川西政明:文士と姦通

f:id:yamazaki666:20130409131743j:image

ここ数日、電車の中とかで川西政明『文士と姦通』を読んでいました。 谷崎潤一郎の妻譲渡事件を筆頭に、漠然と読んだことはあった気がするものもある北原白秋、芥川龍之介、島崎藤村などの道ならぬ恋のエピソードがまとめられています。昔は姦通罪があって、不倫は立派な犯罪だったので、みんな大変だったみたいです。 しかし不思議なのは、この人たちはみんな結婚とか離婚とか不倫とかしていて一体いつ原稿を書いていたのだろうということですが、寸暇を惜しんでセックスをしながら名著をものすのが真の文士というものであって、その逆に、女とやれもしないのに文士を名乗っちゃう人はみっともないということですね。 僕も最近新しい出会いがまったくないのですが、不倫のひとつでもしてみなければ出世はおぼつかないかも知れません!

ところで芥川龍之介は「小島政二郎や小沢碧童が小穴隆一に語った証言によれば」巨根の持ち主だったそうです(p54)。その話はちゃんとソースを明記しているものの、その直後「龍之介には激しい性欲があったはずだが」という箇所は特にソースが記されていないです。巨根イコール絶倫とは限らないと思いますが…

CLUTCH: EARTH ROCKER

f:id:yamazaki666:20130409122227j:image

CLUTCHの新作『EARTH ROCKER』を聴きました。「俺のロケット88は~この国で一番速い~♪ 必殺必殺スピード~♪」という歌詞があるアルバムは、もう超最高に決まっていますね。というわけでグルーヴとスピードでボコボコ大地を突っ走るアース・ロッカーな作品なのですが、「俺はアース・ロッカー、ブワッハッハー」とアホな韻の踏ませ方をしていながら、歌詞が実に絶妙で、いわば高貴なる野蛮アルバムです。現実的にはそんな時間はありませんが、毎日10回聴いても飽きないと思います。

2013-04-08

数々のロックの名盤をプロデュース/エンジニアしてきたアンディ・ジョンズが亡くなったそうです。10歳上のお兄さんが業界にいたとはいえ、十代でLED ZEPPELINやFREEのアルバムに関わっていたとは。

———

マーガレット・サッチャーが亡くなったそうです。

“絵になる”首相として、ロックのアイコンとしてしばしば登場した方でした。失業率増加やフォークランド紛争で、ちょうど勃興してきたハードコアの人たちに叩かれて、PINK FLOYDの『THE FINAL CUT』でも「Maggie what have we done?」と嘆かれました。貧困層の味方Daily Mirrorは社説でかなり強い論調で彼女を叩いています。The Sunはけっこうイーヴンな書き方でしたが。

f:id:yamazaki666:20130409063627j:imagef:id:yamazaki666:20130409063628j:image

2013-04-07

現在発売中のプレイヤー5月号で、エディ・クレイマーとビリー・コックスに取材させていただきました。ジミ・ヘンドリックス『PEOPLE, HELL AND ANGELS』に関わるインタビューで、同誌4月号では全曲解説を書かせていただいています。

2013-04-06

【独占インタビュー後編】デヴィッド・カヴァーデイル「出会い、別れ、そして再会。ジョン・ロード、ゲイリー・ムーア、リッチー・ブラックモアについて」

———-

AKB48高橋みなみのソロ・デビュー曲のタイトルが「Jane Doe」だそうで。「少女A」から30年、歌謡曲で扱われるテーマも変化してきたのだなあと感無量でしたが、どうやら身元不明死体の歌ではないみたいです。

———-

ビッグコミックスピリッツといえば野菜イラストが表紙でなくなってから一度も買ったことがない気がしますが、先日『闇金ウシジマくん』が連載第300回を迎えて、記念すべき第300回なのにハゲで太ったおっさんが乳首に電気を流されて死ぬ話で、ウシジマくんは登場すらしませんでした。 あと北崎拓の『このSを、見よ!』という作品があって、尻のアザを見せると女とやれてしまうという、それって『花平バズーカ』じゃないの?という話だそうですが、ネットの評判だと『編集王』の明治一郎みたいな医者が出てくるそうで、そのあたりは気になります。明治一郎は途中までは最強だったのに。 で、その『このSを、見よ!』には2ページ見開きで男の尻のどアップがドン!と掲載されています。それは『聖マッスル』以来の快挙ではありますまいか。

———-

そういえばコンビニにあまり行く時間がなくて、ブブカの叶精作の天龍漫画と、週刊大衆の原田久仁信画の力道山漫画を見逃してしまいました。単行本を待ちます。

MOSS: HORRIBLE NIGHT

f:id:yamazaki666:20130405221322j:image

MOSSのニュー・アルバム『HORRIBLE NIGHT』を聴きました。 MOSSといえば過去の作品ではあまりにドゥーム過ぎてリフの輪郭がなくなって、ドローンの塊みたいになってしまうのが最高だったのですが、今回はかなりまとまりを感じさせる曲作りをしていて、54分に全6曲も入っています。ただ、だからといってセルアウトしたわけでなく、1曲目「Horrible Nights」からして途中から発狂して地獄からの呻き声とドゥーム・リフがすべてを覆います。ELECTRIC WIZARDと共にブリティッシュ・ドゥームの担い手として十分以上の殺傷力と悪意と障気を感じさせる作品で、こういうバンドが売れるようになったら世界は終わります。みんなで大音量で聴いて、最も悲惨で陰鬱な形で世界を終わらせましょう。 アートワークを手がけるリューベン・ソーヤーはDEAFHEAVENの『ROADS TO JUDAH』も描いていましたね。

———–

こないだ聴いたTHE STROKESの「Tap Out」がとんだヘタレソングだったわけですが、それに対してDROWNING POOLの「One Finger One Fist」は「1本の指と拳!俺はどんな状況からでも這い出す!俺にはワンツーパンチがある!どんな戦いからでも勝ち抜いて見せる!」という素晴らしい歌詞でした。いつもヴォーカリストの名前を覚える前に交替してしまうDROWNING POOLですが、新作『RESILIENCE』はやっぱり最高です。

———–

ドン・コスカレリの映画『John Dies At The End』、先日見た際にかなり衝撃を受けたのですが、日本では『クリーチャーズ 異次元からの侵略者』(´_`)という投げやりなタイトルでDVDスルーだそうです。ええ~

おでこごっつんこ

ゲイリー・ムーアの61回目の誕生日です。

——–

読んでいただけたらとても嬉しいです。 ヤマハコラム『ライヴ・レポート:ゲイリー・クラーク・ジュニアはブルースを救うか』

SHUGGIE OTIS @ビルボードライヴ東京

シュギー・オーティスのライヴを見ました。感想は後ほど。 1974年のアルバムと未発表音源集『INSPIRATION INFORMATION / WINGS OF LOVE』が4月24日発売。

———-

テープ起こし。

———-

おおっ!これはエイプリルフールではない! MOSSのニュー・アルバム『HORRIBLE NIGHT』がアマゾンから出荷されたとメールが来ました。超期待!