A
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ABDULLAH
SNAKE LORE
(1999 / Rage Of Achilles ILIAD002)
heavy sabbath doom

オハイオ州の2人組(ギタリストとドラマー)が'99年4月・10月に録音したデモ音源8曲をCD化したもの。
初期BLACK SABBATHをよりヘヴィにドゥーミーにしたサウンドで、デモにしてはアレンジも巧みで、音質も良い(一部ヨレるが)。
オジーに似せたジェフ・シリラのヴォーカルは時にフラットして聴きづらくなるが、伸びのある声質で悪くない。
本作を聴いた『Meteorcity』レーベルがバンドとアルバム2枚の契約を結んだというのも納得の内容だ。
中世の怪物をフィーチュアしたアートワークも良い。
今後ストーナー界での知名度が上がる可能性もあるバンドだし、先物買いしておく価値はある。

(00/09/20)
★★★★★ ★★★


ABSTRAKT ALGEBRA
ABSTRAKT ALGEBRA

→CANDLEMASSの項を参照のこと。


ACID KING

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ACRIMONY
Solstice Sadness b/w For Morrow
(1994 / Shiver Records SHR005)
doom / metal / sludge

マリファナで頭がおかしくなったウェールズ人5人組のデビュー7"。ベルギーのインディーズからリリースされた。
サウンドはCATHEDRALや後のORANGE GOBLINに通じる英国ドゥーム・メタル・サウンドだが、ドラマチックに盛り上げながらもマリファナ・ストーナー色が濃い浮遊感を持っているのが特徴だ。
デビュー作としては既に完成度の高い音楽性を確立させており、アルバム未収録なのが残念。
かなりのレア盤なのでマニアは覚悟して探して欲しい。

(99/10/04)
★★★★★ ★★★


ACRIMONY
HYMNS TO THE STONE
(1994 / Godhead GOD010CD)
doom / metal / sludge / psyche

マリファナで頭がおかしくなったウェールズ人5人組のデビュー・アルバム。
シングルの路線を継承するドゥーム・マリファナ・メタル・サウンドで、何と言っても曲のタイトルからして「Leaves Of Mellow Grace」「Herb」(後者はトリップ・インスト)という徹底ぶり。
ただ、それで曲がおざなりになっているかと言うとそうではなく、特に執拗なギター・リフにはインパクトがある。
ベルギー盤のデビュー7"に続いて今回はイタリーのインディーズからのリリース。現在はやや入手困難のはず。

(99/10/04)
★★★★★ ★★★


ACRIMONY
THE ACID ELEPHANT E.P.
(1995 / Godhead GOD019MCD)
doom / metal / sludge / psyche

メタル色が薄れ、まさにタイトル通りLSD(acid)とアルコール(elephant)による酩酊トリップ感を前面に押し出した4曲入りEP。ヘヴィネスは失っていないものの、いずれの曲も長めのインスト・ジャムがフィーチュアされており、気がつくと聴く方まで目が虚ろになっている。
正規アルバムよりも自由に"気持ちいいこと"を追求したサウンドが魅力。日本ではなかなか見かけないが、ぜひともこの快感を味わって欲しい。

(99/07/03)
★★★★★ ★★★★


ACRIMONY / IRON RAINBOW
Mother Slug b/w The Castle
(1996 / Game Two GT06)
doom / metal / sludge / psyche

英米のバンドが1曲ずつ提供したスプリット7"。 ACRIMONYは『TUMULI SHROOMAROOM』収録の「Mother Slug - The Mother Of All Slugs」を提供している。起伏の激しいナンバーで、アルバムでは流れるようなトリップ感を味わわせてくれたが、シングル向きとは言い難い。しかも何故か音質が悪いため、アルバムを持っていれば不要だろう(テイク違いかは未確認)。
IRON RAINBOWは相方に合わせたのかドゥーム風のナンバー「The Castle」を提供しているが、正直普通のバンドだったら"捨て曲"レベルの出来。無理して押さえるほどの物ではない。
ちなみにIRON RAINBOW(なんちゅうバンド名だ)は「Metal Man」という7"も出しているが、曲・歌詞・ジャケいずれも小学生レベル。「ヘヴィ・メタルの敵への宣戦布告」と大風呂敷を広げるのは結構だが、もう一度人生を考え直してみた方がいいかも知れない。
本作は1,000枚を『Game Two』が、もう1,000枚を『Rise Above』がプレスすることになっていたが、リリース直前に『Rise Above』は本作を出さないことに。『Game Two』盤のみがリリースされた。
1,000枚中レーベル直販ぶんのみが赤盤だったらしいが、それが何枚かは不明。

(99/12/14)
★★★★★ ★★


ACRIMONY
TUMULI SHROOMAROOM
(1997 / ポニーキャニオンPCCY-01152)
doom / metal / sludge / psyche

邦題は『瞑瞑(めいめい)』。
EPよりは楽曲にまとまりがあるものの、『HYMNS TO THE STONE』と較べるとドゥーム・メタル色は後退、マリファナ、LSD、アルコール、何でもござれのストーナー・サイケ・ヘヴィ・ロックを堪能させてくれる。
彼らが凄いのは、そんな馬鹿さを前面に出しながらも楽曲がなおざりになっていないこと。ソングライティングこそ極めてシンプルで、執拗なリフの繰り返しが多いものの、最後まで飽きさせない魅力を持っている。
変に小細工を弄せず、弛緩しきった頭で"気持ちのいい"ヘヴィ・ロック・アルバムを作り上げたのが本作だ。英国ストーナー・ボンクラの真骨頂。
本作リリース後彼らは英国内のツアー活動を行い、'99年にEPを録音するが、それは日の目を見ることなくバンドは5月に解散してしまった。ギタリストのスチュ・オハラは間を置かずIRON MONKEYに加入している。

(99/07/03)
★★★★★ ★★★★


ALABAMA THUNDER PUSSY
RISE AGAIN
(1998 / Man's Ruin MR102)
desert/southern/sludge/おやじ

ヴァージニア州リッチモンド出身の5人組(長髪・ヒゲ・デブ含む)のデビューアルバム。
「MOLLY HATCHETT vs AC/DC vs MELVINS」というレコード会社の売り文句が本当にそのまんまのヘヴィおやじスラッジ。ホコリっぽくてヘヴィなグルーヴはずっしり重いが、湿気がないため負担に感じない。

(99/05/30)
★★★★★ ★★★


ALABAMA THUNDER PUSSY
RIVER CITY REVIVAL
(1999 / Man's Ruin MR154)
desert/southern/sludge/おやじ

順調なペースでリリースの2ndアルバム。
前作以上におやじ度がアップしており、70年代っぽくありながら90年代以外に作り得なかったサウンドが心地よい快作。ほぼ全曲がミッドテンポナンバーだが、最後まで聴かせてしまうソングライターとしての手腕もさすがだ。前作をさらにパワーアップしており、ヘヴィ・ブルーカラー・ロックの真髄を堪能できる。
なおバンドのうち2人はAVAILのメンバーと共にブルーカラー・グラインド・ユニットKILARAでも活動中。

(99/05/30)
★★★★★ ★★★★


ALABAMA THUNDER PUSSY
CONSTELLATION
(2000 / Man's Ruin #751 021-2)
desert/southern/sludge/おやじ

Coming soon。

(01/--/--)


ORANGE GOBLIN / ALABAMA THUNDER PUSSY
Freelance Fiend b/w Can't Feel Nothing

→ORANGE GOBLINの項を参照のこと。


ALTAMONT

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ANGEL ROT

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ANGEL WITCH
ANGEL WITCH
(1980 /Essential ESMCD598)
NWOBHM / doom

ケヴィン・ヘイボーン率いるNWOBHMの代表バンドのひとつ、本作がデビュー作。後のドゥーム・メタルに与えた影響はWITCHFINDER GENERALに及ばないが、作品の完成度は本作の方がはるかに上だろう。オープニングの彼らのテーマ曲「Angelwitch」から「Gorgon」「Angel Of Death」など名曲が目白押しで、今日聴いてもまるで色褪せていない傑作だ。
ジャケットにおける悪魔的なイメージはあくまでギミックであり、その音楽性からはサタニックなものは感じられない。ドゥームというよりもストレートな正統派ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル・サウンドであり、IRON MAIDENやSAXONと肩を並べる素晴らしいアルバムだ。
'98年にリリースされた新装盤はシングルAB面などボーナス6曲を追加、ケヴィン・ヘイボーンの談話や当時のスクラップ記事などを載せたブックレットと、愛情のこもったリイシューとなっている。クレジットはないが、音質も良くなったような気が。既に持っている人でももう一度買い直す価値あり!

(99/04/04)
★★★★★ ★★★★★


ANGEL WITCH
'82 REVISITED
(1996 / High Vaultage HV-1005)
NWOBHM / doom

'82年7月『イースト・アングリア・ロック・フェスティヴァル』でのライヴ音源8曲と同年のスタジオ音源3曲を収録した発掘音源集。ライヴ音源は音質こそ今ひとつだが、異様なテンションに満ちた演奏が素晴らしい。
一方のスタジオ未発表曲3曲も驚くほどの充実度で、アルバム『ANGEL WITCH』収録曲を凌ぐほどの秀曲揃い(いずれもアップテンポ・ナンバー)。そのうち「Evil Games」は2nd『SCREAMIN'N'BLEEDIN'』('85)で再演されたが、本作収録テイクの方がはるかに上だ。正直NWOBHM系の発掘音源には落胆させられることも多いが、本作は例外中の例外で、ずばり"買い"。

(99/04/03)
★★★★★ ★★★★


ANGEL WITCH
RESURRECTION
(1999 / Angel Witch Productions 番号なし)
NWOBHM / doom / thrash / crunch

'87年、'90年、'98年のデモを計10曲集めてCD化した作品。ケヴィン・ヘイボーン以外はメンバーが一定していないが、90年代の曲はすべてジョン・トーレス(b、元LAAZ ROKKITだが、彼らの来日直前にクビになった)が参加している。
サウンドは80年代、停滞期の彼らに通じるスラッシュ&クランチ(死語)っぽいサウンドで、楽曲は悪くないものの、やはり1stの頃のマジックは感じられない。完全にマニアオンリー向き。
CD-Rで、通販&手売りのみの販売。しかも通販しているのはトーレス本人だったりする。
日本では一部専門店で店頭販売もされている。

(99/05/09)
★★★★★ ★


ANGEL WITCH
SINISTER HISTORY
(1999 / Zoom CLub ZCRCD21)
NWOBHM / doom

1999年になって発掘された初期音源集。'78年デモ7曲、'78年ライヴ2曲、'81年ライヴ5曲が収録されている。
音質は決して良好とは言い難いが、さほど気にならない程度。内容的にはデモ・ライヴ共にラフで、アルバム『ANGEL WITCH』と較べると完成度は低いものの、畳みかけるような勢いについエキサイトしてしまう。
'81年2月ブラックプールでのライヴ3曲はブートレグCD『PARANOID』でも聴けたが、「The Night Is Calling」のライヴなど資料的にも貴重なテイクが目白押し。2ndアルバム以降の作品よりも本作の方がお薦め!
ケヴィン・ヘイボーンによる全曲一言コメント付き。

(99/11/30)
★★★★★ ★★★


ARCHIE BUNKER
LUCKY 13
(1997 / Brainticket BTR2333)
heavy rock / おやじ

テキサス出身のヘヴィ・ロック・バンドによるデビュー作。SOLITUDE AETURNUSのジョン・ペレスが主宰する『Brainticket』レーベルからのリリース。激グルーヴが同郷のPANTERAを思わせ、ベン・スミス(vo)のシャウトもフィル・アンセルモに通じるものがある。それにテキサスならではのおやじパワーを加えたのがARCHIE BUNKERサウンドだ。オリジナリティに関してはやや不満が残るものの、破壊力に関しては文句なし。 首を振って暴れられるという点では満点アルバムだ。

(99/05/31)
★★★★★ ★★★


ASBESTOSDEATH
UNCLEAN EP
DEJECTION EP

→SLEEPの項を参照のこと。


ASH RA TEMPEL
FIRST
(1971 / キング KICP2851)
krautrock / space trip music

マニュエル・ゲッチング(g)、クラウス・シュルツェ(ds)、ハルトムート・エンケ(b)という異才3人がマリファナとLSDをキメまくって創り上げた壮大なジャーマン・ストーナー・トリップ曼陀羅。
アナログA面19'45"、B面25'31"とぶっ続けで演奏されるフリーフォームの曲はハレホレの酩酊音楽。ただレイドバック感は希薄で、全員が白目をむいて口から泡を吹きながらプレイしている様が目に浮かぶ。
TANGERINE DREAMを脱退したばかりのシュルツェは場をわきまえず叩きまくり、弱冠18歳のゲッチングのギターも素人同然とはいえ鋭いフレーズを連発。エンケもブリブリのベースをかましながら、いつ終わるとも知れぬインプロヴィゼーション大会を繰り広げる。特にゲッチングは音楽の素養がアマチュア・バンド程度しかなかったため、既存のスタイルにとらわれることなく、本能のおもむくままに弾きまくっている。
これほどまでに整合感のないトリップ・ミュージックにも関わらず、3人の情念が重なり合う瞬間にはゾクッと来る。ジュリアン・コープが「史上最高のロックンロール・アルバムのひとつ」と絶賛するのも理解できる大傑作だ。
本作1枚でシュルツェは脱退。ゲッチングとエンケはASH RA TEMPELとしての活動を続けるが、エンケはキメ過ぎで廃人になってしまった。
一方のゲッチングは音楽活動を続け、なんと'97年にはASH RA TEMPEL名義で初来日公演を果たしている。

(00/03/29)
★★★★★ ★★★★★


ASTROQUEEN
Rufus The Space Agent b/w Asteroid Blaster (pt.1)
(1999 / Monster Zero #002)
swedish stoner space rock

スウェーデン・ストーナー・バンドのデビュー7"。
歌いまわしやギターの音がモロKYUSSの影響を窺わせるが、鼻につくほどではなく、スペーシーな要素を取り入れながらヘヴィにロックしている。
この2曲のみで言えば影響をふまえた上でのソングライティングの妙は、ぜひフルアルバムを聴きたい!と思わせるものだ。
わざわざ海外通販して買うほどではないが、国内で見かけたらチェックする価値あり。

(00/04/01)
★★★★★ ★★★



A5TRO5ONIQ
SON OF A.P.LADY
(2001 / Freebird C8167)
heavy psychedelic doom rock

オランダのヘヴィ・サイケ・ドゥーム・ロック・バンドのデビュー作。
コンピレーション『DOOMED』参加時にはASTROSONICを名乗っていたが、本作ではA5TRO5ONIQと改名している。
(『DOOMED』収録の「Afterlife Rulers」は本作にも収録されている)
ヘヴィなサイケ・ドゥームを軸としながらスペース感も取り入れ、随所に頭の中をかき混ぜるようなケイオティックな要素もあり。さらにラジオ音源風のMCで曲を繋いでいることで、50分以上の長丁場を一気に聴かせてしまう。
毛の生えた眼球惑星が飛んでいくジャケット(紙ジャケ、リボン付き)が秀逸。
あとひとつキメの一手が欲しいところだが、十分に楽しめる好作だ。

(01/10/04)
★★★★★ ★★★


ASVA

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THE ATOMIC BITCHWAX

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THE AWESOME MACHINE
THE AWESOME MACHINE
(1998 / 自主制作 番号なし)
groove

スウェーデンのイェーテボリ出身バンドのデビュー10"。
KYUSSフォロワーのひとつから脱しきっていないが、勢いは感じられる。
70年代っぽいグルーヴも心地良い。
エルヴィス・プレスリーのカヴァー「Burning Love」が面白い。
ジャケットはスウェーデンのレスラー(名前は不明)。500枚限定。
'99年にCD化。その際デモ『DOOM, DISCO, DOPE, DEATH AND LOVE』から「God Damn Evil」「Ompa Bompa」が追加収録された。

(99/10/05)
★★★★★ ★★


THE AWESOME MACHINE
...IT'S UGLY OR NOTHING
(2000 / People Like You PRISON010-2)
70s groove

10"に続く初のフルレンス・アルバム。
70年代風ヘヴィ・グルーヴがさらに強まり、ヴォーカルの歌い上げるスタイルのせいもあってSOUNDGARDENっぽい印象も受ける。
10"よりもはるかに楽曲の明暗のコントラストが顕著になったため、どの曲もよりドラマチックになっている。
ラスト「No Share」のPINK FLOYDばりのギターとキーボードの絡みには聴き惚れてしまう。
ヘヴィ・ロックの現代と過去が上手く融合した秀作。

(00/06/07)
★★★★★ ★★★