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RAMESSES

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RAT SALAD / OBSTINATION
DOUBLE DOSE OF DOOM
(1994 / Doom Records DM03)
doom metal

後に『Hellhound』レーベルで活躍するアメリカ出身ドゥーム・バンド2組を集めたスプリットLP。70年代後半〜80年代初頭に録音されたデモ音源をLP化したものだ(詳細は不明)。
RAT SALADはFORCE(IRON MANの前身バンド)のシンガーだけを変えた別プロジェクト。FORCEは正直ヴォーカルがキツかったが、こちらのシェリー・ブレイド(やはり女性シンガー)も負けず劣らず、ただの一般人としか思えない歌いっぷり。FORCE同様インスト・パートに重きを置いているのも当然の判断だろう。IRON MANマニア向けの内容だ。
OBSTINATIONはASYLUM、UNORTHODOXの前身バンド。デイヴ・フラッド(g、vo)とロニー・カリモン(ds)が参加しており、やはりインスト・パートの強いドゥーム・サウンドを出している。C級カルト・ドゥームとして聴くぶんには面白いが、完成度は高くない。こちらもUNORTHODOXマニア向け。
なおボーナスとしてFORCEとASYLUMの曲が1曲ずつ収録されているが、それで本作の出来が良くなるというわけでもない。
300枚限定プレス。

(99/10/11)
★★★★★ ★


RED AIM
CALL ME TIGER
(1999 / People Like You PRISON 002-2)
kyuss-style german stoner

ドイツ・ストーナーの新星(とは言っても活動はかなり長いが)のデビュー作。
KYUSSからの影響が強く、時にベニヤミン・ビュスのギターはKYUSS時代のジョシュ・ホームそのまま。曲調も似たものが少なくないが、本家の業の深さ、奥行きが感じられず、表層的なクローンに留まっているのが残念。
ただ、キメ具合が浅いため、KYUSSほど聴いた後ズシッと来ない腹八分目サウンドが体質に合うリスナーもいるかも。
曲もそれなりに聴ける。
ただ、「それなり」のCDを買うのに本家KYUSSと同じ金を払うのはちょっと躊躇する。中古で安く見つけたら、という感じか。
デジパック盤。

(00/09/19)
★★★★★ ★★


RED AIM
THE APRILFUCKERS EP
(2000 / People Like You PRISON TOUR 001)
kyuss-style german stoner

2000年3月、7ZUMA7とのツアーを記念してリリースされた7"。
「Aprilfuckers」「Tombola」「Supertrooper」の3曲が収録されている。
KYUSSからの影響はまだ強く感じられ、特に「Tombola」などはモロだが、アップテンポの「Aprilfuckers」ではそんな影響を上手く消化してカッコイイナンバーに仕上げている。
「Supertrooper」はIRON MAIDEN「The Trooper」のカヴァー。何故タイトルを変えたのかよく分からない。オリジナル通りのアレンジなので今いち面白味に欠けるのが残念。
お茶色、というかハナクソ色のカラービニール。

(00/09/19)
★★★★★ ★★


RED GIANT
ULTRA MAGNETIC GLOWING SOUND
(1998 / Cambodia Recordings CAM007)
desert / space / sludge

クリーヴランド出身4人組の2ndアルバム。MONSTER MAGNET、KYUSS、FU MANCHUなどからの影響がモロで、これだ!という決め手なし。後半RUSHばりのテクニカルなプレイが耳を惹くが、聴く者はその前にCDを止めてしまっている可能性大。悪くはないのだが。

(99/02/28)
★★★★★ ★


REMUDA DUST
SUPERHIGHWAY EP
(2000 / Words Of Wisdom 番号なし)
fuzz stoner

スウェーデンのカールスタッド出身の疾走系ファズ・ロック・バンドによる単独デビュー作。
(本作以前にはコンピレーション『MOLTEN UNIVERSE VOLUME ONE』に「18 Wheeler」を提供。)
「Superhighway」「Facing The Engine」「Cactus Canyon」の3曲いずれも類型的なファズ・ロックで、新味はないものの、ライヴだったら楽しめそうなナンバー。
海外通販するほどの内容ではないが、輸入盤屋で700円ぐらいで売られていたら押さえておいても損はないのでは。
全部で1,000枚(たぶん)プレスされたうち100枚はホワイト・ヴィニールだった。

(00/08/05)
★★★★★ ★★



SCOTT REEDER
TUNNELVISION BRILLIANCE
(2006 / Liquor and Poker LP6016-2)
atmospheric rock

元THE OBSESSED〜KYUSS〜UNIDAの一員として活動、ORANGE GOBLINのプロデュースも手がけたことのあるベーシスト、初のソロ・アルバム。
彼の過去のキャリアだけを見るとどんなヘヴィでドゥーミーな音が飛び出すだろう...と思ってしまうが、空間をフル活用した伸びやかな雰囲気物ロック。
スコットの声質のせいもあって、デイヴ・ギルモア期のPINK FLOYDに通じるサウンドとなっている。
1987年から2005年までじっくり熟成させて作り上げたアルバムだけあり、悠々たる流れをもたらしていて、実に豊潤な味わい。
一応ハードな腰のあるサウンドも出していて、彼の過去を知らずとも、かなり楽しめる。

(06/02/10)
★★★★★ ★★★


REVELATION

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RISE AND SHINE
FLOWERPOWERMETAL
(1998 / Black Widow BWRCD023-2)
metal/female vocals

これはひどい!
イタリーの『Black Widow』レーベルといえばサイテー・プログレ/メタル・レーベルとして一部にコアなマニアが存在するらしいが、スウェーデンの自称「フラワーパワーメタル」4人組による本作はサイテー作品として楽しむことすら困難な劣悪作品だ。
サウンドは類型的な70年代ハード・ロック。女性ヴォーカルのジョザベス・レイディはメサイア・マーコリンになりたいのかジェフ・テイトになりたいのか、やたら朗々と歌い上げる。
だが、曲がつまらないせいでそんな歌いっぷりも虚しく響くのみ。
英語が下手糞なせいで歌メロがしばしば崩れるのも耳障りだ。
「Shake your bellbottoms to the groove!」というシャウトには笑ったが、前向きに語れるのはそのぐらいなもの。
『Black Widow』勢には作曲能力・演奏力が欠落していながら「味」だけで聴かせてしまうバンドも少なくないが、本作にはそれすらもない。

(99/03/27)
★★★


RITE
GODDAMN
(2000 / Water Dragon WDrite007)
boogie / stoner

フィンランドの5人組ストーナー・バンドのデビュー7"。
フランスの『Water Dragon』レーベルからのリリース。
A面に「Comet Cruiser」「Volume」、B面に「Witch (The Wicked Bitch)」の計4曲が収録されており、それぞれの1曲目がブギー、2曲目がアップテンポ・ナンバーという構成になっている。
どの曲も決して個性的ではないが豪快に突っ走るサウンドはイカシており、思わず首を縦に振ってしまう。
日本への流通経路が確立しておらず、限定300枚(ナンバー入り)のため入手は容易ではないかも知れないが、どこかで見かけたらゲットしておく価値はあり。

(00/12/20)
★★★★★ ★★★


ROACHPOWDER
VIEJO DIABLO
(1998 / The Music Cartel TMC11CD)
sludge/doom/desert/groove etc.

元SKINTRADEのメンバー3人が結成したスウェーデン・ストーナー・バンドのデビュー作。
SKINTRADEの最後のアルバムからバンド名を取った。
サウンドはSKINTRADEのヘヴィ・グルーヴ感を残しながらKYUSSを通過したサウンドで、さらにMONSTER MAGNET、そして70年代ハード・ロックからの影響も窺わせる。ただ、ありがちなストーナー・サウンドに堕することなく、既存のスタイルをうまく消化・アレンジしながら独自のアイデンティティを前面に押し出しているのが秀逸。
北欧ストーナー勢の中ではかなりお薦めできる内容だ。
本作のリリース後にベーシストとしてラーズ・ローゼンベリ(元ENTOMBED〜THERION)が加入した。

(99/08/20)
★★★★★ ★★★★


ROACHPOWDER
ATOMIC CHURCH
(2001 / The Music Cartel TMC43CD)
doom/space/desert/groove etc.

1年半以上をかけてじっくり煮込んだ2ndアルバム。
基本路線は前作『VIEJO DIABLO』と同じで、ドゥームとデザートとスラッジとスペースのバランスが良い純正ストーナー・ロックをプレイしているが、強いていえばラフで荒っぽいギターがやや減少したかも。
ただ音楽面の刺激は損なわれておらず、前作同様にたっぷり浸れる良質ストーナー・アルバムだ。
さらに"Atomic Church"というカルト教団的なイメージを前面に押し出したことが功を奏しており、ジャケットのアートワーク、ブックレットのプロパガンダを含め怪しげな匂いをかもし出している。
「Oceans Red」でフィーチュアされているベトナム人売春婦も笑わせながら奇妙な後味があり、容易に忘れられないインパクトを残す。
当初フランシスコ・レンコレ(vo)とメサイア・マーコリン(元CANDLEMASS〜MEMENTO MORI)によるデュエットでBLACK SABBATHの「Fairies Wear Boot」をカヴァーするという話があったが、結局本作には収録されなかった。
本作のレコーディングを最後にラーズ・ローゼンベリ(元ENTOMBED〜THERION)は脱退。
初回盤CDは紙ジャケット。

(01/04/01)
★★★★★ ★★★★


ROADSAW

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ROBOT VS RABBIT
TRADING THE WITCH FOR THE DEVIL
(2002 / Mandragora 番号不明)
evil drone doom

ノース・キャロライナ出身の3人組ドローン/ポスト・ロック・ユニット。
ドゥーム音響系だがEARTHやSUNN 0)))のようにBLACK SABBATHを脱構築したものではなく、琴も含む多様な楽器を取り入れたポスト・ロック風味。
変化に富んでいるため初心者でも安心して聴ける一方で、膝元までどっぷりディープにハマっている人にとっては色々な要素があり過ぎてウザイと感じるかも?
曲やアレンジについ聴き入らせてしまう魅力があり、全14曲それぞれ異なった表情があるため、楽しく聴ける。

(02/05/30)
★★★★★ ★★★


ROLLERBALL
LOST IN SPACE
(1999 / Rhythm Ace 番号なし)
australian desert doom

オーストラリア出身のストーナー・バンドによるデビュー作。
オープニングの爆走大馬鹿ロックンロール「Jonathan E」がブチ切れていて最高! この曲のみだったら10ッだ。
(イントロは映画『ローラーボール』からの引用。Jonathan Eはジェームズ・カーン演じる主人公)。
それ以降バカ度・爆裂度はやや低下するが、オーストラリア砂漠を突っ走るデザート・サウンドはエクスタシー。やや類型的なストーナー・サウンドには不満をおぼえるものの、豪ストーナー界を代表するのが本作だろう。
9ッに極めて近い充実度。
全6曲となっているが、シークレットで3曲ぐらい無造作に放りこまれている。
ジャケットは月面上のフォルクスワーゲン・ヴァン。

(00/06/06)
★★★★★ ★★★


ROTORS TO RUST
ALL THAT'S HEAVY
(1994 / Weird Space WS01)
modern heavy groove rock

メイン州出身のストーナー・グルーヴ・バンドのデビュー作。
KYUSSとKORN、TOOLを掛け合わせたようなダークでメロディアスなヘヴィ・ロックをプレイしており、トリップ感はさほど感じられない。
上記3バンドほどの業の深さがなく、ややあっさり味だが、楽曲、アレンジ共に高いレベルを維持しており、インディーズの域を超えている。
流通経路がなく、ほとんど日本国内には入ってくることがなかったのが残念。
ネット通販業者『Meteorcity』のストーナー販売コーナー『All That's Heavy』は本作のタイトルから取ったもの。

(00/09/22)
★★★★★ ★★★


ROTORS TO RUST
BITTER FOUNTAIN
(1996 / Weird Space WS03)
modern heavy groove rock

デビュー作から2年を経てリリースされた4曲入りミニアルバム。
「What You Know」「Flesh Victory」「Metaphor」に前作の「Relentless Motor」のライヴ・ヴァージョンを加えた構成だが、前作以上にエド・ゲインズのヴォーカルがエモーショナルになっており、時にジム・モリスンを思わせるほど。
曲もダークだがメロディが強化されており、バンドの進歩を窺わせる。
本作は日本にも入荷したようなので、見かけたらぜひ。

(00/09/22)
★★★★★ ★★★


ROTORS TO RUST
Temple Of The Sun b/w God Mask
(1998 / Weird Space WS04)
modern heavy groove rock

さらにドラマチックになった第3弾リリース(2曲入り7")。
エド・ゲインズ(本作ではE.D.名義)のヴォーカルはさらに伸びが増し、劇的に曲を盛り上げている。「Temple Of The Sun」のスケールのデカい壮大な展開は溜息モノ。
元々ストーナー感の少ない彼らだが、本作の2曲はどちらもメロディアスでテンションが高く、プログレッシヴっぽさすら感じさせる。
バンドにとって最高傑作であるのと同時に、ラスト作品となってしまった。

(00/09/22)
★★★★★ ★★★


ROTORS TO RUST
DEMO 1998
(1998 / 自主制作 番号なし)
modern heavy groove rock

1998年にレコーディングされた4曲入りデモ。関係者にCD-Rが配布された。
上記7"に収録された「God Mask」「Temple Of The Sun」に加え、「Witness」「Epiphany」を収録。
7"未収録の2曲はやはり同タイプの壮大なスケールの曲だが、7"の曲と較べるとやや落ちる。
それでもバンドの明るい未来を予見させる秀曲だったため、2000年初めに解散してしまったのは残念。

市販されなかったが、ファン同士のトレードで流通しているので、機会があったらぜひチェックしていただきたい。

(00/09/22)
★★★★★ ★★★