P



PAGAN ALTAR
VOLUME 1
(1998 / Oracle Records PAGAN001)
doom metal

'78〜'86年にわたり活動してきた英国ドゥーム・メタル・バンドのデビュー・アルバム。'82年にレコーディングされたデモを'98年にマスタリング後リリースしたもの。
彼らの活動はNWOBHMと重なる筈だが、ほとんど名前は知られていなかった(数回WITCHFINDER GENERALのサポートをした以外は独自の活動をしていたため、シーンの一部と認識されなかったらしい)。当時リリースする予定だったという7"が日の目を見ていたら、もっと高く評価されていたに違いない好作品だ。
音楽性はWITCHFINDER GENERALやANGELWITCHよりもスローで、初期SABBATHに根差したドゥーム・メタル・サウンド。演奏はさほど上手くないものの、独特のダークな雰囲気があって思わず最後まで聴いてしまう。ドルイド教やウィッカなどをモチーフに用いた歌詞も面白い。
彼らはアルバム5枚分の音源を遺して解散したが、本作以降2nd『LORD OF HYPOCRISY』、3rd『MYTHICAL AND MAGICAL』、ライヴ作『NEVER QUITE DEAD』、5th『THE TAROT』のリリースが決まっている(但し2002年3月の時点でリリースされていない)。
なお'95年頃に本作と同音源のLPが『Doom Records』傘下の『Audible Deafening』レーベルから限定200枚でリリースされたが(ADLP02)、これはデモを勝手にLP化したもの。音質は本作と較べるとかなり落ちる。

(99/12/14)
★★★★★ ★★★



PAGAN ALTAR
LIVE - NEVER QUITE DEAD
(1999 / Oracle Records 番号なし)
doom metal

PAGAN ALTARの『VOLUME 1』公式リリースに際してプロモーション用に作られた2曲入りライヴCD-R。全16分でアルバム未収録曲「Armageddon」「The Aftermath」のライヴ・ヴァージョンが収録されている。
(合計3曲収録されているような気もするが、別個の曲なのか組曲なのか未確認)
アップテンポの前者、IRON MAIDEN風のリードをイントロに配したNWOBHM調ナンバーの後者と、どちらも聴き応えあり。
80年代のライヴ音源だが、音質はサウンドボード録音なので良好。
非売品のため超レア盤だが、白黒コピージャケットのCD-Rだし、音源さえ入手できれば実物を入手する必要はないだろう。

(01/04/25)
★★★★★ ★★★



PALE DIVINE
CRIMSON TEARS
(1997 / 自主制作 番号なし)
doom metal

ペンシルヴァニア出身ドゥーム・メタル・バンドの5曲入りデビュー・デモ・カセット。
グレッグ・ディーナー(g/vo)の声質と歌い回しがスコット"ワイノ"ワインリック(元THE OBSESSED/SAINT VITUS、現SPIRIT CARAVAN)そっくりで、リフなどもTHE OBSESSEDを思わせる正統派ドゥームだが、プログレ風のドラマチックな曲展開が個性を感じさせる。『Hellhound』系を思わせるB級臭さぷんぷんながら演奏力もしっかりしており、デモとしてはかなり楽しめる作品だ。アートワークも自主制作とは思えない質の高さ。
バンドのウェブサイトで購入することが出来たが現在は売りきれ。
なお「Serpents Path」はコンピレーション『AT THE MOUNTAINS OF MADNESS』にも収録されているので、こちらで味見をしてから本デモに手を出した方がいいかも。
'99年にベーシストのジェイ・パーネルが脱退、バンドは活動停止中。

(99/09/10)
★★★★★ ★★★



PALE DIVINE
THUNDER PERFECT MIND
(2001 / Game Two/Slow Ride GT-21/SR-6)
doom metal

coming soon。

(05/--/--)



PALE DIVINE
ETERNITY REVEALED
(2004 / Martyr Music Group 0045-2)
doom metal

coming soon。

(05/--/--)


THE PANADOLLS
ROAD HOG EP
(2000 / Hellfire Club HFC7007)
rock'n'roll

2000年10月、『Meteorcity Singles Club』最後の発送となった7"だが、いわゆるストーナーではなく、HELLACOPTERS系のロックンロール。
オーストラリア出身で、ジャケも『マッドマックス2』からの写真を使っている。
コンピレーション『A FISTFUL OF ROCK'N'ROLL』にも収録されるなどバンドとしての実力はあるようだし、本作収録の4曲はどれも楽しめるが、これだ!というキメがなく、星の数ほどいる"爆走系"の中でさほど個性が感じられないのが残念。

(01/04/03)
★★★★★ ★★



DREAM DEATH (pre-PENANCE)
JOURNEY INTO MYSTERY
(1987 / New Renaissance NRR25)
doom metal

PENANCEの前身バンドによる唯一のアルバム。ベーシストがテッド・ウィリアムスという以外は初期PENANCEと同じメンバー。
自ら"スラッジ・メタル"を名乗っているが、さほどスラッジ感はなく、初期TROUBLEにスラッシュっぽい味付けをした音楽性。CELTIC FROSTから影響を受けたそうだが、言われてみればそんな感じもあり。
曲があまり面白くなく、目まぐるしく展開するためほとんど記憶に残らないという弱点があるが、なんだか無闇に熱く、特に彼らのテーマ曲「Dream Death」は気合いが入りまくりなので、その意気込みに6ッを差し上げたい。
まあ無理して入手するものでもないが、中古盤屋で安かったらどうぞ。ロウソクをともす手とドラゴンの下手糞なイラストが目印。
なおアルバム未収録の「Method To Madness」が『New Renaissance』のコンピレーション『SPEED METAL HELL Vol.3』に収録されている。

(00/06/07)
★★★★★ ★



PENANCE
THE ROAD LESS TRAVELLED
(1992 / Rise Above RISE7)
doom metal

ピッツバーグのドゥーム・メタル・バンドDREAM DEATH('87年にアルバム『JOURNEY INTO MYSTERY』をリリース)が改名しての再デビュー・アルバム。
メンバーはマイク・スメイル(ds)、テリー・ウェストン(g)、ブライアン・ローレンス(vo、g)、リッチ・フロインド(b)というDREAM DEATH末期のラインアップ。
本作のサウンドは初期『Rise Above』ならではの煮え切らないB〜C級ドゥーム・メタル。リズム・チェンジを多用して変化をつけているのが面白く、他バンドと差別化が図られている。ただ1曲の中でめまぐるしくリズムが変わり、それでいてスケールの大きさは感じられないので、どこかせせこましい印象も。
8ッ星に近い7ッ星。

(99/10/05)
★★★★★ ★★



PENANCE
PARALLEL CORNERS
(1994 / Century Media 7777-2)
doom metal

前作『ROAD LESS TRAVELLED』リリース後PENANCEはCATHEDRALの前座として欧州ツアーを行うことになったが、直前にシンガーのブライアン・ローレンスが脱退。彼らは急遽リー・ドリアンのルームメイトだったリー・スミス(当時THY GRIEF ETERNAL)を加えてツアーを敢行、そのラインアップで録音されたのが本作だ。
かなり音楽性に変化があり、よりストレートなドゥーム・メタル・サウンドを志向。スミスがメロディをがっちり歌うため(時にリー・ドリアンばりのエキセントリックな歌唱法も入るが)エピック・ドゥーム色もやや感じさせる。そのぶん前作のような複雑な曲展開がなくなったのは残念だが、より完成度は高い。
8.25ッ星といった感じか。

(99/10/05)
★★★★★ ★★★



PENANCE
BRIDGES TO BURN
(1998 / デモ)
doom metal

イギリス在住のリー・スミスはバンドに定着することがなく、前作リリース後に脱退。彼らは地元のシンガー、ブライアン"ブッチ"バリックを加入させて細々と活動を続けてきた。本作はブッチを迎えて作られた4曲入りデモ。後に『PROVING GROUND』に収録された「Bitter」「Dead Already」「Never Lost」「Bleed You」のオリジナル・ヴァージョンを聴くことが出来る。
この4曲を聴くだけでもブッチとバンドの相性が良いことは明らかであり、彼らはアルバム『PROVING GROUND』の制作に入るのだった。

(00/02/23)
★★★★★ ★★★



PENANCE
PROVING GROUND
(1999 / 自主制作 番号なし)
doom metal

当初レーベルを物色していたが、結局自主制作盤という形でリリースされた3rdアルバム。
ドゥーム・メタルの信念を貫きながらもさらに音楽性は変化。シンガーの声質がアメリカンで荒っぽいもののせいかバンド全体もよりラフなヘヴィ・ドゥームをプレイしており、前2作のいわば箱庭的ドゥーム・メタル色はあまり感じられない。自主盤ということもあるのかアレンジも凝っておらず、それがまた楽曲のラフさを助長している。
この男っぽさはオールドファンからは賛否を呼びそうだが、B級ながら楽曲・演奏は良好で、本作で初めてPENANCEの音楽に触れる人には楽しめるアルバムだろう。
バンド写真を見ると髪が薄くなっていたりして、1st時と較べると時の無情な流れを感じさせる。
2001年2月に突如バンド名をELECTRIC EARTHと改名すると発表したが、「ダセェ名前」とあちこちからボロカスに叩かれ、結局1週間後にPENANCEのままにするという声明を発表した。
2002年夏に『Martyr Music』から再発予定?

(01/03/19)
★★★★★ ★★★


PENANCE
TURN FOR THE WORSE
(2000 / 自主制作 番号なし)
doom metal

関係者とファンに配布されたCD-RのEP。
元WICKERMAN〜MUSTACHEのマット・トゥイットを加えてツイン・ギター編成となり、元NOVEMBER'S DOOMの女性ベーシスト、メアリー・ビーリックが加入と、マイク、テリー、ブッチの3人を軸に新ラインアップとなっている。
『PROVING GROUND』同様ラフなアメリカン・ドゥームをプレイ。ヨーロッパ調のウェットさは感じられないが、「Drown Me...」の哀ドゥームは美味だ。
現在では全曲を『ALPHA & OMEGA』で聴くことが出来るため、オリジナル盤CD-Rはコレクター向きオンリー。

(02/05/15)
★★★★★ ★★★



PENANCE
ALPHA & OMEGA
(2001 / Martyr Music Group 72020-0033)
doom metal

4thフルレンス・アルバム。
前半5曲が新録、後半4曲は上述の『TURN FOR THE WORSE』EPがそのまま収録されている。
勇壮なアメリカン・ドゥーム「Wizards Of Mind」から始まり、ジャム的な要素もある「See The Light」、ブギー調の「Eden Fallen」、LED ZEPPELINをチラリと垣間見せる「Reaching」のグルーヴ感など、かなり音楽性の広がりがあって興味深い。
それでもPENANCEらしさは失われておらず、特にブッチのハードかつメロディアスなヴォーカルの個性は際立っている。
モロなストーナーでもなくコアなドゥームでもないため、キャラが立ってないと言えないことはないものの、約54分ドゥーム・ワールドにいざなうグッドタイムを提供してくれる好アルバムだ。新品で買っても損はない。筈。
最後に家畜(牛?馬?豚?)を捕らえようとしているとおぼしきシークレット・トラックを収録。

(02/05/15)
★★★★★ ★★★


PENTAGRAM

click here



PIGMY LOVE CIRCUS
WHEN CLOWNS BECOME KINGS
(1992 / Hellhound HELL016)
LA punk

ドゥーム・レーベルとして知られる『Hellhound』からのリリースだが全然ドゥームではなく、LAパンク。
「Rock'n'Roll BarBQ」を筆頭にパーティー向けなパンク・チューンが続き、正直あまり面白い内容ではない。
ボーナスとして1991年のミニアルバム『DRINK FREE FOREVER』が追加収録されているものの、だからといってどうなる訳でもなし。
本作発表後に現TOOLのダニー・キャリーが加入したということで、TOOLファンには名前だけ知られているバンドだが、本作でプレイしているわけでもなく、正直どうでもいい。
『Hellhound』全部揃えたいマニアだけ買って下さい。

(02/11/07)
★★★★★ ★



PLACE OF SKULLS
PLACE OF SKULLS
(2001 / 自主制作 番号なし)
old school doom metal

元DEATH ROW〜PENTAGRAMのギタリスト、ヴィクター・グリフィンが同じく元DEATH ROWのリー・アブネイ(ベース)、元MOLLY HATCHETTのティム・トマセリ(ドラムス)と結成したニュー・バンドの自主制作3曲入りデモCD-R。
ライヴ会場とネット通販のみでリリースされた。
THE OBSESSEDやPENTAGRAM直系のオールド・スクール・ドゥーム・メタルで、リアルタイム進行のバンドではSPIRIT CARAVANを思わせる。
特にグリフィンのヴォーカルはSPIRIT CARAVANのワイノを意識した歌い回しだ。
ヴォーカルの力量がワイノにはるか及ばないためB級感がぷんぷん漂ってくるが、そんなマイナーな雰囲気がマニア心をくすぐる。
3曲中「Song Of Solomon」「Never Die」は2002年リリースの公式デビュー・アルバム『NAILED』に収録されたが、再録ヴァージョン。
「Days Of Trouble」はアルバム未収録だ。

(02/03/04)
★★★★★ ★★★



PLACE OF SKULLS
LIVE!
(2001 / 自主制作 番号なし)
old school doom metal

2000年8月のライヴを収めた自主制作CD-R。
全10曲中、『NAILED』収録曲は「Song Of Solomon」「Never Die」のみで、あとはシングルB面に収録された「Evil Seed」、デモCD-Rの「Days Of Trouble」など。
古色蒼然としたヴィンテージなドゥーム・メタル、しかもノー・オーヴァーダブの生々しいライヴ演奏が美味すぎ。
ヴォーカルがあまり上手くないのも格別の調味料。
音質はそこそこ。3曲入りデモCD-R同様、日本では入手困難だが、オールド・ドゥームにどっぷり浸りたいマニアは海外通販してでもゲットする価値がある。

(02/03/04)
★★★★★ ★★★



PLACE OF SKULLS
The Fall b/w Evil Seed (live)
(2001 / Southern Lord SUNN14.5)
old school doom metal

米『Southern Lord』レーベルからリリースされた7"。
後に『NAILED』に収録された「The Fall」とアルバム未収録の「Evil Seed」(ライヴ)をカップリングしている。
わずか2曲にPLACE OF SKULLSというバンドの魅力が詰まっているし、限定1,000枚のわりに日本でも楽勝でゲット出来るため、まず本作を聴いて味見するのがいいのでは。

(02/03/04)
★★★★★ ★★★



PLACE OF SKULLS
NAILED
(2001 / Southern Lord )
old school doom metal

初のフルレンス・アルバム。
coming soon。

(02/--/--)
★★★★★ ★★★


PORN (THE MEN OF PORN)

click here


PUNY HUMAN
REVENGE IS EASY
(2000 / Small Stone SS-019)
blue colour groove rock

ニューヨーク州出身のファズ・ロック・バンドによるデビュー作。
SIXTY WATT SHAMANやCLUTCHなどを彷彿とさせる親父色と軽快なビートの融合が個性的なサウンドを生み出しており、思わず身体が揺れるノリが最高。「Raze The Leghorn Bar」「Lefty Among The Leeches」「Stink Of Two Men」は極上!
ジャケが地味なため手が出ない人もいそうだが、かなりの大当たり。定価で買っても十分にオツリが来るカッチョ良さだ。
ただ親父っぽいだけでなく、1曲目オープニングに『スターウォーズ/帝国の逆襲』からヨーダの語りを入れたり、「Way Of The Intercepting Fist」という曲タイトル(←ジークンドーのことね)、CDブックレット内側には『ロッキー3』からハルク・ホーガンが倒れたスタローンを見下ろし、脇に故レッドシューズ・ドゥーガンが足っているシーンを使うなど、厨房スピリットもふんだんに込められている。
CDの最後にシークレット・トラックとしてAEROSMITHのカヴァー「Rock In A Hard Place (Cheshire Cat)」を収録(トリビュート・アルバム『RIGHT IN THE NUTS』と同テイク)。

(01/04/06)
★★★★★ ★★★★