spent the summer dressed in black

ゲイリー・ムーアに電話取材しました。8月26日に『ESSENTIAL MONTREUX』日本盤CDが出ます。輸入盤と較べるとずいぶん高くなってしまうのですが、そのぶん何かいろいろ付くかも知れないそうです。

ゲイリーにインタビューするのは12回目です。

(1995.05.19 – 1996.11.28 – 1997.04.20 – 1999.10.26 – 2001.02.26 – 2002.08.21 – 2004.11.01 – 2005.10.05 – 2006.04.28 – 2007.06.11 – 2008.10.06 – 2009.07.03)

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そんなわけでIT BITESもSILVER APPLESも見れませんでした。

Karl Malden (1912-2009)

子供の頃オランダのテレビで毎週『サンフランシスコ捜査線』を見ていました。渋い老警部補のカール・マルデンと若い刑事のマイケル・ダグラスが絶妙のコンビでした。カール・マルデンは獅子っ鼻が厳しさをたたえ、それでいて人情味あふれた、頼りになる親父像を演じていました。一方、うちの母はマイケル・ダグラスを見て「お父さんに似て短足なのよねー」と嘆いていました。

うちの母といえば帰国後、『連想ゲーム』で松浪健四郎を見て「この人、全然正解できないじゃないの。馬鹿じゃない?」とこぼしていました。長州力の師匠で週プロで支離滅裂なコラム連載してるんだよと教えたところ、妙に納得していました。

先日「東国原くん、顔を洗いたまえ」という発言をしていましたが、専修大でレスリングをやっていた人は言葉足らずなことが多いのだなと思いました。オオ~、専修~♪

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DAVE PROWSE AND THE GREEN CROSS KIDS featuring DON ESTELLE: The Green Cross Code Song

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ゲイリー・ムーアがゲスト参加しているTHE SOUL SEARCHERSの7″「Scaramouche」、音だけ聴いてあまりにつまらなくて買わずにいたのですが、先日Ebayで0.99英ポンドで落札。同じ送料で何枚か買えるというので、同じく0.99ポンドでこれも買ってしまいました。ご存じダース・ヴェイダーことデヴィッド・プラウスのシングル。

イギリスでこの人は交通安全の広告塔”緑のおじさん”としても有名で、全国の幼稚園を回って「信号は守ろう!」「横断歩道を渡ろう!」などと啓蒙活動に勤しんでいるのだそうですが、このシングルはその一環として発売されたもの。

残念ながらヴァース部分は語りで、歌っているのはコーラスだけという、実に煮え切らない仕上がりです。これではネタアイテムとしても不発。開き直って熱唱してもらいたかったです。

KOUFAR: HAIAWAN

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最近妙にはまっているSmall Dosesレーベルから、シカゴ在住のレバノン系アメリカ人アーティストKOUFARのCD。限定66枚。

2006年に彼が母国レバノンに行ったとき、ヒズボラのせいで市街地が破壊されているのに怒りをおぼえ、それをノイズに込めて発表しています。

イスラム憤怒エレクトロニック・ハーシュ・ノイズが胸に突き刺さります。

CATHEDRAL: FOREST OF EQUILIBRIUM limited edition remastered CD & DVD

ちょっとタイミングが遅れましたが、CATHEDRALのファースト・アルバムが新装再発されました。デジパック仕様で、リマスター盤CDとドキュメンタリー『Return To The Forest』DVDを表裏に収めたデュアル・ディスクに『SOUL SACRIFICE』EPの紙ジャケCD、ポスター式折り込みインサートが付いています。

リマスター盤CDの音質は過去盤と較べていないのでパス。今度較べてみます。

やはり目玉は映像で初期CATHEDRALを語る42分のドキュメンタリー『Return To The Forest』です。リー・ドリアン、ギャズ・ジェ二ングス、マーク・グリフィス、アダム・レーハンの4人が酒場でビール(ギャズだけ透明の液体。水?ジン?)を飲みながら、当時のことを語ります。NAPALM DEATH加入の話から始まって、ドゥーム・メタル創生やら初期ライヴやら「Ebony Tears」ビデオのメイキングやら、当時の映像や写真を随所に交えながら和気藹々としゃべりまくっています。みんな年輪を経て、ずいぶんと変わりました。当時のギャズ、髪の毛があります。

16’30″のところで「we used to torture ourselves with Pan’s People videos」と語っています。Pan’s Peopleは昔イギリスのTVチャート番組『Top Of The Pops』で、ヒット曲のビデオクリップが存在せず、ミュージシャンも出演できない場合、まるまる1曲かけながら踊っていたお姉ちゃんグループですが、僕もちょっと前に彼女たちのビデオを見てキッツーと思っていたので、ツボにはまって笑いました。

あとCATHEDRALの初期ライヴでは持ち歌が少ないため、ディアマンダ・ガラスの「Litanies Of Satan」を延々と流しながらステージに立ち尽くすというパフォーマンスもやっていたそうです。

昔から気心の知れた仲間たちだけあり、「『Ebony Tears』のビデオは気に入っている。その後ショボイビデオも作ったけどね…」とリーが言うと、グリフが遠慮なく「あの空飛ぶ絨毯のやつ?あれはひどい」とツッコミます。もちろん「Midnight Mountain」のことです。リーが「わざとショボく作って、レコード会社に無駄遣いさせた。奴らに対するファック・ユーの意味合いがあった」と説明しているのが興味深いです。あのビデオ、好きなのになぁ。

ジャケを描いたデイヴ・パチェットも登場、アルバムのオリジナル・デッサンとかも見ることが出来ます。

みんな英語の訛りがキツイので難易度はやや高めですが、やはり必見です。

とか言っているうちに、7月に『THE ETHEREAL MIRROR』の新装盤もリリース!CATHEDRALで一番好きなアルバムだし、こちらにも映像ドキュメンタリーが収録されているようなので、超楽しみです。

それに続く『CARNIVAL BIZZARE』は去年CDとDVD『OUR GOD HAS LANDED』のカップリングで再発されたので、新装盤シリーズに含められるか微妙な気がします。

ところでCATHEDRAL公式サイトを覗いたら「Cathedral to play Loud Park Festival, Tokyo Japan」と書いてあって一瞬色めき立ちましたが、よく見たら2006年のニュースでした。

2009-07-01

ジョン・サイクスが偽THIN LIZZYから脱退だそうで。脱退、ということは、スコット・ゴーハムはTHIN LIZZY名義で続けていくということでしょうか。ブライアン・ロバートソンを呼んできて、てきとうなスウェーデン人をヴォーカルにするとかいうのは嫌ですねえ。

そういえばTHUNDERも解散ですし、サイクスとルーク・モーリーが2人とも”偶然”デヴィッド・カヴァーデイルの電話番号を見つけて…なんてないでしょうか。

EARTH: RADIO EARTH

EARTHの『RADIO EARTH』アナログ盤がアマゾンに入荷しましたね。ツアー・オンリーCDを押さえそびれた人、ぜひ。今回はSouthern Lord直販限定カラーとかがなくて、限定3,000枚全部が黒盤のようなので、高い送料を払わずともオッケーです。

中身についても後ほど書きたいと思います。

VISITORS

>w-denkiさん  おおよそこんな流れで良いのでしょうか?VISITORS国内盤CDライナーノーツにはディディエ・ロックウッドがいたということしか書いてありません。

1973:ゼウスさん、BIRTH CONTROLに加入

1974:ジャン・ピエール・マシエラさんとクロード・ルモワンさんがVISITORSを仕掛ける:アルバム『VISITORS』

1976:クロードさんがROCKETSを仕掛ける

1978:ゼウスさん、BIRTH CONTROLを脱退

70年代後半:ROCKETSが何だかフランスとかイタリアとかでウケる

1981:ROCKETSがウケたのでクロードさんとマシエラさんがVISITORSも再結成させてみる。ゼウスさん加入。これはひどい

1985:CLASSIX NOUVEAUXがこけたサル・ソロさんがROCKETSに加入する

80年代中盤:ゼウスさんがDEAD OR ALIVEとかのプロデュースとかで大儲け

VISITORS: VISITORS

ディディエ・ロックウッドがいたVISITORSの1974年のアルバム『VISITORS』を聴いていたら「Nous」という曲で最近耳にしたアカペラが…!とデジャヴュ現象に。ちょっと考えたら、THREE DOG NIGHTの「It’s For You」にちょっと似ていると気づきました。こないだMr.BIGのライヴで演っていたのでした。

LOCRIAN: DRENCHED LANDS

ヘヴィ・アンビエント・ドローン・ポスト・ドゥームの新星として極一部で注目されるLOCRIANのファースト・フルレンス・アルバム『DRENCHED LANDS』ですが(こちらもご参照いただきたく)、Bloodlust!レーベルからアナログ盤も出るそうです。限定200枚クリアビニールで、ここでしか聴けない18分43秒の新録曲「Sullage」を含む3″CDを収録。

CDヴァージョンに収録されていた(今回のアナログ盤には未収録)30分のボーナス曲「Greyfield Shrines」も凄かったです。

ACID MOTHERS TEMPLE & THE MELTING PARAISO U.F.O./ KINSKI @秋葉原GOODMAN

まずKINSKIが登場。音源で聴くよりガツンとハードにロックしていて良かったです。

ACID MOTHERS TEMPLEは必殺技のデパートという感じで、ヘヴィ・サイケからアコースティック、エレクトロニクス、「La Novia」に至るまで、さまざまな魅力を満喫できました。

7月11日にもぜひ行きたいと思います。

持っていないCDがあったら買おうと思って物販コーナーに行ったのですが、むしろ持っているのが2枚しかなかったです。どれを買っていいか判らなくてすごすご引き下がりました。

Farrah Fawcett (1947 – 2009)

ファラ・フォーセットが25日、癌で亡くなったそうです。ほんの数日前にライアン・オニールとの結婚話があったばかりなのに…

彼女は70年代アメリカを代表するメガベイブの一人であり、大雑把なスポーツ感覚のセックスをしそうな顔とボディで建国200年を彩ったポスターガールでした。

『スペースサタン』(1980)のような映画でも脱いでしまい、還暦を超えたカーク・ダグラスにのしかかるさまは、肉食人種のアグレッシヴさを感じさせました。こんな奴らに戦争を挑んでも勝ち目はないと思わせられる、絶対的大国としてのアメリカを象徴していたといえるでしょう。

しかし彼女が亡くなったというのに、当時既にジジイだったカーク・ダグラスは92歳にして今なお元気で、マイスペまでやっています。

ちなみにFU MANCHUの『THE ACTION IS GO』には「スペースサタン」へのオマージュ曲である「Saturn III」が収録されています。この曲を聴きながら、彼女の人生を讃えたいと思います。

わけあって里親募集

GNAWING THEIR TONGUESの『ALL THE DREAD MAGNIFICENCE OF PERVERSITY』木箱入り限定100セットのアナログ盤2LPがどうしても欲しいのです。

つきましてはどなたか優しい方、MELVINS『(A) SENILE ANIMAL』アナログBOX(限定300セット/未開封新品/段ボール箱入り/コミック&バックル入り)をxxx円ぐらい+送料で、Boris『SMILE LIVE IN PRAGUE』ブートレグ2LP(限定425枚/新品/赤盤/ポスター付き)をxxx円ぐらい+送料で引き取っていただけませんでしょうか。どちらも日本に入荷した瞬間に消え去った鬼レア盤です。

個人輸入だと送料込みでこれぐらい支払ったので、儲けはありません。転売せずにいつまでも愛でてくださる方、お願いします。 済

あとMOHO『EL SEGADOR EP』(12″/限定500枚/ゴールド盤/新品)もキャンセルが1枚出たのでモーホ好きな方、xxx円ぐらい+送料で引き取っていただけたら幸甚です。 

突撃

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世の中には聴いていない名作アルバムとか見ていない名作映画は星の数ほどあるわけですが、今頃になってDVDで『突撃』を見ました。1957年公開。スタンリー・キューブリック監督。

第1次世界大戦中のフランス軍の話で、偉い人たちの出世欲や保身のために兵士たちがガンガン死んだり処刑されたりします。カーク・ダグラスは大佐ですが、どっちかといえば下の兵士たちの味方です。将校たちの尻ぬぐいでスケープゴートにされた兵士たちを軍法会議で弁護しますが、ダラ幹(ダラけた幹部)たちは聞き入れようとしません。あまつさえカーク・ダグラスが自分の出世のために将校の足を引っ張っていると思い込んで、将軍が失脚したら「やー君もうまく立ち回ったねー」と言ったりします。

第1次大戦中のフランスといえば『西部戦線異状なし』もそうですが、この作品もまた戦争の悲惨さ虚無さを訴えています。『Paths Of Glory』という原題にも皮肉が込められています。1916年2~12月のヴェルダンの戦いで独仏あわせて70万人、1917年4~10月の第二次エーヌの戦いで30万人の死傷者を出すなど、えらく甚大な被害をこうむったのでした。

しかし下っぱの兵士たちも当然死にたくないので、「最前線はノンメルシー」と3万人が勝手に後方に引き返してしまうという出来事もあったそうです。

ところでシェルショック/PTSDが精神疾患として注目されるようになったのは第1次大戦後で、それまでは戦闘による外傷が原因だと思われていたそうです。『突撃』にも防空壕の中でこんな反応とかこんな反応をする人が出てきます。やっぱり戦争は良くないですね!

映画に話を戻して、最後にフランスの兵士たちが自陣にある酒場でドイツ人の女捕虜をステージに上げて「姉ちゃんなんか歌えー」と歌わせるのですが、途中から全員で泣きながらメロディを口ずさみます。『フルメタル・ジャケット』も最後、ミッキーマウスの歌で締めくくっていましたね。

キューブリックDVDコレクターズボックスとかには収録されていませんが、たいへん素晴らしかったです。

CHURCH OF MISERY: GREETINGS FROM JONESTOWN

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アルバムが4月にとっくに出ていたのに紹介するのを怠っていたら、早くも次の12”が出てしまいました。ドイツのA Pile Of Dirt Musicレーベルから出た100枚限定アナログオンリーの『GREETINGS FROM JONESTOWN』です。A面の「Jonestown Massacre」はアップテンポのインスト・ジャムにジム・ジョーンズの演説がかぶさっています。B面の「Der Hund Von Baskerville」はCINDY & BERT のカヴァーというか、BLACK SABBATH「Paranoid」のドイツ語カヴァーの孫カヴァー。”世界初のBLACK SABBATHカヴァー”ではフラワー・トラヴェリン・バンドとどちらが早いでしょうか?また「Marmor, Stein Und Eisen Bricht」はDRAFI DEUSCHERの1965年の曲。2曲ともHIDEKIがドイツ語ヴォーカルに挑戦しています。アルバムと較べると”外伝”然とした作品ですが、バンドのアザー・サイドを楽しめる好タイトルです。

なお最初の25枚はダイハード盤で、バンドのサイン入りブロマイドが入っていてレーベルが血まみれなのだそうです。僕のは#41の通常盤。なお全100枚すべてにCHURCH OF MISERYエコバッグがオマケで付いていて嬉しいです。これを持っておつかいに行きたいです。

レーベル直販ぶんはソールドアウトだそうです。ライヴ会場の物販とかで売られるかどうかは知りません。

CHURCH OF MISERY: HOUSES OF THE UNHOLY

ぶっちゃけた話、去年までやっていた一連のDoom Age Festivalは、CHURCH OF MISERYのためにあったのでした。

もちろんBLOOD FARMERSとかREVELATIONといった幻のドゥーム・メタル・バンドが奇跡の来日を果たす!というイベントでもあったわけですが、CHURCH OF MISERYが彼らの前にステージに上がってしまうせいで、メインの演奏が思い切り見劣りしてしまうことも事実なのでした。わざわざバンド活動を再開させて仕事を休んで外国から来たという”幻のバンド”たちに花を持たせないのはさすがというか、大人げないです。キラーです。

そのCHURCH OF MISERYの4月に出た新作『HOUSES OF THE UNHOLY』がとても素晴らしいです。前作『SECOND COMING』以来いろいろ出してきたので、まだ3枚目のフルレンス・スタジオ・アルバムというのがちょっと意外だったりもしますが、オランダで行ったレコーディング音源をボツにしてまでもう一度録り直しただけあり、気合いが入りまくりです。殺人鬼を歌って苦節20年、今回もアドルフォ・デ・へスス・コンスタンツォ、ジェイムズ・ヒューバティ、アルバート・フィッシュ、リチャード・チェイス、リチャード・スペック、チャールズ・スタークウェザーをネタにしています。さらにSIR LORD BALTIMOREの「Master Heartache」をカヴァーしています。

彼らのライヴで最前列にいると、バンドが姿を現して1曲目「El Padrino」をプレイするのと同時にドドッと背中に観客が押し寄せ、手すりで下腹部が圧迫されるのですが、同じくアルバムの1曲目でもあるこの曲のイントロを聴くたびにパブロフの犬効果で尿意を催します。曲の中盤からのギターとベースの殺しあい、そして間を置かず2曲目「Shotgun Boogie」に突入する瞬間に失禁。最後の「Born To Raise Hell」「Badlands」まで垂れ流し状態が続きます。そして絶命。

Blue Note系ジャケを模したアートワークも秀逸なので、2枚組アナログ盤をゲットすることをお薦めします。ABC面に全7曲が収録されていて、D面はアルバート・フィッシュの顔がエッチングされています。もちろんCDでも何ら不満はありませんが、ジャケが小さいです。

ただRise Above直販のみのダイハード盤アナログ(300枚限定)はバンドロゴのパッチ、そしてD面と同じフィッシュ顔のシルクスクリーン刷りのナンバー入り紙っぺらが入っているだけなので、ちょっと期待外れでした。茶色クリアビニール盤も重量盤LPというわけでもないし。BLOOD CEREMONYとかFIREBIRDみたいにボーナス7”とか付けて欲しかったです。もちろんそれでアルバムの良さが殺がれるわけではないのですが、血眼になってダイハード盤を探さずとも良いでしょう。アナログ通常盤カラーはPink sparkleが300枚、Transparentが400枚、Clearが400枚、Blackが600枚限定だそうです。Transparentとclearがどう異なるのか、現物を見ていないので判りません。

↑【追記】Rise Aboveサイトではtransparentと書いてあるのですが、もしかしたらtransparent limeのlimeを書き忘れたのかも知れない説あり。

鷲は舞い降りた

DVDで『鷲は舞い降りた』を見ました。1976年公開。ジョン・スタージェス監督。原題The Eagle Has LandedはSAXONのライヴ・アルバム『暴走ライヴ』でも有名ですね。ムッソリーニ奪回作戦に成功したヒトラーが「これだったらチャーチル誘拐も出来るじゃん!」と思い立ちます。マイケル・ケインやドナルド・サザーランド、ロバート・デュヴァルなど濃ゆいおっさん達(今と較べるとえらく若いですが、既に十分おっさんです)がイギリスののどかな田舎町を舞台に活躍。さらにドナルド・プレザンスがヒムラーです。ジャック・ヒギンスの原作にある心理描写とかをバサッとカットしすぎではありますが、躊躇なく前に進んでいくおっさん魂に惚れます。というかおっさん達が濃ゆすぎて、いちおう女性も出演するのですが、全然記憶に残りません。

しかし70年代のドナルド・サザーランドは充実しまくりですね。『赤い影』では本当にやってるんじゃないか説すら流れたセックスシーン、『SFボディ・スナッチャ-』ラストのカァーッ!も素晴らしいし、『大列車強盗』でのショーン・コネリーの相棒役も最高です。『針の眼』でもナチ役をやっていますが、『鷲は舞い降りた』ではナチシンパのIRA役と、同じナチでもまったく異なったキャラを演じています。

ところで6月27日発売の雑誌TONE8月号ではさりげなく『赤い影』ネタを忍ばせているので、ぜひぜひチェキしてみてください。さらに『GLASTONBURY FAYRE』収録のHAWKWIND音源についてのネタも。