2006-08-20

今年もフィル・ライノットの誕生日が来ました。

去年の今日はダブリンでライヴイベント『THE BOY IS BACK IN TOWN』を見ていたのですが、あれからもう1年かと思うと感慨深いです。

このライヴの模様はDVD『ワン・ナイト・イン・ダブリン~トリビュート・トゥ・フィル・リノット』で見ることが出来ます。やっぱりゲイリー・ムーアは最高だなあ。

それから1年、アイルランドの音楽+カルチャー雑誌『Hot Press』が初期シン・リジィの特集を組みました。

で、超重要なのが、正式にレコード・デビューを飾る以前にダブリンのTrend Studiosで録音したデモ5曲が雑誌のオマケCDとして遂に公式リリースされたこと。

これまでブートレグCDとしてリリースされたことがあり、より音質の良い音源がファンの間に出回っていましたが、それとは段違いの高音質で、素朴でフォーキーな初期リジィ・サウンドは汁がしたたりそうに新鮮な味わいです。

Trend Studiosのジョン・ダーディスといえばリジィのデビュー・シングル「The Farmer」のB面で自分が書いた「I Need You」を録音させるなど、なんだか小ズルい印象を受ける人ですが、この雑誌のインタビューでも「レコーディングにゲイリー・ムーアが参加したような記憶もあるなあ。あまり覚えてないけど」と、やはり小ズルい発言をしています。

まあ、99%参加していないのですが。

『Hot Press』のサイトから通販することが可能なので、ぜひ押さえておきましょう。

JUCIFER: IF THINE ENEMY HUNGER

MELVINSのヘヴィかつスラッジィなサウンドとロリータ風ウィスパー・ヴォイスの融合で好事家の間で話題を呼んでいたJUCIFER、遂に9月6日にアルバム『イフ・ザイン・エネミー・ハンガー』で日本盤初登場!

Relapse移籍第一弾となる本作ではスラッジィ&ウィスパー・ヴォイスがかもし出すズレの妙味を生かしつつ、より多彩なアプローチで攻めています。おすすめ!

TEN NIGHTS IN A BARROOM

『20 CULT CLASSICS ON DVD』収録の一本です。1931年。 IMDB

実直な労働者ジョーが酒場でラムの虜になり、アル中になる話。

ボロボロになった彼は酒場で「一杯めぐんでくれよ」と乞いますが、「あっちいけコジキ!」と言われて投げつけられたビアジョッキがたまたま迎えに来ていたジョーの娘の脳天を直撃!

治療に来た医者に「この部屋から出ていけ!」と叱られて逆ギレしたジョーは、治療後に酒場で一杯やっていた医者に殴りかかります。

乱闘になり、樽からラムが洩れて引火!

医者はKOされて倒れているので、たぶん焼け死んだ筈です。

ぼろぼろのジョーは頭に包帯を巻いた娘の手を握り、まっとうな生活に戻ることを誓うのでした。

初期トーキー。ジョーが徐々にアル中になっていく表情&メイク、ラストの医者との殴り合いシーンなど、視覚的に魅せるシーンが多く、意外なほどに面白いです。

禁酒法時代の反アルコール啓蒙映画なのですが、説教臭さも薄いです。

このタイトルの作品は何度も映画化されています。他のは見ていないので、同じストーリーかは知りません。

2006-08-17

非常階段『蔵六の奇病』のドイツVinyl On Demand盤LP+ライヴLP+DVD+Tシャツ入りボックスセット(限定250セット。うちのは118番)を購入しましたよ。

LPジャケはもちろんDVDもTシャツも日野日出志アートワークというのはちょっと工夫がない気もしますが、素晴らしいイラストなので文句はありません。

ノイズの名盤と呼ばれる説明不要の作品なので、どんな音かは皆さんご存じかと思いますが、アルバム本編を初めて聴いたのはもう大昔、学生だった頃で、こんなの聴いて喜んでる奴は馬鹿だと思いました。

久々に聴いてみると、相変わらずなんじゃこりゃと思いましたが、レコード盤を見ると、”こんなの聴いて喜んでる馬鹿”の顔が映っています。

それは自分の顔だった!ガーン!

というわけで大人になって本作の凄さがようやく判った気がします。否、判らないなりに、判らなさに打ち伏せられることに悦楽をおぼえています。卍ピャウ卍

コムスメには判らない艶女(アデージョ)向けのこの一枚、20周年CDアニバーサリー・エディションだったら普通に手に入るので、聴いてゲロを吐いて死にましょう。

新宿タワーレコードに行ったら、洋雑誌コーナーで売られているMOJOUNCUTRECORD COLLECTORの表紙がシド・バレットでした。

Omoo-Omoo, The Shark God

『20 CULT CLASSICS ON DVD』から。原作ヘルマン・メルヴィルだそうです。1949年。たぶん日本未公開。 IMDB

ハイチだかの島の守護神である鮫神像の両眼にはめ込んである真珠を白人船長が盗んだせいで、島は不漁になるわ疫病が蔓延するわで大変です。でも白人船長も呪いで病気になります。

いちおうハイチだかの島に戻ってきて、酋長に真珠を返せと言われるのですが、返さなかったために船長は死にます。

真珠は船長の娘の手に渡りますが、そしたら娘も真珠に魅せられてしまい、返さないと言い出します。

すると娘も病気になります。

でも真珠を返したら病気が治って、酋長の息子も島の娘と婚礼を挙げることが出来ました。めでたしめでたし。

鮫神モンスターが出てくると思ったら出てこないという、人間オンリーの海洋秘境物(豹とかオランウータンの使い回し映像はあり)。決して面白い作品ではありませんが、なんせトータル58分なので、飽きる前に終わります。

2006-08-15

『メタル:ヘッドバンガーズ・ジャーニー』の続編『GLOBAL METAL』が作られるそうです。

監督のサム・ダンはLOUD PARKにも来るそうで。

で、今日は一日仕事していました。

アナログ・シンセのことをいろいろ勉強しました。

キーボードマガジン7月号のオマケについている『完全保存版!シンセサイザー用語事典』がすごく役に立ちます。

監修したのは財団法人日本シンセサイザー・プログラマー協会だそうですが、そういう財団法人があることも初耳だったので、とても勉強になりましたよ。

会長はYMOのサウンド・プログラマーだった松武秀樹さんだそうです。

2006-08-14

ヤフオクで落札した『季刊映画宝庫』No.1~No.9が到着しました。既に持っていた『われらキングコングを愛す』と『SF少年の夢』はダブリますが、他のは読んだことがなかったのです。早く仕事を終わらせて読みたいです。

SUMMER SONIC 06 @幕張

STONE SOUR / TAKING BACK SUNDAY / AVENGED SEVENFOLD / THE RAPTURE / EDITORS / DEFTONES / METALLICA

DEFTONESのチノ・モレノは前作の頃はむくんだキモヲタ臭を発散していましたが(内向的サウンド&哀メロのせいもあり)、今日見たらただの肥えたおっさんになっていました。白ハイソックスが相変わらずアレですが。

きのう取材したばかりのKEANEは”家族の都合”で出演中止となっていました。いったい何があったのでしょうか。

【追記】トム・チャップリンのアルコールとドラッグの問題によるものだそうです。

ダーウィンの悪夢

すぐに山手線が来たため、10分かからずに新橋のスペースFS汐留に到着。14:00から『ダーウィンの悪夢』試写会。

『ワールド・トレード・センター』で生き埋めになった警官たちが楽をしているように見えてしまうほど、悲惨すぎる映画でした。

ワールド・トレード・センター

有楽町のよみうりホールで『ワールド・トレード・センター』試写会。

ニコラス・ケイジつながりで、『ナショナル・トレジャー』で宝物が隠されている教会がちょびっと出てきました。

11:30から2時間ちょいの映画、しかも生き埋めになった警官本人の舞台挨拶があったので、終わったのは13:49。

それからダッシュで新橋へ。

スーパーマン・リターンズ

「ヴェジ・ラップがいい?それともトーフ・ラップ?」

というセリフのせいで、ロイス・レーンの今彼はスカシた嫌な奴だという印象を持ったのですが(『XYZマーダーズ』のブルース・キャンベルとか『タイタニック』のビリー・ゼインみたいな)、ただの良い奴で肩透かし。

記憶の棘

ジョナサン・グレイザー監督、ニコール・キッドマン主演の映画『記憶の棘』の試写会に行ってきました。

ニューヨークのセントラルパーク周辺の高級マンションが舞台でヒロインがショートヘアーですが、悪魔崇拝儀式とかはやってなかったです。

ニコールの10年前に死んだ夫の生まれ変わりと称するガキ(ショーン・ライダー似)が現れて、てんやわんやという話でした。

全裸セックスwith乳首&ピストン運動シーンがありました。

ジョナサン・グレイザーといえば床が動くジャミロクワイの「ヴァーチャル・インサニティ」とかおっさんを車ではねまくるUNKLEの「ラビッツ・イン・ユア・ヘッドライツ」とかミュージックビデオ界&TVCMで有名で、DVDも出てますが、あんまりこれみよがしな映像美はやっていなくて、普通に面白かったです。

コラボと称して化粧品とかセーターとタイアップするのはどうなんでしょうかね。

2006-08-06

通販業者www.crazyape.comが『20 CULT CLASSICS ON DVD』『20 CHILLING CLASSICS ON DVD』『20 VAMPIRE MOVIES ON DVD』を一気に買うと$39.99!というセールをやっています。

例によって著作権切れうんこ画質DVDボックスです。

『CHILLING』と『VAMPIRE』のほうは既に持っている作品がずいぶんあるような気がしますが、『CULT』に入っている映画は3本ぐらいしか持っていなかったので、押さえることに。

さらに田亀源五郎先生もブログで書かれていた『WARRIORS 50 MOVIE DVD COLLECTION』も購入したので、送料込みで$100を切る価格で110作ぶんの映画DVDが家に届きました。

8月1日に注文したら5日到着でしたよ。速すぎ。

あとはいつ見るかが問題なのですが。

そういえば去年10月に買った『SCI-FI 50 MOVIE DVD COLLECTION』もまだ半分ぐらいしか見てないです。

テレタビーズと英語のおべんきょDVDボックス1

『1:いろ』『2:すうじ』『3:どうぶつ』の3タイトルが入ったDVDボックス

各巻1エピソード、テレビ版には収録されていない変なアニメ(正直要らない)、英単語練習ゲームを収録。

「親子で一緒に見ていただく教材です」と書いてあるし、horseの「オー」やsheepの「イー」の正しいブリティッシュ発音などを学べるという点では正しいお子様向け作品なのですが、1エピソードずつしか入っていないのはちょっと割高に感じました。

10年間テレタビーズを見続けてきたいい大人のファンとしては未発表フッテージやメイキング、ドキュメンタリー『テレタビーズの神話』なども収録して欲しかったです。

『~BOX1』ということは、今後『BOX2』とかも出るのでしょうか。やだなあ

2006-08-05

セバスチャン・バックのウェブサイトより引用。1987年にゲイリー・ムーアから35,000ドルでスキッド・ロウの名義を買ったと言っています。バンド名の権利を持っているのはブラッシュ・シールズだと思っていたのですが…謎です。うーむ。

SebastianBlog 7.2.06

Valerie & Doc, you seem to not understand why I feel entitled to some sort of control over the ‘Skid Row’ name. Please let me explain (although Doc already knows all this). Back in 1987 when I joined the band, yes it was already called Skid Row. I did not think up the name. But the fact is we bought the name ‘Skid Row’ from legendary British Guitar hero Gary Moore. His band ‘Skid Row’ was around in the early seventies & Gary Moore owned the name when we started in 1987. When the guitar player, bass player & myself all got signed to Atlantic (only 3 out of 5 members of the band were actually signed to the label ), Gary Moore heard about it & said we could have the name for $35,000 US Dollars. Snake & Rachel walked into rehearsal & said “We have to pay Gary Moore 35 grand to use the name” & so we, as a band, bought the name from Gary Moore. We were all glad to do it because it is a great name for a band. I remember looking at Scotti & Rob saying “wow, thats alot of $ but we gotta do it!” What I did not know was that Snake & Rachel put only their names on the copywrite / trademark of the name. No other members of the band has ownership of the name, even though 3 of us were signed to Atlantic. That’s the music business for ya. It was not until years later after we bought the name from Gary Moore that I learned that we meant only 2 out of 5 members of the band. When I joined the band we had sold zero records. By the time I was fired in 1996 we had sold over 15 million records. Do I deserve a say in how the back catalogue is distributed, marketed, packaged, remixed/remastered etc.? Yes I do. Do I have any control whatsoever over my voice & image for at least 10 years of my career? At the moment, no. I hope to change this situation in the future.

2006-08-04

SLAYERのトム・アラヤに電話取材。

気のいいおばちゃんといった感じの、とてもナイスな人です。

「テキサスは暑いねー」「東京も暑いですよー。やっぱりGOD HATES US ALLなんですねー」「そうだねー」

と和気あいあいと話すことが出来ました。

新作『CHRIST ILLUSION』は速い曲満載ですごくかっこいいです。

ブルースCDガイドブック2.0

小出斉さんの『ブルースCDガイドブック2.0』が凄いです。

1995年に出たガイドブックのアップデート版ですが、大幅ヴォリュームアップ。

一人で約2,000枚のブルースCDを紹介していて、その情報の充実ぶりはもちろんのこと、読み物としても面白く、あのCDもこのCDも欲しくなってしまいます。

この内容で2,800円という値段は安いですが、この本で紹介されているCDを買いまくるはめになるので、結果として物凄い金額を投資させる罪な一冊です。

PINK FLOYD: PULSE DVD

ピンク・フロイドの『驚異~PULSE』DVDを見ました。

ビデオ/レーザーディスクで出ていた1994年のロンドン公演の新装版ですが、ストーム・ソーガソンによる円形スクリーン・フィルム完全版とかビデオ・クリップとかをいろいろ追加収録していて、買い直す価値アリです。

我が家には5.1システムはないけど、音響効果もスゴイという噂です。

これぞソーガソンの真骨頂!である「ハイ・ホープス」のスクリーン・フィルムが収録されているのが超嬉しいです。

ただ「ハイ・ホープス」は超傑作ビデオゆえに、円形ヴァージョンだけでなく4:3のTVサイズ・ヴァージョンも入れて欲しかったです。

今回『驚異』という邦題がつけられたことについて、レコード会社担当ディレクターさんはこう書かれています。

「何か言われるのも覚悟のうえ『驚異』という邦題もつけちゃいました。もしかしたら、これがフロイド最後の作品になるかも知れないし、いずれにしても僕がピンクフロイドの担当をするのもこれが最後だろうと思い、このDVDのスケール感を表すような圧倒的な言葉を捜している中で一週間ぐらい悩みあげて決めました。」

2006-08-01

通販で買ったレコードが届きました。

  • SUNN O))): WHITE 1 / WHITE 2

『WHITE 1』『WHITE 2』を収めた500セット限定の4枚組LPボックス。

  • JESU: JESU

2枚組ピクチャーLP。

そろそろこういうのを買い集めるのは金銭的にも収納スペース的にもキツイので止めようかと思いながらも、やっぱり欲しいしねえ。

エンブリヨ

駅構内の露店で売っていたパブリックドメインDVD。350円。

1976年制作なのにパブリックドメインだそうです。どうなってるんでしょうね。

「製作国で著作権の保護期間が終了した作品、もしくは未登録作品」とあるので、しょっぱなから登録されていなかったのかも知れません。

ロック・ハドソンが胎児に成長促進薬を打ったら成長してバーバラ・カレラになって、セックスしちゃったりしますが、成長が早すぎて死期が近いので、老化を遅くするために必要な胎児の脳下垂体を探し求めるという、プロジェリアをSFにしたような映画です。

バーバラ・カレラの裸を拝むことが出来ます。

最後、胎児を入れた水槽がひっくり返って胎児がゴロンと床を転がるシーンは見ていてちょっと気まずかったです。

ちなみにテレビ東京の午後のロードショーを3倍速で録画したような画質。

ところで老優がエロ姉ちゃんとセクロスするSF映画といえば『スペースサタン』もそうですよね。