HEADSWIMディスコグラフィー
HEADSWIMディスコグラフィーです。
HEADSWIMは1992年、イギリスのエセックス州でダンとトムのグレンディニング兄弟を中心に結成されました。
結成当初はもろグランジとかオルタナティヴに影響を受けたヘヴィでグルーヴィなサウンドが印象的だったわけですが、ニック・ワッツのプログレッシヴなキーボード、湿り気のあるメランコリックな歌メロはいかにもイギリス臭が漂っていて、局地的にマニア人気も得たりしていました。
で、彼らはアルバム『FLOOD』を軸とするオルタナティヴ路線から2年のブランクを経て突如『OKコンピューター』期のレディオヘッドみたいなメランコリックなロック路線に転向してしまいます。
そんな新路線で発表された『DESPITE YOURSELF』はやはり非常に局地的に支持されたのですが、しょせん局地的人気だったので、再び2年間の沈黙を余儀なくされます。
その存在すらも忘却のかなたに消え去りつつあったHEADSWIMですが、2000年にはなんと復活。シングル「Dusty Road」を発表します。
なんだかゴスペルっぽいコーラスをフィーチュアしたアーシーなロック路線に転向、残り少ないファンを驚かせた彼らですが、残念ながら今回は全然支持を得ることは出来ず、というかシングルが出たことすらも気付かれることなく、2001年に解散してしまいました。
現在ではHEADSWIMの作品は中古盤屋の片隅、100円コーナーで腐っている状況です。
でも、このまま埋もれさせてしまうのはあまりにもったいない隠れた名バンドなので、本コーナーを設置してみました。
近所の中古盤屋で見かけたら、ぜひ聴いてみて下さい。
ただしプレミア価格は払わないように!
本コーナーから洩れている作品がある可能性もありますので、ご存じの方は教えて下さい。
ご意見・ご質問は掲示板までお願いします。
(開始:2003年10月8日、更新:2006年5月9日)
4曲入りデビューEP。
ドラム乱打の「Violent」、チョッパー&ギター・カッティングの嵐「One Red Eye」、レッド・ツェッペリンばりのミッド・グルーヴ曲「Chains And Nails」など、音楽性は固まっていないが、とにかく勢いを感じさせる。
既に独自のウェットな感性は聴くことが可能。
現在では『TENSE MOMENTS』で全曲を聴くことが出来る。
4曲入りセカンドEP。
グランジ風の音作りながらプログレッシヴなシンセ導入、イギリスならではのメランコリックな歌メロなどが特徴。
現在では『TENSE MOMENTS』で全曲を聴くことが出来る。
『Tense Nervous head』と『Moments Of Union』をカップリングしたCD。
デジパック仕様。
良い。
タイトル曲とBBCラジオ・セッション出演時の「Violent」「Proud?」、それから「Lucille」(アルバム未収録のオリジナル曲)を収録。
「Violent」はかなりの迫力!
タイトル曲と「Down (Yer Throat Remix)」「The Fear」を収録。
あと1994年6月にドニントン『モンスターズ・オブ・ロック』フェスティバルのセカンド・ステージ、トップ・バッターとして出演したときのライヴ「Freedom From faith」も収録。
初のフルレンス・アルバム。
「Gone To Pot」「Soup」「Crawl」など、初期のシングル・ナンバーを収録。
第1期HEADSWIMサウンドを知るにはまず最初に押さえて欲しい作品だ。
マニック・ストリート・プリーチャーズとかでお馴染みのデイヴ・エリンガがプロデュース。
タイトル曲+アルバム未収録3曲入り。
『FLOOD』からのシングル・カット。
ゲイリー・ニューマンの「Cars」をアップテンポかつヘヴィにカヴァーしているが、シンセだけはオリジナルを踏襲していて面白い。
我が家にあるのは2曲入りプロモ盤だが、市販されたかは不明。
第2期HEADSWIMによるカムバック・アルバム(フルレンス2作目)。
いきなりレディオヘッド風のメランコリック・ロックに転向して驚かせた。
上はアメリカ盤CDジャケット。イギリス盤はメンバー4人が写ったもの。
『DESPITE YOURSELF』からの第1弾シングル。
プラケース盤にはアルバム未収録3曲が入っているが、そのうち「Black Car」は後にダン・グレンディニングの新バンドの名前となった。
紙ジャケ盤には「Tourniquet」リミックス2ヴァージョンと「Hype」リミックスを収録。
アメリカではこちらがシングル化された。
いろんなリミックスとのカップリング。持ってません。
『DESPITE YOURSELF』からの第2弾シングル。
プラケース盤・紙ジャケ盤ともにタイトル曲+ライヴ&アルバム未収録曲の4曲編成。
プロモ盤はそれぞれのオイシイ所を選んだ6曲編成。
1998年のレディング・フェスティバル、メイン・ステージのオープニングに出演したりもしたが、結局成功を収めることは出来なかった。
第3期HEADSWIMによる復活シングル。
アーシーかつドラマチックに盛り上げる「Dusty Road」、フォーク調の「Troubled Mind」、アコースティック・インスト小曲「Music For A Film」と、全3曲異なったタイプながら、いずれも彼らの持ち味である哀メロは健在の佳曲。
この路線でアルバムを出して欲しかったが、2001年にバンドは解散した。
シンガーのダン・グレンディニングはBLACK CARを結成、2003年7月にデビュー・アルバムを発表。