C


CALAMUS / DUSTER 69
Stickshift b/w Centretrip / Controller
(1999 / Daredevil 番号なし)
German desert

ドイツの新人2バンド(とは言っても両者とも既にフルレンス作を発表済)をカップリングしたスプリット7"。
CALAMUSはミッドテンポなんだかファスト・ナンバーなんだかはっきりしないナンバー「Stickshift」を提供。「I love your sexy body〜」「I love your pink panties, your nipples too〜」といった歌詞が馬鹿でナイスだが、肝心の曲が小さくまとまり過ぎているのが難。
一方のDUSTER 69も楽曲・演奏共に悪くはないのだが決め手のないストーナー・サウンド。
両バンドとも褒めようも貶しようもない音で、限定333枚と言われてもそうですか、としか言いようがない。

(00/01/03)
★★★★★ ★


CALAMUS / SLOW HORSE
NO SLEEP TIL SHOD

→SLOW HORSEの項を参照のこと。


CANDLEMASS

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CANYON CREEP
HIJACK THE WORLD
(2001 / 自主制作 AV-001)
phat riff rock

サンフランシスコのトリオAMERICAN NIGHTMAREが改名したバンドのデビュー作。
ザック・ワイルドやCORROSION OF CONFORMITYを思わせるアメリカンどロックだが、MELVINS、NEUROSIS、SLEEPを手がけたビリー・アンダースンがプロデュースしたせいか、ギターが異様に分厚く生々しい。
極濃極厚の漢ロックは聴くだけで汗が滲んでくる。良い。
評価は9ッに極めて近い8ッ
ジャケットはストーナー界ではすっかりお馴染みのMalleus。
当初自主制作でリリースされたが、ロサンゼルスのインディーズ『This Dark Reign』から再発された。

(01/11/09)
★★★★★ ★★★


CATHEDRAL

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CAVITY

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CELESTIAL SEASON

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CHE
SOUNDS OF LIBERATION
(2000 / Man's Ruin MR186CD)
desert

ブラント・ビョーク(KYUSS〜FU MANCHU)、アルフレド・ヘルナンデス(KYUSS〜QUEENS OF THE STONE AGE)、デイヴ・ディンズモア(LAB〜UNIDA)の3人からなるデザート・ロック界のスーパー・プロジェクト。
とは言っても演っている3人には"スーパー・プロジェクト"などという気負いはないようで、楽しく一緒にジャムってみました、という感じのリラックスしたアルバムに仕上がっている。
音楽的、フィーリング的にはブラントのソロ・アルバム『JALAMANTA』に通じるものがあるかも。
もろAC/DCっぽい「Pray For Rock」がカッコイイ。
2000年2月20〜23日のわずか3日でレコーディングしてしまっただけあり、楽曲の練り込みなどは望むべくもないが、3人の素の部分が出ており、全編固いことは言わず楽しみたい。
もちろんKYUSS、FU MANCHUなどをある程度聴き込んでメンバー達のキャラを掴んでから本作に進むべき。

(00/11/05)
★★★★★ ★★


CHIVE
CHIVE EP
(1998 / Plant Woman Records PWR001)
heavy rock / R&R

スウェーデンのストーナー・バンドによるデビュー10"。6曲入り。
(本作以前にデモテープ有)
BLACK SABBATHやATOMIC ROOSTERから影響を受けてバンドを結成したそうで、確かにそんな要素は見受けられるが、爆走ロックンロールっぽさもあり(BACKYARD BABIESと対バンしたこともあるらしい)。
70年代ハードとロックンロールの両スタイルが上手く融合しており、楽しんで聴ける。 海外通販するほどではないが、近所のレコード店で見つけたらぜひ。
本作レコーディング後にシンガーが交替したらしい。
300枚限定ナンバー入り(レーベル面に手書き)。

(00/04/01)
★★★★★ ★★


CHURCH OF MISERY

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CLEARLIGHT
DEMO'99

→THE MYSTIC KREWE OF CLEARLIGHTの項を参照のこと。


CLUTCH

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COLD MOURNING
Boggy Creek / Frostbit
(1996 / 自主制作 番号なし)
epic doom

アメリカのB級エピック・ドゥーム・シーンを代表する(?)バンドの2曲入りデモ・カセット。「Boggy Creek」は後にコンピレーション盤『AT THE MOUNTAINS OF MADNESS』に収録されたし、「Frostbit」はWHILE HEAVEN WEPTとのスプリット7"で聴けるため、希少度は低い。テイクの違いは未確認。
「Boggy Creek」の投げやりとも思える歌い方は、曲がドラマチックなだけにちょっといただけない。「Frostbit」もやはりヴォーカルががなり立てるため、やはりどうも...。曲は良いだけに、ヴォーカル・スタイルでかなり損をしているバンドだ。

(99/04/28)
★★★★★ ★★


COLD MOURNING / WHILE HEAVEN WEPT
Frostbit b/w The Mourning
(1996 / Game Two GT-06)
epic doom

アメリカン・エピック・ドゥーム2組によるスプリット7"。両者ともヴォーカルに個性があるものの、正直それがプラスに働いていない。
COLD MOURNINGは緩急をつけた曲構成が良いが、がなり立てるヴォーカルが雰囲気をかなり損ねている。耽美的ドゥームに片足を踏み込んだサウンドだけに、このヴォーカルはバンドの"個性"というにはマイナス過ぎ。
一方のWHILE HEAVEN WEPTは修道院の僧侶のような陰鬱なヴォーカルが印象に残るドラマチックなナンバーだが、曲の平坦さ・音の薄さのせいもあり、インパクトが薄い。当初『SORROW OF THE ANGELS』のオープニングに用いられる予定だったそうだが、同作におけるバンドの向上が著しいだけに、使わなくて正解だろう。
限定1,000枚のナンバー入り7"で、そのうち500枚は青盤。

(99/04/28)
★★★★★ ★★


COLD MOURNING / TWISTED TOWER DIRE
Looking Through A Smoking Glass b/w Mourner In The Nethermists
(1998 / Bad Posture BP03)
epic doom

再びアメリカン・マイナー・ドゥーム勢のスプリット7"。COLD MOURNINGは相変わらず投げやりな歌い方。好意的に言えば彼らなりのオジーの解釈という考え方もあるが、悪く言えばヘタクソ。曲は毎回そこそこに良いのだが、未だに芽が出ないのはやはりヴォーカルのせいだろう。
一方のTWISTED TOWER DIREにはヴォーカルでWHILE HEAVEN WEPTのトム・フィリップス(この頃バンド休業中でイギリスに渡ってSOLSTICEに加入したりもしていた)が参加しているが、だからこのダメドゥームナンバーがどうなると言うわけでもない。4組参加のスプリット7"『FOURTEEN INCHES OF FURY』での変な女ヴォーカルよりはマシという程度だろうか。

(99/04/29)
★★★★★


OFFICIUM TRISTE / COLD MOURNING
SPLIT MCD
(1998 / Weeping Willow F6826)
death / epic doom

オランダのデス/ドゥーム・バンドとご存じアメリカのC級エピック・ドゥーム・バンドのスプリット・ミニCD。両バンドとも2曲ずつ提供している。
OFFICIUM TRISTEはデスヴォーカルの哀ドゥーム・バンドで、どこかで聴いたような気もするサウンドだが、かなり聴かせる。2曲と腹八分目なのが良かったのかも。
COLD MOURNINGの1曲目はメロディアスなドゥーム・サウンドと荒っぽいヴォーカルがミスマッチだが、2曲目のブルータルめな路線だとしっくり来ている。'99年内にリリース予定のフルレンスは「これまでで最もヘヴィ」という話なので、もしこの路線を貫けばかなり良い出来になる可能性も。期待したいところだ。

(99/04/29)
★★★★★ ★★


COMETS ON FIRE

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CORE
REVIVAL
(1996 / Atlantic 828922)
New Jersey stoner / doom

ニュージャージー出身のトリオによるデビュー作。
ティム(ds)とフィン(vo、g)のライアン兄弟と女性ベーシスト、カーマイン・ペルニーニという編成。
元々BLACK SABBATHやKYUSS、MONSTER MAGNET、SLEEPなどが大好きだったらしく、彼らの影響が感じられるサウンドをプレイ。
プロデュースもビリー・アンダーソンだ。
ただ、90年代後半にわさわさ出てきたKYUSSクローンとは異なり、ブーム前からその手のサウンドが好きで好きでたまらなかった様子で、場数を踏んだグルーヴ感で魅せてくれる。
"オルタナ"ノリでメジャーが売り出したかったのか、『Atlantic』からのデビューとなったが、リーダー・カットとなった3分43秒の「Kiss The Sun」はともかく、BLACK SABBATH調の引きずるスロー・グルーヴ・チューン「Blacksand」や10分オーバーの「Earth」などは当時でも売れるよしがなかった。
ただ、かなり質の高い作品であり、ブームに便乗したストーナー・ワナビーとは一線を画していることが窺える。
最後に収録されているシークレット・トラックではティム・ライアンがギター、フィンがドラムスをプレイ、ビリー・アンダーソンがヴォーカルをとっている。
『Atlantic』はアルバム未収録の「Fairies Wear Boots」(live)を含むプロモーションCDをラジオ局に配布するなど、ある程度のプッシュをしたが、売れなかったため1作で契約解除。
バンドは3年の沈黙を経ることになる。

(04/10/20)
★★★★★ ★★★



CORE
THE HUSTLE IS ON
(1999 / MIA-TeePee 10162)
New Jersey stoner / jam

3年ぶりの新作
ドゥーム色は減り、1970年代調のサイケ・グルーヴ・ナンバーが多くなった。
『MIA』と『TeePee』のスプリット・リリース、ジャケットはアリク・ローパーと、ベタなストーナー色が目立つが、年期が入っているため、説得力を感じさせる。
ライヴで評価の高かったインスト・ジャムを曲間に挟むかたちで、全編流れるようなサウンドが心地良い。
どちらのアルバムも高品質のサウンドを堪能できるのだが、セールスには繋がらず、バンドはこのままフェイドアウトすることに。
アルバムのリリース後『MIA』は閉鎖。『TeePee』は現在も存続中で、DRUNK HORSEやHERMANO、SLEEP『DOPESMOKER』をリリースするなど活躍しているが、BRIAN JONESTOWN MASSACREの作品を出したり、異なった路線もとっている。

(04/10/20)
★★★★★ ★★★



COUNT RAVEN
STORM WARNING
(1990 / Hellhound H009)
authentic doom metal

スウェーデン王道B級ドゥーム・メタル・バンドによるデビュー作。
初代BLACK SABBATHからの影響と暗黒のドラマティズムを兼ね備えた典型的なドゥーム・メタル・サウンドだが、CANDLEMASSのような大仰なメロディに走ることなく、より暗黒面を押し出している。
SABBATH原理主義バンドだけあり、とにかくヘヴィでドゥームでダークな音に専念。LAメタルに向けた辛辣な「In The Name Of Rock'n'Roll」のスロー・ドゥームぶりは依怙地なほどだ。
数々のB級C級〜Z級ドゥーム・メタル・アルバムを輩出してきた『Hellhound』を象徴するバンドのデビュー・アルバムとして、今日でも一部では伝説となっている作品で、SAINT VITUSやTHE OBSESSEDとは異なるマイナー臭がまたマニア心をくすぐる秀作。
ただ、「A Devastating Age」は曲・歌詞共にオジー・オズボーンの「Revelation (Mother Earth)」に似過ぎという感もあり。
本作リリース後、彼らはSAINT VITUSとのヨーロッパ・ツアーを敢行。好評を得るが、『Hellhound』レーベルからの資金援助は乏しく、経済的には惨憺たるものに。また、クリスチャンは他のメンバーと性格的に合わず、ツアー後に解雇となる(彼はその後SAINT VITUSに加入、現在はTERRA FIRMAで活動中)。
「Sometimes A Great Nation」は『Hellhound』盤のみ収録。英『Active』盤CD(Active CDATV16)には収録されていないので要注意!

(00/08/28)
★★★★★ ★★★★



COUNT RAVEN
DESTRUCTION OF THE VOID
(1992 / アルファALCB 747 / Hellhound H019-2)
authentic doom metal

ギタリストのダン・フォンデリウスがヴォーカルも兼任、トリオ編成になった2ndアルバム。
ダンのヴォーカルは前任者のクリスチャン以上のオジーへの傾倒が露わになっている。 そのため単なるSABBATHクローンと見做されがちな彼らだが、sHEAVY以上のなりきり振りは、ここまで来ると圧巻。
また、その性格の悪さも長所のひとつとなっている。前任シンガーや『Hellhound』レーベルについて常にボロクソに言っている彼らだが、一般社会に屈する人間を罵倒する「Let The Dead Bury The Dead」では普段以上に生き生きとした演奏・ヴォーカルを聴かせている。
「Angel Of Death」はSABBATHをプログレッシヴにしたような秀曲で独自の路線を歩んでおり、「Northern Lights」「Europa」といった大曲も効果的。
ただ、「Leaving The Warzone」などSABBATHそのまんまという曲もあるため、一般的には最高傑作と推されているものの(ダン自身含め)、3rdに軍配を上げたい。
本作を引っ提げて、彼らは初のヘッドライナーとしてのヨーロッパ・ツアー(前座はSTILLBORN)を行っている。

(00/08/28)
★★★★★ ★★★★



COUNT RAVEN
HIGH ON INFINITY
(1993 / Hellhound H026)
authentic doom metal

前作の路線を受け継ぎながらさらにドラマチックに、さらにプログレッシヴになった3rdアルバム。
SABBATHクローンぶりはまだ感じられるものの、よりスケールが大きくなっている。
曲や歌詞に新たなインスピレーションを求めており、「The Madman From Waco」では新興宗教教団『ブランチ・ダヴィディアン』(MACHINE HEADも「Davidian」で歌っている)、「An Ordinary Loser」では幼少時に両親が離婚、大人になってから不倫して「両方と結婚できたらいいのに」と考える男の物語が描かれているのも興味深い。
今回も前作とアルバムの組み立てがほぼ同じで、中盤の「Ode To Rebecca」、ラスト「Cosmos」と前作とまったく同じ位置に大曲を配しているあたりは愚直なまでに同路線を踏襲している。正直ワンパターンにも感じるが、レベルは高い。
「In Honour」はビデオクリップも作られた。
'94年には初の英国ツアーも行われるが(前座はSOLSTICEやYEAR ZERO)、夏のホリデー・シーズンということもあって観客動員は悪かった。
'95年のSOLITUDE AETURNUSのヨーロッパ・ツアーの前座として同行するよう要請されるが、ダンの娘が障害児だったため、生活保障などをめぐって裁判を行わねばならなくなり、ツアーを辞退(代わりにREVELATIONが参加した)。そのせいでダンと他の2人のメンバーの間に精神的なしこりが生じる。

(00/08/28)
★★★★★ ★★★★



COUNT RAVEN
MESSIAH OF CONFUSION
(1996 / Hellhound H042-2)
authentic doom metal

バンド内の人間関係が悪化し、『Hellhound』との関係が最悪な状況で作られたラスト・アルバム。
すべての楽曲をダン・フォンデリアスが手がけ、他の2人が曲作りに関わらないことに苛立ちながら作られたアルバムだそうだが、そんな素振りは聴かれない充実した作品に仕上がっている。
2nd・3rdの延長線上にあるサウンドで、一度に彼らの全作品を聴くと飽きるが、単独ではかなりのレベルにある。90年代『Hellhound』を代表するB級ドゥーム・メタルの傑作としてぜひ押さえておきたい。
「Psi Power」のリフはPANTERAの「A New Level」に似ているが、特に意識したものではないだろう。
本作リリース後に彼らは『Hellhound』と決裂するが、法的問題で2年間バンド活動を凍結せざるを得なくなる。'98年になって「Scream」、「The Poltergeist」「For Anyone」「A Lifetime」「The Sabbath Thing」の5曲がEPとしてリリースされる予定だったが、ダンの脱退により、それらは日の目を見ることがないままバンドは解散した。
ダンはDOOMSDAY GOVERNMENTを結成、映画『I AM VENGEANCE』用に新曲を録音しているが、現時点ではまだ目立った活動は行っていない。
現在でもダンは『Hellhound』をえらく嫌っているそうだが、結局『Hellhound』と共に生き、共に死ぬしかなかったバンドだった。

(00/08/28)
★★★★★ ★★★


CROATAN
Buried b/w Fat Bitch Next Door
(1999 / Eerie ER016)
sludge / noise

シンシナティ出身のジェニー(g、vo)とマーク(ds)のデュオによる7"。'99年5月に発表された現時点での最新作だ。
本作以前にアルバムを2枚、シングルを3枚リリースしており、『Man's Ruin』からもCDと7"をそれぞれ1枚ずつ出している(それらは未聴)。
サウンドは極悪ヘヴィ・ノイズ・スラッジの上に脈絡なく女性の絶叫ヴォーカルが被さるというもので、曲の体裁は整っているものの、何だか分からないうちに終わってしまい唖然とするのみ。

(00/01/28)
★★★★★ ★★


DALE CROVER
DRUMB

→MELVINSの項を参照のこと。