PORN (THE MEN OF PORN)

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PORN AMERICAN STYLE
(1999 / Man's Ruin MR192)
sludge rock

元RITUAL DIVICEのティム・モスが結成したサンフランシスコのスラッジ・ロック・バンドのデビュー作。
RITUAL DEVICE時代にもKILLDOZERとのスプリット10"を出すなど縁が深かった『Man's Ruin』からのリリース。
ジャケットのようなポップさ、キッチュさは感じられず、スローでヘヴィなスラッジ系サウンドが特徴。ただ、あまりドロドロ感はなく、ロック色が濃い。
それでも1曲目「Comin' Home」は前半インスト・パートが強烈にストーンしていて極楽。
後期『Man's Ruin』を代表する秀作のひとつ。

(02/01/15)
★★★★★ ★★★



EXPERIMENTS IN FEEDBACK
(2001 / Small Stone SS027)
sludge rock

『Small Stone』に居を移しての2ndアルバム。
一応EPと銘打っているものの60分以上の長さ。
前作と較べてはるかにスラッジ泥濘に踏み込んだ音作りで、タイトル通りフィードバックばりばり。
PINK FLOYD「One Of These Days」やMOTORHEAD「I'll Be Your Sister」をモチーフにヘヴィでラウドでスペーシー、ループやサウンド・エフェクトなども動員して、全身を虫が這うような痛痒感のあるサウンドを堪能させてくれる。
実験色が濃いものの、ド迫力の音圧が功を奏しており、コアでありながら初心者にも安心してお薦め出来る内容だ。
本作リリース後にSLEEPなどのプロデュースで知られるビリー・アンダースンがベーシストとして加入した。

(02/01/15)
★★★★★ ★★★★



WINE, WOMEN AND SONG
(2004 / Small Stone SS047)
sludge rock

ビリー・アンダースン、MELVINSのデイル・クローヴァーを正式メンバーに迎えての3rdアルバム(前作をEPと考えると、これが2ndフルレンス)。
再びスラッジ・ロック路線に戻っているが、デイル・クローヴァーがドラマーとなったことで、ロックならではのドライヴ感が増加。
ヘヴィでスラッジーでありながらズルズル度は低く、強力なグルーヴを腰骨に叩きつけてくる。
本作のハイライトは5部構成の組曲「The Five Books Of Aeneas」。
ど真ん中スラッジ・ロックからアップテンポのハードコア・ナンバー、PINK FLOYD「Echoes」ばりのアトモスフェリックな曲まで、15分の音の旅路で魅せてくれる。
オープニングのインスト「Succulento」、ラストを飾る組曲構成の「Last Song」など大曲が目立つ作風だが、最後まで飽きさせない。
あとはこのバンドにしかないプラスαがあれば無敵なのだが、横殴りのロックは既に超強力で、新品CDで押さえておく価値は十二分にある。
なおレイアウトをフランク・コジックが担当している。

(04/11/12)
★★★★★ ★★★★