ONLY LIVING WITNESS
Complex Man b/w Dying System / Bad Blood
(1991 / 自主制作 LA-1)
metal-edged hardcore punk
後にMILLIGRAMを結成するシンガー、ジョナ・ジェンキンズ最初のバンドのデビュー7"。
1990年3月に8トラックで録音された音源で、バンド自身音質には納得いかなかったそうだが、録音後にギタリストとベーシストが脱退したために急遽リリースされた。
コアなメタルっぽいエッジのあるハードコア・サウンドだが、確かに音質や演奏は今ひとつの出来。
現在入手するのは困難を極めるが、無理をする必要はないだろう。
「Bad Blood」はボストン近辺のハードコア・バンドの音源を集めた『BOSTON HARDCORE 89-91』(Taang! 104)にも収録された。
(02/02/26)
★★★★★ ★★
ONLY LIVING WITNESS
PRONE MORTAL FORM
(1993 / Century Media CM7743-2)
metal-edged hardcore
『Century Media』と契約してのファースト・アルバム。
前7"と音楽性そのものは変わらず、やはりメタルとハードコアの融合体だが、楽曲・演奏・音質のすべてがパワーアップしており、"プロの作品"として楽しめる。
意識しているのかしていないのか、当時アメリカを襲いつつあったグランジっぽい匂いも感じられるが、作為的ではなく、よりラフな印象を与えている。良い。
ヴォーカルの表現力も増しており、聴きごたえあり。
(02/02/26)
★★★★★ ★★
ONLY LIVING WITNESS
Freaklaw b/w Some Will Never Know
(1995 / Chainsaw Safety Records CS03)
metal-edged hardcore punk
『INNOCENTS』からの2曲を収録した7"。
但し両者ともにアルバムとは別テイク。
ヘヴィなエッジのあるA面、後のMILLIGRAMの片鱗を窺わせるB面とどちらも秀曲だが、さほど大幅にアレンジが異なるわけでもないし、アルバムを聴けば十分のような気がする。
マニア向け。
(02/02/26)
★★★★★ ★★
ONLY LIVING WITNESS
INNOCENTS
(1995 / Century Media 7810-2)
metal-edged hardcore punk
ONLY LIVING WITNESSとしてはピークを迎えた2ndアルバム。
楽曲が多彩なものとなり、メロディが明確になったことで、全編飽きさせない作品となっている。
「Some Will Never Know」「Total Particle Reversal」など後のMILLIGRAMを思わせるグルーヴ・チューンも登場。
『Century Media』のカラーには合わず、まったく売れなかったらしい。そのため市場に流通している枚数は少ないが、中古盤店で見かけたら押さえておく価値はあり。
本作リリース後にバンドは解散。ジョナはMILTOWNを結成する。
(02/02/26)
★★★★★ ★★★
MILTOWN
MILTOWN 7"
(1996 / Hydrahead 666-09)
metal-edged hardcore punk
『Hydrahead』からリリースされたMILTOWNのデビュー7"。
ONLY LIVING WITNESSよりキャッチーなメロディが目立つようになり、"歌えるハードコア"的なサウンドになった。
『Hydrahead』のイメージとはやや異なるが、けっこう聴かせる曲ばかり。
ただ、ジャケットやインサートのどこにも曲名が書いていないのだが、もう1枚インサートがあったのだろうか?
(中古盤でゲットしたため、不完全だった可能性あり)
310枚がクリア盤、713枚が黒盤、100枚が木製?ジャケットでリリースされた。
ステッカー付き。
2003年内に本作の3曲を含むフルレンス作『TALES OF NEVER LETTING GO (THE SALAD DAYS DEMOS)』がジョナ・ジェンキンズの『Traktor7』レーベルからリリースされる予定。
(03/03/12)
★★★★★ ★★★
MILTOWN / CAST IRON HIKE
Delicate Fiction / Jumping Someone Else's Train b/w Shoot, Knife, Strangle, Beat & Crucify
(1996 / Hatin' Life records 02)
metal-edged hardcore punk
MILTOWN2枚目の7"はCAST IRON HIKEとのスプリット。
MILTOWNはオリジナル曲とTHE CUREのカヴァー、CAST IRON HIKEはG.G.アリンの曲をカヴァーしている。
「Delicate Fiction」はメロディアスなファスト・パンク・ナンバー。歌い上げるメロディが印象に残る。
両バンドともカヴァーはそれなりの出来。楽しめるものの、オリジナル曲を聴かせて欲しかった気がする。
本作リリース後に彼らはメジャーの『Giant』レーベルと契約、トビー・ライトをプロデューサーに迎えて初のアルバムのプリプロダクションに入るが、バンドは空中分解。ジョナが脱退して間もなく解散した。
(02/02/27)
★★★★★ ★★
MILLIGRAM / QUINTAINE AMERICANA
Nervous Breakdown b/w Rebel Yell
(1999 / Polterchrist PC674)
hyperdrive fuzz punk'n'roll
元ONLY LIVING WITNESS〜MILTOWNのジョナ・ジェンキンズと元ROADSAWのギタリスト、ダリル・シェパードが結成した新バンドMILLIGRAMのデビュー音源と、ボストンの同郷バンドQUINTAINE AMERICANAのナンバーをそれぞれ1曲ずつ収録した7"。
MILLIGRAMはBLACK FLAG、QUINTAINE AMERICANAはビリー・アイドルのナンバーをカヴァーしているが、両バンドとも愚直なコピーで、正直わざわざ7"にしてリリースするべき理由は感じられない。
特にMILLIGRAMは続く『HELLO MOTHERFUCKER!』でのブチ切れぶりがまるで感じられない演奏で、やや拍子抜け。
限定300枚の手書きナンバー入りだが、無理してまで入手することはないだろう。
(00/11/03)
★★★★★ ★★
MILLIGRAM
HELLO MOTHERFUCKER! EP
(2000 / Tortuga Recordings TR-010)
hyperdrive fuzz punk'n'roll
QUINTAINE AMERICANAとのスプリット7"に続く、7曲入りCDミニ・アルバム。
FU MANCHUもTHE HELLACOPTERSも腰を抜かしそうな爆裂漢ロックンロールは致死量突破のブチ切れぶり。一瞬たりとも無駄のない疾走感とテンションが漲る凄まじさは圧巻というよりもアホの域に達している。
「After The Riot」のリフはMC5の「Kick Out The Jams」まんまだが、その爆裂ぶりは本家に迫る勢い。
エネルギーと勢いに対し楽曲そのものの魅力がワンランク落ちるのが残念ながら、とにかく何だか知らないがスゲエ。ウヒョー!
2001年後半にフランス盤がリリースされた(Overcome Records OVER007)。こちらは本作と『BLACK AND WHITE RAINBOW』をカップリングしたもので、ジャケットは青。
(00/08/31)
★★★★★ ★★★★
MILLIGRAM
IT'S ALIVE
(2000 / 自主制作 番号なし)
hyperdrive fuzz punk'n'roll
後に『BLACK AND WHITE RAINBOW』に収録されたデモ音源と2000年2月29日、WMBRラジオ用に収録されたスタジオ・ライヴを収めた自主CD-R。
店頭では売られなかったため貴重。
『HELLO MOTHERFUCKER!』では爆走系ナンバーが多かったが、本作は1曲目「My Own Private Altamont」からスローな重低音ナンバー。
それ以降も爆走一辺倒ではなく、多彩なサウンドを聴ける。
自主CD-Rだけあってジャケットはテキトウで、表がRAMONES『IT'S ALIVE』、裏がMOTORHEAD『NO SLEEP 'TIL HAMMERSMITH』を勝手に転用したもの。
彼らの全作品を押さえて、さらに掘り下げたい人ならばバンドにメールを送って直接交渉してみよう。
(01/11/07)
★★★★★ ★★★
MILLIGRAM
BLACK AND WHITE RAINBOW
(2001 / Tortuga Recordings TR-017)
hyperdrive fuzz punk'n'roll
『HELLO MOTHERFUCKER!』のコンパニオンCDとしてリリースされた8曲入りミニアルバム。
コンパニオンCDというだけあり音楽性はほぼ同様だが、『IT'S ALIVE』同様スローな「My Own Private Altamont」から始まるため、MILLIGRAMの異なった側面を堪能することが出来る。
『HELLO MOTHERFUCKER!』がツボに来た人ならばかなり楽しめる筈。
ジャケットはないが、2CD用プラスチックケースに入れられ、『HELLO MOTHERFUCKER!』を入れられるようになっている。
曲目は:
- My Private Altamont
- Not Okay
- Burntout Technics
- She(MISFITSのカヴァー)
- Fix Me(BLACK FLAGのカヴァー)
- Jealous Again(BLACK FLAGのカヴァー)
- We Are 138(MISFITSのカヴァー)
- Gimme Some Action(FEARのカヴァー)
2001年にリリースされた『HELLO MOTHERFUCKER』フランス盤には本作収録の全曲が追加収録されている(但し「My Private Altamont」はアナログ盤のみ)。
(01/11/07)
★★★★★ ★★★
MILLIGRAM
THIS IS CLASS WAR
(2002 / Traktor7 001)
hyperdrive fuzz punk'n'roll
『HELLO MOTHERFUCKER!』に続く2作目。
今回もEPというかミニアルバムというかの短さで、ジョナ・ジェンキンズの『Traktor7』レーベルからリリースされた。
それでも内容は充実しまくり!
前作以降にネットなどで発表された「Death To America」「My Private Altamont」などの曲がスローでスラッジーな路線だったため、そっちに行くか?とも思われたが、いざフタを開けてみると爆裂ロックンロールだったため一安心。
全編ダーティーなファズかけまくりで、リフの嵐が脳天を突き抜ける傑作。
限定300枚のデジパックCDで、迷彩柄の布袋に封入されているという豪華な仕様だった。
2003年に入って、『Small Stone』から再発(ジャケ写真右)。
こちらには12曲がボーナス収録されているが、「Death To America」「My Private Altamont」を除くとお遊び風のノイズ曲やラフ・テイクなど。
既に『Traktor7』盤を持っていれば『Small Stone』盤に手を出す必要はない。
(03/03/12)
★★★★★ ★★★★
MILLIGRAM
Mean Machine / Back Seat Of My Car
(2002 / Superfi 番号なし)
hyperdrive fuzz punk'n'roll
イギリスの『Superfi』レーベルからリリースされた7"。
ヨーロッパ・ツアーに合わせてプレスされたが、ツアー自体は中止となっている。
収録曲はMOTORHEADの「Mean Machine」、DWARVESの「Back Seat Of My Car」という2曲のカヴァーと、『THIS IS CLASS WAR』にも収録されている「The Resentinel」(多分別テイクだが未確認)。
カヴァー曲は彼らのルーツを窺わせる選曲で、演奏も気合いが入っていて良い。
重量盤で、合計439枚プレス(クリア114枚、ホワイト98枚、レッド104枚、ブラック106枚、ピンク10枚、グレイ&ホワイト7枚)。
(03/03/12)
★★★★★ ★★★