ピャウ
2007-03-30
ピャウ
ピャウ
朝、4月にアルバム『HELLYEAH』を発表するHELLYEAHのヴィニー・ポールに電話インタビューしました。
夕方、スチュワート・コープランドの記者会見を見に行きました。
THE POLICEのジャパン・ツアーは2008年2月第1~2週だそうです。
RUSHの新作『SNAKES & ARROWS』には「Malignant Narcissism」というインスト曲が収録されていますが、このタイトルは『チーム・アメリカ:ワールド・ポリス』のセリフからとったそうです。
(リサ隊員のセリフらしいです)
RUSHは『サウスパーク劇場版』にも曲提供していたし、好きなんだなあ。
そういやスチュワート・コープランドも『サウスパーク劇場版』で声の出演をしていましたね。妙なところで繋がったものだ。
一部で話題のプロレス本。少し前に読んだのですが、自分なりに咀嚼するのにちょっと時間がかかりました。
ウィレム・ルスカ戦、モハメド・アリ戦、パク・ソンナン戦、アクラム・ペールワン戦という、アントニオ猪木のキャリアの中でも特異な位置を占める4試合が行われた1976年に焦点を絞っています。
良くも悪くもプロレスマスコミというのは妄想の部分が大きく、故I編集長などは「言うちゃ悪いけど試合なんぞ見なくてもレポートは書ける!」と断言するほどでしたが、本書は「取材をする」「引用文献を明記する」など、これまでになかったジャーナリスティックなアプローチで当時の背景に迫っています。というか、”ジャーナリズム”では当たり前のことなのですが。
わざわざアメリカ、韓国、オランダ、パキスタンまで取材に赴き、当事者の生の声はスリリングで、知られざる事実が次々と明るみに出てきます。
ただ、プロレスで”ジャーナリズム”が通用しないのは、当事者の談話が真実とは限らないこと。
新間寿や佐山聡の談話はその場によってコロコロ変わるので、本人がそう語っているからといって信頼できるとは限りません。
猪木本人に取材が出来なかったことを「唯一残念だった」と書いていますが、それが実現したとしても、猪木は誰よりも発言がアテにならない人なので、さほど中身は変わらなかったでしょう。
著者もそれを判った上で、論旨を自分の言いたい方向に持っていくために利用しているフシがあります。
“打・投・極”は1980年代には”打撃・スープレックス・関節技”ときわめてプロレス的なものだったのに対し、”打撃・テイクダウン・関節技”とすり替えていたり、アリを妙に人格者に仕立て上げたり。
また、「プロレスは脚本のあるショーである」と再度にわたって述べているのはどんなものでしょうか。
そりゃまぁ”ジャーナリズム”においてはプロレスは八百長なんでしょうけど、猪木のプロレスにはそんなものを超越したロマンとドラマがありました。
著者もわざわざ外国に行ってまで取材するほどなんだから、かつてそのロマンとドラマに心酔し、「プロレスなんて八百長だよ」という世間の声に半泣きになって反論した一人だったのだと思います。違うのかな。1960年生まれの、猪木の最盛期を見ている世代なんだし。
そんなロマンとドラマを”ジャーナリズム”に売り払った著者は、すごく薄汚れて見えますよ。興味の尽きないエピソード満載なだけに、ちょっと悲しくなりました。
あと図版が少なすぎ。本書のネタは『Number』誌にも載って、その際にはけっこう写真が載っていたように記憶していますが、せっかく取材したんだから、関係者たちの今の姿や、ボロ・ブラザーズの末裔の練習場の写真も収録して欲しかったです。
この本を読了して判ったのは、アントニオ猪木という人物がショー・プロレスラーなのに、なぜかアリに対してだけ無理矢理真剣勝負を仕掛けた不思議な人だということ。猪木という名のミステリーがさらに深まる結果となりました。
底が丸見えの底無し沼をかき混ぜてみたら、底が見えなくなった。ジャーナリズムを超えたところにプロレスはあるという思いを新たにしました。
『WHD ENTERTAINMENT PRESENTS: THE GRANDE BALL VOL.1』と銘打たれて行われたロック若年寄2組のライヴ、どちらも初来日。
フィリップ・セイスはカナダのブルース・ロック・ギター・ヒーロー。ジミヘン系ですが、一言でそう言ってしまうのは勿体ない良い演奏をしていました。
ジェフ・ヒーリーやメリッサ・エサリッジのバンドで活動していますが、ピンでもかなりイケます。歌も上手し。
ケニー・アロノフのドラムスも限りなくタイトでしかもパワフル。
THE ANSWERはLED ZEPPELINとFREEをブレンドしたようなブリティッシュ・ロック。「Oh Well」に乗って入場してきました。
アルバム『RISE』を聴いたときは”クラシック・ロック”層を狙いすぎ?とも思ったのですが、シングル「Under The Sky」のカップリングの「The Doctor」イントロのレスポールのあまりの鳴りの良さに身震いしました。
残念ながらこの日イントロは短め。
どちらもオールドスクールなロックを若い演奏で届けるというタイプで、演奏がちゃんとしていたのは当然ながらセイスの方だったのですが、ベテランだけあり、ちょい固まりすぎのような印象も。
THE ANSWERは危なっかしい箇所もありましたが、無闇な熱さとひたむきさが良くて、僕的にはこちらに軍配を上げたいです。
しかし四半世紀前、FASTWAYが既にレトロ扱いだったのに、同じスタイルの音楽が今でも演奏され続けているのは良くも悪くも凄いことですね。
これからロックはクラシックみたいに、昔の人がやった音楽をどのように解釈するかが良し悪しの評価基準となっていくのでしょうか。
観客は汚ッサンあるいは汚ッサン予備軍の若者ばっかでした。
ところでFASTWAYのこのビデオ大好き。初期2作はすごくカッコ良くて、2in1CDでリリースされているので、ぜひ聴きましょう。
80年代コンピレーション『レアエスト80’s』が出ます。
80年代モノというと人生先行きの見えたおっさんおばさんが予定調和で昔は良かったなぁと傷を舐めあうイヤ~な趣旨のものが多いですが、このCDは知られざる80年代の名曲を掘り下げていくというものです。
誰も買ってくれないと困るので、釣餌となる曲はいくつかありますが、全17曲のうち半分聴いたことがある人は偉いです。全曲聴いたことがあったら土下座します。
クラブの80sナイトとかで盛り上がらないこと間違いなし。
…と一応ビックリマークを付けてみましたが、あんまり売り文句になっていない曲もある気がします。
収録曲アイディア提供(半分ぐらい)とライナーノーツ執筆をやっています。
これが売れると第二弾としてあんな曲もこんな曲も入れられるので、ぜひ買って下さい。お願いします。
バスク地方のサンリオ・サバス・スラッジ・ドゥーム・バンドのアナログのみだった2作をカップリングした2枚組CDが出ました。
リリース元のCrucial Blastで買ったらバッヂ・セットが付いてきましたよ。
詳細は後ほど。
ビル・ロビンソンとのダブルアーム・スープレックスの応酬やレフトフック・デイトンへの頭突きの嵐がTVスクリーンに映し出されるのに目もくれず、「1,2,3,サラダー!」と叫ぶ若者たち。
いやまあ家でDVD見りゃいいんだけど、やけに寂しかったです。
新宿の平和祈念展示資料館に行ってきました。
ELECTRIC FRANKENSTEINメーリングリストからの転載。
https://tv.ku.edu/news/2006/02/27/vinyl-sales-rising-despite-lagging-record-industry/
http://www.thesun.co.uk/article/0,,2004580002-2005320149,00.html
http://edition.cnn.com/2007/BUSINESS/02/13/vinyl.resurgence/index.html?eref=rss_latest
イギリスで7″シングルは2001年に18万枚だったのが2005年には100万枚のセールスに。
THE WHITE STRIPESの「The Denial Twist」は7″しか出ていないのに全英チャートTOP10入りしたんだとか。
このへん、近日もうちょい深く掘り下げてみたいです。
と今更思ったけど、どこも売り切れですね。ジャニーズJrさんによると音質は
「桃源郷。CDはウンコ。」
だそうで、なおさら欲しいです。でも10万円。お金がないです( ´・ω・`)
次のWWEフィルムズの作品は2009年公開予定の『Jornada del Muerto』。
トリプルH、ショーン・マイケルズ、ボビー・ラシュリー、バティスタなどオールスター・キャストで、監督はジョン・ミリアスになる予定だそうです。
そういえばUFCのオクタゴンもミリアスがデザインしたんだとか。
EARTH新作EP+DVD、我が家に届きました。
EPはリメイク&リミックス3曲+『HEX』路線の新曲1曲と腹八分目ですが、アメリカーナの暗黒面を伝えるサウンドは健在。
DVD収録の、セルドン・ハント制作の50分以上におよぶ2006年2~3月のヨーロッパ・ツアー・ドキュメンタリー『WITHIN THE DRONE』は、近年のEARTHサウンド同様、淡々と各地のライヴ・フッテージやディラン・カールスンの談話を収録しています。エイドリアン・レッグを引き合いに出したりして、限りなく興味深いです。
まだ一回しか見てないけど、これから何度も見ます。
行ってきました。思ったより23区から近かったです。
恋のうんちシット
Spirit Of Orrレーベルから荷物が届きました。内訳は:
というか買ったのはWITCHとアサ・アイアンズ(FEATHERSとWITCHの人)の計2枚なのに、8枚もオマケをつけてくれるのは良心的というか商売考えてないというか
WITCHの『LOCAL BAND NITEMARE』は全18分のツアー・ドキュメンタリーで、ホームビデオでリハとかライヴとか移動中の模様をだらだらと撮ったもの。18分しかなくてけっこう盛り沢山な内容なのにだらだらとした印象を受けるのは、さすがレトロ・ドゥームの鬼。それに2005年、初ライヴでの「Isadora」の10分ぐらいある生撮りライヴ映像が収められています。オフィシャル・ブートレグといった感じです。
A4のコピー用紙(赤)にDVD-Rを包んだだけというパッケージも思いきりDIYです。
あ、ところでDINOSAUR Jr.のJマスシスがドラマーを務めるWITCHのデビュー・アルバム『WITCH』は初期BLACK SABBATHや初期PENTAGRAM、SAINT VITUS、DEAD MEADOWを思わせる時代錯誤レトロ・ドゥーム・ショック!なので、このブログを定期的に覗いているような方はぜひ聴いておきましょう。
ランディ・ローズ&ポール・コゾフ命日
ニコラス・ケイジ主演のアメコミヒーロー映画を見ました。
ケイジは超アメコミフリークで、芸名の”ケイジ”はルーク・ケイジからとったもので、息子にカル=エルと名付けたほど。
リサ・マリー・プレスリーとの離婚慰謝料を捻出するのにコレクションを放出しなければならず泣いたのだとか。
それゆえに毎日3時間かけて前髪のヅラを付ける気合いの入った作品です。
あと指さしポーズやバイクスタントショーの時の白コスチュームからエルヴィスの匂いを嗅ぎ取ることが出来ます。
この人、本当に好きで好きでたまらないんだなぁ、と微笑みが浮かんでしまう映画でした。
なにぶん顔が面白すぎるのと、狙ってるんじゃないの?というほどのヅラぶりなので、笑わずにいられないというのも事実ですが。
そういえばこの人、『スーパーマン・リターンズ』でスーパーマン役をやりたくて、わざわざコスチュームまで着込んだら周りの人たちに爆笑されたという逸話は本当でしょうか。
よい道がよい建物へ、焼場です
ANNIHILATORの新作のタイトルは『メタル』!
ジャケットも中身も、何のヒネリも工夫もない豪放磊落ヘヴィ・メタル!
「Anthrax and Motorhead! Exodus, Slayer, bang your head!」という歌詞を皮切りに次々とメタル・バンドの名前が飛び出す「Army Of One」に拳を突き上げながら脱糞ガッツポーズ!
鋼鉄の旗印の元に集まったスペシャル・ゲスト陣も凄い!
日本盤のみEXCITERのカヴァー「Heavy Metal Maniac」(Dan Beehler参加)収録!わはははは!
最初に聴いたときはネタでやってるんじゃないかと思ったほどのインパクト!恥知らずなまでにメタル!聴くべし!BANG YOUR HEAD!KICK ASS!UNKO!
ちょっと聴くにはここを参照のこと。
お寿司を食べにいきました。
SONS OF OTISディスコグラフィーをちょっといじりました。まだ全然未完成です。しかし今となるとhtmlは面倒臭いですなぁ。
ところでBULEMICSのコンピレーションCD+DVD『STILL TOO YOUNG TO CARE』が3月下旬に出るそうです。
ゴングといえば月刊時代、マスカラスが開脚ジャンプした股間にデストロイヤーの顔面が当たってしまった空中フェラ写真を表紙にしたり、「スタローン、プロレス新団体旗揚げ!」と大スクープをやらかしたりして、プロレスファンを常に喜ばせてきましたが、最後に我々にくれたビッグプレゼントといえば2005年11月30日号(No.1100)だったと思います。
ブルーザー・ブロディvsディック・ザ・ブルーザーの試合映像やアントニオ猪木vs大木金太郎の試合前記者会見音声を収録したDVD、とてつもなくつまらない新日本中邑漫画も嬉しいところですが、やはり究極だったのが長州力インタビュー。
ほんの少し抜粋すると、
どこどこのモノがどうなってるとか、そういうことじゃないんですよ。俺たちは一本の柱が間違いなく建ってるんですよ。間違いなく俺たちは建ってる。新日本より遥かに強い柱が建ってる。ただ屋根はない。うん。雨ざらしの。
じゃあ、新日本はどうなのか。(テーブルを2回叩く)これを、こいつらは分かってない。(再びテーブルを2回叩く)ここでウジウジしてるんだったら、踏んづけて(3カウントを)入れちゃえば、いいんだよ。入れるも入れないも、俺じゃないぞ。お前たちなんだよってことですよ。だから、本音なんだよっていう。お前らがああだこうだって言ったって、じゃあお前、通路で会う時、俺に頭下げるなよって。極端に言えばね(笑)。
これが8ページ延々と続きます。この人、何を言いたいんでしょうか。
通常だと判りやすいように編集者さんなりライターさんが翻案するものですが、徹底したリアリズムの追求が奇跡を生んだ記事でした。
しかも見出しが「新日本は潰れる」なのに、特にそういう発言はありませんでした。
毎週こうだったら真の神雑誌になっていたでしょうが、やっぱり休刊になっていたと思います。
SLOTHの「When Brandon Meets Valerie」が入っているコンピレーション盤。ようやく手に入りました!
これで最新シングルであるTILEとのスプリット7″を除くと、たぶんSLOTHの作品はコンプリートしたことになります。イエー
他にBECK「Untitled?」とかが入っています。
昨日発売号が最後でした。
わーい
わーーい
プロレスって
たのしーなッ。
プロレスの神さま
どーも
ありがとー。
河口仁(談)
という最後の一言、ちょっとだけ泣きました。