/Freebird DFC001)
kyuss clones
ドイツ出身のKYUSSクローン2組によるスプリットCD。
どちらもジョシュ・ホーミのギター・サウンドを模した類型的なストーナー・サウンド。
楽曲、演奏、なりきり度いずれもそれなりに高水準にあり(どちらかといえばSHARDの方が出来が良い気が)、頭をカラッポにすれば楽しめるのだが、オリジナリティという点ではかなり落ちる。
中古盤を安価で入手できるようだったら押さえておいても損はないのでは。
ジャケットは素敵なのだが。
KINCHは本作発表後、シンガー兼ギタリストのHarisが脱退してHAINLOOSEを結成。
残されたベーシストのZackiがギターとヴォーカルに転向、ドラマーのMalteと共に新バンドSCOFFを結成した。
一方のSHARDはどこに行ったのか不明。おそらく解散したと思われるが、ご存じの方は教えて下さい。
(03/10/14)
★★★★★ ★
KUTHE
FROM OUT OF THIN AIR...
(1999 / Echo Relations Production 番号なし)
sludge / space / doom
カナダ出身のストーナー野郎たちによる自主制作盤。今ひとつ捕らえどころがないが、MONSTER MAGNETを彷彿とさせるスラッジ・リフとスペース・サウンドが特徴のトリオだ(ゲスト数名有)。サウンドや楽曲はやや類型的に走るものの、ヴォーカルが何故かポール・スタンレーを思わせたりして、コーラスがKISSっぽくなったりするのが面白い。
しかし後半「Dr. Zaius」はいきなりCATHEDRAL「Ride」の大胆すぎるパクリ。曲調はもちろん歌いまわしまで真似しており、悪質なパロディなのか?と首を傾げてしまう。
マリファナ系の歌詞や水ギセルがブクブクいう効果音、HAWKWIND風のヒュンヒュン音など、工夫に欠けるのも気になる。
演奏力はあるようなので、表層的なストーナー・サウンドからの脱却を望みたい。
(と思ったらバンドは解散、SEA OF GREENへと発展していった)
(99/07/25)
★★★★★ ★
KYUSS