2015-06-05

●ジュピター

映画『ジュピター』を見ました。 原題が『Jupiter Ascending』なのでケネス・アンガーっぽいのかな?と思ったけど、ウォシャウスキーさんたちなので、もちろんそんなわけがありませんでした。
味気ない日常を送る主人公が別の世界では超重要だというシチュエーションは別のウォシャ映画でも見た気がしますが、こっちはミラ・クニスがヒロインで、ファンタジーラノベみたいな話でした。 イケメン人狼とのロマンスもあって『トワイライト』とかの青春ホラーっぽくもあります。 視覚効果は当然凄いです。
“味気ない日常”を象徴するのが便所掃除だったり、お約束の“悪の親玉に求婚されて結婚式で指輪をするギリギリ寸前でヒーローが乱入”とか、見る者の知性に疑問を投げかけているようなストーリーですが、面白かったですよ。
けっこう酷評されたせいもあってか、制作費を回収できなかったそうです。 でもこういう映画の試写会を自称映画通が集うサンダンス映画祭でやったというのは、最初から“潰し”にかかっていたのではないかとすら思わせます。
ミラ・クニスは眼力が強力でした。 彼女の部屋にパティ・スミスの『EASTER』ジャケ写が貼ってありました。

2015-06-04

記事を書きました。 ヤマハサイト『ホークウィンドがライヴ名盤『宇宙の祭典』を完全再現。2014年ライヴ映像作品『Space Ritual Live』が登場』

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記事を書きました。 Yahoo!ニュース『【【インタビュー】セルビア出身の女性ブルース・ギタリスト:アナ・ポポヴィッチ、父との共演アルバムを発表』
父娘共演アルバム『BLUE ROOM』、とても良いです。 ライナーノーツは山崎が書いています。

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●行こう! PALLBEARER JAPAN TOUR 2015 with direct support NEPENTHES

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6月24日(水) 大阪・東心斎橋Conpass w/ 不幸-fucho-
6月25日(木) 名古屋・今池Huck Finn w/ ETERNAL ELYSIUM
6月26日(金) 東京・新大久保Earthdom w/ COFFINS, ZENOCIDE

Pitchfork Mediaというと現在世界で最も影響力のある音楽レビュー媒体のひとつで、Pitchforkで絶賛されることは大きな露出を得ることでプラスなのですが、逆に“オシャレさん”“ヒップスター”というイメージを植え付けられてしまって、特にメタルのようなジャンルだと必ずしも有り難くないです。 本来メタルというとイェーとかヴォーとかいう音楽ですが、「ボクって音楽は良いものなら何でも聴くんだよ。メタルだって聴いちゃうんだから!」みたいな奴に語られたくないというか。 そういう輩に限ってeclecticという言葉を使いたがるけど、とても嫌です。

で、ある意味被害者なのがDEAFHEAVENでありYOB、そしてPALLBEARERなのでした。 特にPALLBEARERはデビュー・アルバム『SORROW AND EXTINCTION』2012年間ベスト・アルバムの1位になっちゃって、世界中のメタル・ファンを…ハァ?とさせたわけです。 僕も「もちろん僕はこの手の音は大好きですし、このアルバムも素晴らしいと思いますが、決して昨日今日出てきた音ではないし、突然の高評価は何を今さらと違和感をおぼえたりもしました」と拙ブログに書いていました。

ただ、そんな変なハイプは本人たちのせいではないのであって、時にフューネラル・ドゥームっぽい音をメインストリームにクロスオーヴァーさせるという不可能に近い音楽を創り出すPALLBEARERの才能が本当に凄いことは確かであります。 去年出た『FOUNDATIONS OF BURDEN』は全6曲中4曲が10分オーバーの地獄っぷりが最高です。 プロデュースを手がけたビリー・アンダーソンが「普段はナイスガイ達なのに楽器を持たせると突然、惨めで悲しい連中になる」と語っていたのが面白いですが、さらに陰鬱でプログレッシヴな世界観を提示しています。 正直、オシャレさんが扱いきれる音楽ではないです。 おそらく今後PALLBEARERやYOBから影響を受けてドゥームを始めたバンドとかもたくさん出てくると思われます。

そんなドゥームの新世界標準として今回の来日公演は大注目なのです。 親しい友人のお通夜に行くように、きっと暗く悲しい気分になれる筈です。 しかしそれは、自分が生きているという証でもあるのです。

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●Ex Machina

映画『エクス・マキナ』を見ました。 童貞グーグル社員(DEPECHE MODEとOMDのファン)がAIピグマリオン萌えする話。
とても面白い映画でしたが、人間とは何か?とか問答に時間をとってしまって、もっとAIセックスとかバトルに時間を割いて欲しかった気もします。 特にAIセックス。
この映画に出てくるソノヤ・ミズノという女優の脱ぎっぷりが景気いいので他にどんな映画に出ているのかと思ったら『ヴィーナス・イン・エロス 天使たちの詩歌』だそうです。
なんかビッグコミックスピリッツに似たような漫画が載ってなかったっけ?と思いましたが、近所のローソンに置かなくなってしまったので、もはや確認するすべがありません。

2015-06-03

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ライナーノーツを書きました。 GOATSNAKE『BLACK AGE BLUES』。 復活作。凄いです。

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ライナーノーツを書きました。 RAVEN『MAD』。 タワーレコード限定。単体としては世界初CD化の筈です。 (他作品のCDのボーナス扱いでバラバラに収録されていた)

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記事を書きました。 プレイヤー7月号。 HELLOWEENのマイケル・ヴァイカートにインタビューしています。

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記事を書きました。 BARKSのBELPHEGORインタビュー

2015-06-02

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今月末にCATHEDRAL『IN MEMORIAM』 新装盤が出るんですね。 CD+DVDで、CDは今まで出ていたものと同じですが(リマスターしたらしい)、1991年5月1日、オランダのフローニンヘンでのライヴ5曲を収録したDVDが付くそうです。
例によってアナログ限定カラー何枚とかやっているのは今回はさすがにスルーして、でもDVDは見たいのでCD+DVDは押さえることにします。

2015-06-01

●UNEARTHLY TRANCE: OUROBOROS

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UNEARTHLY TRANCEのシングル・トラック集『OUROBOROS』を聴きました
UNEARTHLY TRANCEのシングルやコンピレーションなど、未CD化音源+αを一気に2CDに収録したコンピレーションで、2時間スラッジ・ドゥーム地獄の泥濘でもがくことが出来ます。
途中までしか作っていないディスコグラフィですが、7″や12″がかなりあることはお判りかと思います。これらを一気聴き出来るというのは天国、いや地獄です。
WINTERのカヴァー「Servants Of The Warsmen」が入っていないのは、『V』日本盤CDボーナス・トラックだったので、“未CD化”には当てはまらないのですね。
全世界で460セット限定ですが、現在まだThrone Recordsサイトから買えます。しかも送料込みで15ユーロ=2,130円と安価でした。
レーベルのUGさんはとても親日家で、FUNERAL MOTHやANATOMIAの作品をリリースしていて、メールでもdomo arigatoとかkanpaiとか付け加えてくれます。
2011年3月にMELVINS、HIGH ON FIREと共に来日したUNEARTHLY TRANCE、東京公演を行うことなくアメリカに帰国して解散しましたが、再結成して活発にライヴを行っているようです。 僕は幸い大阪で見ることが出来ましたが、最高のライヴだったので、ぜひ再来日して、今度こそ東京でライヴをやって欲しいです。