SUCH HAWKS, SUCH HOUNDS

現代アメリカのドゥーム/ストーナー・スペース・ロック・シーンについてのドキュメンタリー映画『SUCH HAWKS, SUCH HOUNDS』予告編が公開されました。

予告編といっても10分におよぶもので、出演バンドが凄いです:

ACID KING / BARDO POND / COMETS ON FIRE / DEAD MEADOW / FATSO JETSON / THE HIDDEN HAND / HIGH ON FIRE / MAMMATUS / NEBULA / OM / PEARLS AND BRASS / SUNN O)))

あと予告編にはTHE OBSESSED~KYUSSのスコット・リーダーも登場。

ライヴ映像はもちろん、カリフォルニア砂漠や森林、トウモロコシ畑などに極上濃厚なヘヴィ・サウンドが鳴り響きます。

映画は現在制作中で、日本では劇場公開なんてしないでしょうからDVD待ちですが、予告編だけで燃えます。

当初は『HEAVY』というタイトルだったけど、DEAD MEADOWの曲にちなんで『SUCH HAWKS, SUCH HOUNDS』となったそうです。

ザ・ヒストリー・オブ・アメリカン・コミックス

DVDで『ザ・ヒストリー・オブ・アメリカン・コミックス』を見ました。

『Famous Funnies』~『Action Comics』~ヒーロー物~オルタナティヴ・コミックスという流れで、本筋は押さえながらもカウンターカルチャーとしてのコミックを主題としています。

表現の多様化を判りやすく描いて大変勉強になる上に、しっかり作り込まれていて作品としてとても面白く、やっぱり社会に反逆しなきゃ!とやる気がふつふつと湧き上がってきました。

『Air Pirates』のミッキーとミニーがセックルしてる画像、伝説と化していますが、実は初めて見ました。

「章ごとに区切った構成→題材は当時反社会的と糾弾されたけど実はそうじゃないんだよというオチ→最後キメの一言に昔のフッテージを用いる」という構成が、同じロン・マン監督のツイストについてのドキュメンタリー『ツイスト!』と同じ流れで面白かったです。

身につまされたのがDVD中に出てくるハーヴェイ・ピーカー『アメリカン・スプレンダー』のこのコマ。

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『アメリカン・スプレンダー』は永島慎二とかつげ義春とか滝田ゆうをアメリカンにした感じの私漫画で、いくつかアンソロジーがある中で我が家にはこれしかないのですが、このエピソードって単行本だとどれに入っているのでしょうか?

確か映画版にもこのコマが使われていた記憶が。

映画版は面白かったけど原作の何も起こらないダラダラ感が殺がれていた気がします。

なお『ザ・ヒストリー・オブ・アメリカン・コミックス』ではピーカーがラジオ局からLPを盗んで、業務用トイレに隠して後でピックアップしようとしたら、トイレの鍵がかかっていて盗み出せなかったというエピソードが紹介されています。

最後に、DVDとはまったく関係ないけどオマケ。

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警察公式発表

ファンの夢を壊さないで欲しいです。

Information regarding WWE Event at Wachovia Arena

For verification purposes regarding those inquiring as to the alleged car bombing of WWE Chairman Vince McMahon, at the Wachovia Arena in Wilkes-Barre Township on Monday, June 11, 2007, the incident was a staged event, prearranged with Fire Department personnel and authorized by Township Code Enforcement officials. All necessary precautions were taken during the filming of the event so as to ensure the safety and security of all persons involved in the event. Mr. McMahon was not injured during the event contrary to what is being reported on internet web sites and other media sources.

JULIAN COPE: JAPROCKSAMPLER

早くも予約受付開始していますね、ジュリアン・コープの日本ロック集成『Japrocksampler』

ジャーマン・ロック集成『Krautrocksampler』に続く第二弾、1960年代末~70年代初めのニューロックを中心とした内容のようですが、イギリス人の視点でどのように描かれるか、楽しみです。

『Krautrocksampler』については当事者であるドイツ人リアルタイマーからすると批判もあるようですが(もちろんこのサイトの文を鵜呑みにするわけではなく)、日本編は我々日本人の目にどう映ることになるでしょうか。

外国人の視点から見た日本ロックというと、Record Heavenによる記述も興味深いです。

2007-06-13

今度はプリンタが動かないし(-_-メ)

仕方ないので近所のLAOXでエプソンPX-V630といういっちゃん安かったやつを買ってきました。プリントアウトするのはテキストメインなので、これで十分以上です。

チャイナ・シンドローム

『チャイナ・シンドローム』をDVDで見ました。1979年作品だけどこれまで特に見る機会がなかったのです。

原発を舞台にしたパニック映画で最後はメルトダウン!地球内部をどこまでも落ちていって反対側の中国まで到達!中国壊滅!ついでにビッグベンや凱旋門や東京タワーも爆発!…というストーリーかと思いきや、アイドル扱いに嫌気が差した女性レポーターがスクープをモノにするために、原発の内部告発に絡んでいくという話でした。

特撮が一切ないとかそういうのは抜きにしてもえらく地味な話でした。公開当時はスリーマイルアイランドの原発事故とバッティングして話題となり、さらにアカデミー賞主演男優・主演女優・美術・脚本4部門にノミネートされたそうですが、今では誰にも語られることのない映画なのも無理ないような気が。うーーむ。

2007-06-11

ゲイリー・ムーアに電話取材しました。6月16日に最新作『CLOSE AS YOU GET』日本盤CDが出ます。

ゲイリーに取材するのは対面・電話あわせてこれが10回目の筈です。お互い歳をとりました。

2007-06-10

IRON MAIDENの6月8日、ドイツのルートヴィヒスハーフェン公演がdimeadozenにあって、『A MATTER OF LIFE AND DEATH』全曲演奏じゃなくなって昔の曲もいっぱいやっていたので落としたのですが、CD-Rにうまく焼けず、落とし直そうと思ったら無くなってました。あれー。

【追記】と思ったら別ソースの音源がウPされてました。

2007-06-09

7月18日に『RETURN OF THE MOTHER HEAD’S FAMILY REUNION』をリリースするリッチー・コッツェンに電話取材しました。

去年3月に取材して以来ですが、ガンダムについてはさらに冷ややかな発言が。

今日のスカートに何かついているよ

<子ども見守り情報> 07/06/08認知情報 (10:33発信)

咋日7日、午後4時頃、松ノ木3丁目17番付近において、複数で遊んでいた女子児童が、不審な男(20歳代、黒白しま模様の長袖シャツ、Gパン、イヤホンで音楽を聴いていた)に、「スカートに何かついているよ」と話しかけ、スカートをめくりお尻をさわられたり、ズボンの上から足やお尻をさわられる事案が発生しました。大事な子どもさんが、事件や事故に遭わないように、「防犯ブザー」の使用方法や、「いかのおすし」を教えてください。<杉並区危機管理対策課>

特冊新鮮組DX 7月号

竹書房から出ている月刊誌。グラビアアイドルの写真と袋閉じヌード、あと妙に資料性の高い特集で成り立っている雑誌で、毎号何か書かせていただいています。

今月号は『世界が恐怖した大惨事!!』特集。ヒンデンブルグ号爆発とかチェルノブイリ原発事故とかツングース隕石大爆破とか1666年ロンドン大火とかについて。

他のライターさんの記事も『世界の海賊20傑』とか『戦国を生きた女たち』とか、もはや右手休めとは言えないクオリティで面白かったです。

で、今日は次の号の打ち合わせで竹書房に伺ったのですが、最新刊のところに小林ひとみ写真集『美熱』が!この人、何歳よ・・・(´Д`)

今日の制服切りマニア>>

<安全情報> 07/06/07認知情報 (17:28発信)

本日、午後3時20分頃、和田2丁目付近において、下校途中の女子生徒が、刃物を持った30歳代の男(上下黒の服装)に、制服を切られる事案が発生いたしました。警察では現在、捜査中です。<杉並区危機管理対策課>

THE ANDREWS SISTERS

クリスティーナ・アギレラ『BACK TO BASICS』来日記念スペシャル・エディションのオマケDVDを見ていたのですが、「Candyman」ビデオでアギレラ自らが3役を演じている元ネタは1940年代に活躍したTHE ANDREW SISTERSなんだそうな。

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FOVEA HEX: NEITHER SPEAK NOR REMAIN SILENT

元MELLOW CANDLEのクラダー・シモンズ、HAFLER TRIOのアンドリュー・マッケンジー、それからロバート・フリップ、ブライアン・イーノら参加のプロジェクトトリロジー完結編『ALLURE』が出ましたよ。

プレイヤー7月号

プレイヤー7月号でRUSHのゲディ・リーとアレックス・ライフスン、WISHBONE ASHのアンディ・パウエル、BLACK BONZOのマグナス・リングレンのインタビュー記事その他レビューとかニュースとかを書かせていただきました。

RUSHインタビューでは新作『SNAKES & ARROWS』についてはもちろん、ハッスル参戦のために来日を果たしたウォーレン・クロマティとの交流、そして”クロマティ中学”の謎についても語ってもらっています。

2007-06-07

パソコンのキーボードの「A」が打てなくなって仕方なく昔のキーボードを引っ張り出したらコーヒーこぼしたりフケとか皮脂とかイヤ~なものがいっぱいこびりついて気持ち悪いので商店街のラオックスに新品を買いにいったらMacのキーボードはないと言われてダイソーでCDなんでもBOXを買ってブックオフにKID ROCKが何枚か250円であってどれ持ってるのか完全に忘れたので確認してからにしようと帰宅しました。要するにみんな死ね。馬鹿。うんこ。

MARK D.: THE GATEとIRAQ

元MELVINSで去年SUNN O)))のツアーにも同行したMARK DEUTROMことMARK D.の自主制作盤2タイトルを入手しましたよ。

本当は『IRAQ』はちょっと前に押さえたのだけど、『THE GATE』を入手したので一緒に紹介したかったのです。

2001年の『THE SILENT TREATMENT』は一応ロック作品でしたが、こちら2作はエクスペリメンタル・エレクトロニック・コラージュ・ノイズというかなんというか。

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『THE GATE』(05)は鉄扉にいろんなものをこすりつけて生じた音に電気処理をした全25分のアルバムで、200枚限定。

『IRAQ』(06)はジョージ・W・ブッシュ米大統領が一般教書演説や記者会見で発言した”イラク”という単語7テイクを1411万2,000回オーヴァーダビング、電気処理をした全1曲59分4秒のアルバムで、500枚限定のうち100枚が手書きナンバー入り(ということだと思う)。

どちらも好事家向けのCDですが、全身ざわざわする痛痒感が気持ち良いです。

音楽ライター枕営業の実態

↑というタイトルをつけてみたのは、パクリの人の弟の漫画を読んでいたら枕営業する漫画家志望の人が出てきたからですが、思えば音楽ライターは枕営業なんかしなくても名刺さえ作ればすぐになれますね。’`,、 ( ´∀`) ‘`,、

BILL NELSON: ATOM SHOP

5月27日の続きです。

ビル・ネルソン曰く、1990年代半ばの『PRACTICALLY WIRED』『AFTER THE SATELLITE SINGS』『ATOM SHOP』はイギリス人としての視点から見たアメリカーナとビート・カルチャーを描いた三部作なのだそうです。

確かにノスタルジックな香りもあるのですが、それに90年代風のエレクトロニクスやドラムン・ベースも取り入れられているのが特徴です。

インスト作である『PRACTICALLY WIRED』最初のナレーションは昔のレス・ポールを思わせる一方で、イギリスのおっさんが新しい音楽スタイルに殴りこみをかけているという点ではジェフ・ベック『WHO ELSE?』とかデヴィッド・ボウイ『EARTHLINGS』を思わせたりもします。

“年寄りの冷や水”と批判する人もいるだろうけど、武骨な老人が新しいテクノロジーにドカドカ踏み込んでいくのって、僕は好きなんですよ。

『AFTER THE SATELLITE SINGS』はヴォーカル・アルバムで、よりドラムン・ベースが顕著になっています。

で、『ATOM SHOP』もその路線なのですが、デモ音源で、本当は正式レコーディングしたかったけど予算がなくてそのまま出しちゃったというだけあり、なんか煮え切らない作品です。

曲も煮え切らないポップ/ロックだし、エレクトロニクスの入り具合も切れ味が鈍いので、前2作と較べてカタルシスに欠けます。日本盤CD帯には「驚きの会心作!」とありますが、あんまり会心作ではありません。

この人の作品は1/4もフォローしていないのであんまり偉そうなことは言えませんが。

WITCH DVD

WITCHのDVD、その名も『WITCH』がリリースされました。

基本は3月19日に紹介したDVDと同内容で、ツアー・ドキュメンタリー『LOCAL BAND NITEMARE』と「Isadora」ライヴ。さらに追加で「Seer」ミュージック・ビデオとポスターやらバンド写真やらのフォト・ギャラリーが収録されています。

「Seer」ビデオは『Bad Acid Tab4』にも収録されていましたが、今回のTeePee Records版はDVD-Rじゃなくて、ちゃんとしたジャケットが付いていて、容易かつ安価で入手できます。