REVELATION


SALVATIONS ANSWER
(1991 / Rise Above RISE6CD)
doom metal

アメリカのボルティモア出身のドゥーム・メタル・トリオによるデビュー・アルバム。
それまでもデモを数本リリースしてきた彼らだが、コンピレーション『DARK PASSAGES』への参加をきっかけにリー・ドリアン主宰の『Rise Above』レーベルからデビューを飾ることとなった。
彼らのサウンドはBLACK SABBATHからSAINT VITUS、PENTAGRAM、TROUBLEなどの流れを組む正統派ドゥーム・メタル。
重く苦しいリフとメロディアスで哀しいヴォーカルが織り成すドゥーム・サウンドは初期CATHEDRALに少なからず通じる要素を持っている。
ジョン・ブレナー(vo、g)の声質がB級臭さをかもし出しているが、スロー・ドゥームとファスト・メタル・ナンバーを混ぜて緩急をつけるなど、最後まで飽きさせない秀作だ。
現在では廃盤のようだが、中古店などで探してみる価値は十二分にある。

(99/08/28)

【追記】2007年11月に日本の『リーフハウンドレコード』から再発された(LHR-021)。邦題は『福音の書』。ボーナス・トラック「Blessed Realm」と1992年のTV出演時の映像付き。
★★★★★ ★★★



NEVER COMES SILENCE
(1993 / Hellhound HELL020)
doom metal

ドイツ『Hellhound』レーベルに移籍しての2ndアルバム。
前作で聴かれたアップテンポの部分を抑え、全編スロー・ドゥームに徹しているのが特徴だ。
本作の目玉は4部構成の18分におよぶ組曲「Never Comes Silence」。
長いインスト・パートを含む大曲で、それまで抑えていた速いパッセージも加えて緩急をつけている。あまり組曲としてのトータル性は感じられないが、バンドの気合いと意欲はひしひしと伝わってくる好内容で、アルバム全体をビシッと締めている。
メタル的には1st、ドゥーム的には2ndといった感じだろうか。

(99/08/28)

【追記】2007年5月に日本の『リーフハウンドレコード』から再発された(LHR-018)。邦題は『訪れぬ沈黙』。
★★★★★ ★★★



...YET SO FAR
(1995 / Hellhound H0036-2)
doom metal

『Hellhound』からの2作目となる3rdアルバムだが、大幅なメンバー交替。スティーヴ・ブラニガン(ds)を除く2人が脱退している。
中でもバンドの顔だったジョン・ブレナー(g、vo)の脱退は大きなインパクトがあり、後任のデニス・コーネリアスはよりメロディアスでドラマチックな、ある種CANDLEMASS的なアプローチを志向。本作のサウンドはそれを反映している。ただデニスは影響を受けたミュージシャンとしてジョンを挙げているほどなので、スタイルの変化に違和感を感じるほどではない(声質はやはりB級臭さぷんぷんだし)。
またジョシュ・ハート(b)も脱退、ジム・ハンターが加わっている。
従来のREVELATIONサウンドにメロディを取り入れた本作を最高傑作と挙げるファンもいるようだが、メタル然とした1st、ドゥーミーな2ndも捨て難い。それぞれ好みによって選んで欲しい。

(99/08/28)
★★★★★ ★★★



FROZEN MASQUE
(1996 / 自主制作 番号なし)
doom metal

現時点でREVELATIONの最新(最後?)デモカセット。
『...YET SO FAR』のサウンドを2nd寄りのダークな方向にシフトした全4曲だ。
曲の完成度はいずれも高く、この路線でフル・アルバムが作られなかったのが残念。
ただこの時期には既に『Hellhound』も閉鎖しており、彼らのような中堅ドゥーム・バンドの作品をリリースしようとするレーベルを見つけることは出来なかったようだ。
なおコンピレーション『AT THE MOUNTAINS OF MADNESS』には本作から「Finished With You」、『FOURTEEN INCHES OF FURY』には「Within The Answer Lies」が収録されている。
本デモ制作後にデニスは本業でオクラホマに転勤、OVERSOULを結成し、REVELATIONは活動休止。
ジムはOCTOBER 31の一員としてもプレイしている。
彼らは'99年8月『Stoner Hands Of Doom』フェスティバル出演のために一度だけ再結成したが、今後の活動の見通しは立っていない。 とはいえ、初代メンバーの3人が再集結するプランもあり、OVERSOULも『Brainticket』レーベルからデビューを飾るなど、メンバー達が現在でも音楽活動を止めていないのは嬉しい限りだ。
(99/08/28)

2003年には『FROZEN MASQUE』(1996)と『MOURNING SON』(1994)というデモ2本、そして「Images Of Darkness」「Natural Steps」ライヴをまとめてCD化した『FROZEN MASQUE』 (The Myskatonic Foundation HPL009)がリリースされた。
★★★★★ ★★★



RELEASE
(2008 / リーフハウンド LHR-038)
doom metal

邦題『魂の解放』。coming soon。

(--/--/--)
★★★★★ ★★★



UNRELEASED ALBUM
(2008 / リーフハウンド LHR-)
doom metal

邦題『失われた啓示』。coming soon。

(--/--/--)
★★★★★ ★★★