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HALF MAN
THE COMPLETE FIELD GUIDE FOR CYNICS
(1999 / Border Music HMCD001)
heavy groove swamp blues

スウェーデンのヘヴィ・ブルース・バンドによるデビュー作。
'86年に結成され、当時からJOHN MAYALL & THE BLUESBREAKERS、CHICKEN SHACK、SAVOY BROWN、CUBY & THE BLIZZARDSといったオールド白人ブルースに影響を受けた音楽をやっていたそうで、そのハマリ度は付け焼き刃ではなく本格的。本作は60年代の欧州ブルース(LIVIN' BLUESなど)、70年代のヘヴィ・ロック(BLACK SABBATHなど)が見事な形で融合した秀作に仕上がっている。ヴォーカルの歌い方もわざとらしい"自称ソウルフル"ではなく、英国〜欧州ブルースに根差したスタイルなのが美味。
アメリカのFIVE HORSE JOHNSONと双璧の濃厚どブルースっぷりが快感。ジャケットは窓ガラスにヒビが入ったデザインの地味なものだが、中身が極上だ。
ジャケットではシンガー兼ギタリストのJan Bengtssonが松葉杖を付いているが、それは「ブルースっぽく見せる」ギミックらしい(?)
CDとLP両方がリリースされた。

(00/04/21)
★★★★★ ★★★★


HALF MAN / MOTHERCAKE
Vol.1
(1999 / Border Music HM&M001)
heavy groove swamp blues

スウェーデンのストーナー・ブルース二組によるスプリット7"。
HALF MANはアルバム『THE COMPLETE FIELD GUIDE FOR CYNICS』よりもヘヴィなサウンドで攻めた「Red Herring」、ハードなサイケ・インスト「Acid Park」と、アルバムとは路線が異なりながら高レベルを保った楽曲を収録。
一方のMOTHERCAKEも怒涛のヘヴィ・グルーヴで攻める「Fists Of Fury」「Baglady」を提供。デビュー音源ならではの荒削りな演奏ながら、強い印象を残している。
国内入荷状況は良くないようだが、限定400枚ということもあり、ぜひ今のうちにゲットしておきたい。
「Red Herring」は『Underdogma』レーベルのコンピレーション盤『JUDGE NOT...』にも収録されている。
極厚盤7"。このズッシリした重みは往年のSPを思わせたりもする。

(00/04/21)
★★★★★ ★★★★



HANGNAIL
ONE MILLION LAYERS B.C.
(1998 / Mans's Ruin MR116)
stoned metal

英国メタル・トリオの処女作10"。
ストーナー扱いなのだがORANGE GOBLIN同様ファスト・ナンバーも多い純正メタル・サウンドで、分厚いリフと「フッ!」「イェーッ!」「ハッハァッ!」などのかけ声がカッコ良い。
10"は限定1,500枚だが、2002年に入ってもまだ見かけることがある。ゲットしておいて損はない。
本作リリース後彼らはリー・ドリアン主宰の『Rise Above』レーベルと契約、デビュー・アルバム『TEN DAYS BEFORE SUMMER』を発表。
こちらには10"の曲が全4曲中2曲(日本盤には3曲)収録されている。

(02/05/31)
★★★★★ ★★★★



HANGNAIL
Change The Vibe b/w The Name Escapes Me
(1999 / Gamp Records GAMP004)
stoned metal

『ONE MILLION LAYERS B.C.』収録の「Change The Vibe」(「フッ!」「イェーッ!」「ハッハァッ!」の曲)と同時期に録音された「The Name Escapes Me」(10"には未収録)をカップリングした限定盤7"。これまでライヴ会場などで2曲入りデモカセットが売られていたが、本作と同内容。
前者は彼らを代表するカッコ良いファスト・ナンバーで、10"と同テイク。
後者はミッドテンポながら躍動感のあるナイスな曲で、一聴の価値がある。
ほぼ自主制作に近い限定リリースのため、日本にはほとんど入ってこなかった。
白盤7"、そしてカセット・シングルがリリースされた。

(02/05/31)
★★★★★ ★★★



HANGNAIL
TEN DAYS BEFORE SUMMER
(1999 / ビクター VICP60991)
stoned metal

『Rise Above』と契約して発表された初のフルレンス・アルバム。
10"『ONE MILLION LAYERS B.C.』の延長線上にあるストーナー・メタル・サウンドで、アップテンポ曲が多くヴォーカル・メロディがはっきりしているため聴きやすい。
「Keep On」「Summer Rain」などでややLED ZEPPELINを彷彿とさせる要素が感じられるが、極上のドライヴ感に血が騒ぐ。
「One Million Layers BC」「Side/Slide」は『ONE MILLION LAYERS B.C.』からの曲で、同テイクだが、よりアルバムを強力なものにしている。
ドロドロ感がなく、比較的乾いたサウンドから"軽い"印象を受けるが、日本のリスナーには取っ付き易いだろう。
日本盤には「フッ!」「イェーッ!」「ハッハァッ!」の「Change The Vibe」がボーナス曲として加えられており、お得。

(00/02/09)
★★★★★ ★★★



HANGNAIL
CLOUDS IN THE HEAD
(2001 / ビクター VICP61353)
stoned metal

2ndフルレンス・アルバム。
内容は前作同様の路線なのだが、やや伸び悩みした内容。
バンドの気合いが入っているのは判るが、噛んでも汁が出てこないというか、前作ではノリ一発で突っ走っていた箇所が停滞した印象を受ける。
悪いアルバムではなく、聴いているとかなり楽しめてしまうのだが、元々テクニックやソングライティングで攻めるタイプではないため、その持ち味である勢いが削がれると聴きどころが減ってしまう。
「That There Soul」にはORANGE GOBLIN(同じく最近伸び悩み気味)のベン・ワードがゲスト参加している。
日本盤のみボーナス曲「Drawn To Distraction」収録。LED ZEPPELINの「Dancing Days」みたいなリフの曲で、かなりポイントが高い。
よって買うなら日本盤だが、新品に2,520円も出すのは勿体ないため、中古でゲットすべし。
2001年5月にCATHEDRALの前座として行った来日ライヴがNWOBHMの自主制作シングルばりにスカスカのサウンド、盛り上がりのない平坦な演奏と、正直ショボかった。

(02/05/31)
★★★★★ ★★


HAWKWIND

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H.C. MINDS
SUPERFICIAL WORLDS
(1999 /自主制作 番号なし)
sabbath sludge rock

オレゴン州ユージン出身でマイク、イサム、エリックの3人組という以外まったく情報のないバンドのフルレンスCD。
BLACK SABBATHの影響がモロな、ズルズル度・残虐度の低いスラッジ・ドゥーム。全然期待しなかったのだが、予想外に楽しめる。
オジー声とスラッジダミ声を使い分けた「Superhero」が聴かせるし、ノイズ、エフェクトを加えて音に深みを持たせているのも良い。
楽曲、サウンド共に腹八分目の内容で、聴き終わって物足りなくも感じるが、中古盤店などで見かけたら入手しておいても損はないだろう。

(00/08/06)
★★★★★ ★★


THE HEADS

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HERBERT
CHRYSALIS
(1998 / Ugly Pretty Little Music )
metal/doom/desert

カリフォルニア州サンタ・クルーズ出身の4人組の自主制作デビュー盤。
ヘヴィ・メタリックなサウンド、オジー・オズボーンとピーター・ゲイブリエルが合体したようなヴォーカルと、まあまあの出来。
ただ、それよりも印象に残るのはバンド自らが手がけたアートワークだったりする。
キッチリとまとまっていて、破天荒なところ・キレたところが感じられないため、聴いた後の余韻が薄いのが残念。

(99/02/25)
★★★★★ ★


HERMANO

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HIGH ON FIRE

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HONEYMAID
Your Show Has Been Cancelled b/w Super Mountain
(1999 / 自主制作 番号なし)
stoner/doom

アラバマ州の5人組による自主制作7"。
スロー〜ミッドテンポのグルーヴ・ナンバーで、演奏も曲も悪くないものの、特筆すべきことがない普通のストーナー。
ジャケットはNWOBHM自主盤を思わせる下手なイラストのカラーコピー。
貶す理由もないが、褒める理由もない1枚。

(00/01/27)
★★★★★ ★


HYSTE'RIAH G.B.C.
SNAKEWORLD
(1991 / Hellhound HELL011)
thrash

B級C級ドゥーム系レーベルとして知られる『Hellhound』だが、こういうウンコスラッシュも出していた。自称「ドゥームスラッシュ」だそうだが、はっきり言ってダメ。スウェーデン出身の3人組で、裏ジャケのバンド・フォトには一人グラハム・ボネットのような髪型でティーカップを手にした勘違い野郎がいる。
元々HYSTE'RIAHとGOD B.C.という二つのバンドが合体したらしいが、そんな事に興味を持つ人はいないだろう。
『THE ENCYCLOPEDIA OF SWEDISH HARD ROCK AND HEAVY METAL』によるとCDにはボーナス2曲が追加されているそうだが、僕の持っているCDには入っていない。だが、むしろ入っていないことに感謝したくなるようなクズアルバムである。
本来載せたくなかったのだが、『Hellhound』だからと言って間違って買う人がいそうなので。

(99/07/05)
★★★