2011-06-08

すごく怖そうな本。橋本かずみ『火宅 ~ 橋本真也の愛と性』。7月8日発売だそうで、楽しみです。

現在オハナデザインファクトリーで頑張る橋本かずみさんが遂に口を開いた本。冬木薫さんの『橋本真也の遺言 ~ PURE WHITE』と並べて読みたいです。

同じ冬木薫さんの『マミー、そばにいて』、それと対を成す冬木弘道『鎮魂歌 ~ FMWはなぜ倒産したのか』、さらにそれと対を成す荒井昌一『倒産FMW ~ カリスマ・インディー・プロレスはこうして壊滅した』という一連の流れは精神的にかなりキツイです。ドゥームです。

【ボツ原稿】ロックは宇宙からの電波を受信する

以下、ボツ原稿です。嫁入り先がないので、ここに掲載します。

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 3月にアメリカで刊行されたサミー・ヘイガーの自伝『Red: My Uncensored Life In Rock』で、UFOによる拉致体験が語られていることが、関係者とファンの間で衝撃を呼んでいる。サミー曰く、ジーバ星人からコンタクトがあったのは18歳の頃。部屋で寝ていた彼はいつの間にか拉致され、脳内のすべての情報をダウンロードされてしまったという。その代わりに彼の脳にアップロードされた情報によると、ジーバ星人は9次元の世界からやってきた宇宙人なのだそうだ。

 40年におよぶキャリアで常に”正しい”アメリカン・ロックを奏でてきた”レッド・ロッカー”のサミーはヴァン・ヘイレン脱退時の泥仕合にも比較的冷静に対処、3軒の『カボ・ワボ・カンティナ』チェーンを経営するなど、ロック界においては常識人というイメージがあったが、この常軌を逸した記述は少なくない数のファンを驚かせた。

 実際のところ、常人よりも五感が研ぎ澄まされたミュージシャンは、霊やUFOを引き寄せることが多いらしい。ニナ・ハーゲンは1980年、妊娠中に寝室が突如光に包まれ、胎内を宇宙人に調べられたという。また、今年4月に亡くなったフィービー・スノウもウイジャ・ボード(コックリさんに似た降霊板)を通じて、宇宙人とコンタクトしていたそうだ。徐々に電話をかけてきたり、密接な接触を求めてきたことに怯えたフィービーは、映画『未知との遭遇』監修でも知られるUFO学者J・アレン・ハイネックに相談。その後、宇宙人からの接触はなくなった。

 そのような具体的な接近遭遇はなくても、ミュージシャンは概して宇宙人やUFOに強い関心を持っているものだ。バンド名もそのものズバリのUFO、またUFOを指すスラングであるフー・ファイターズがいるし、ありし日のマイケル・ジャクソンは自宅にUFO用の滑走路を造って、宇宙人がいつでも来訪できるようにしようと考えていた(実現には至らなかった)。また、ブラック・サバスのギーザー・バトラーはネヴァダ州の”エリア51”近くに自動車で向かい、軍隊に取り囲まれた経験があると語っていた。

 ロック・ミュージシャンが宇宙人に興味があるならば、宇宙人もロック音楽に興味がある筈だ。だったら世界各地でロック・コンサートを行って、それを宇宙に向けて発信すれば彼らが地球にやってくるに違いない!…と論じている人物がいる。ニューヨーク在住のUFO研究家兼ライター、マイケル・C・ラックマンだ。彼はニューヨーク、ロンドン、ベルリン、東京などで”シグナルズ・トゥ・スペース・コンサート”を開催することを提唱、ポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズ、デヴィッド・ボウイ、エルトン・ジョン、エアロスミスらをヘッドライナー候補に挙げている。

 もし実現すればロック史上空前の規模のイベントになるが、現時点では可能性はゼロに近そう。ラックマンの著書『Alien Rock』はロックと宇宙人の関連について徹底調査、300ページ以上を費やした力作だが、ボブ・ディランの「ローランドの哀しい目の乙女」歌詞の「彼らは隠していた天使の屍を見せる」という一節について「これはロズウェルのUFO墜落事件で回収された宇宙人の死体の公開について歌っている!」と論じるなど、少なからず怪しげな箇所もあったりする。それでも彼は、先日ロイヤル・ウェディングを挙げたイギリスのウィリアム王子が自分の愛読者であり、英国王室のバックアップを得てコンサートを実現させる!と鼻息が荒い。

 はたしてラックマンが星空に架けたロックと地球外生命体の虹の橋は、現実のものになるのだろうか?それとも彼は宇宙からの毒電波を受信した、あちら側に属する人なのだろうか。その真実は、遠くない将来明らかになるだろう。

2011-06-05

ストレンジデイズ7月号のジョニー・ウィンター記事で増渕英紀さんが「1944年テキサス州ボーモント生まれと言われてきたが、Mary Lou Sullivanが書いた最新のジョニー・ウィンター・ストーリー『Raisin’ Cain: The Wild And Raucous Story Of Johnny Winter』によれば、ミシシッピ州リーランド生まれということになる」と書かれていますが、それは大間違い。『Raisin’ Cain』p5に「Born John Dawson Winter III in Beaumont」とバッチリ書いてあります。

ジョニー・ウィンターのようにキャリアの長いアーティストについて書かれた日本の記事は、昔の(しばしば不正確な)日本の雑誌の情報をそのまま引用していることが少なくないので、きちんと新しい洋書データにあたっているのは評価できると思うのです。そんなの当たり前だろと言われても、それすら出来ていない人がどれほど多いことか。

でも、ソースを明らかにしながら、そのソースに書かれていない嘘を書いてしまうのは困りものです。

ところでこの『Raisin’ Cain』、世界唯一のジョニー・ウィンター伝記本で、いろいろ詳しく書いてある必携本です。そもそも資料の少ない人なので、知らなかったことばかり載っています。サルヴァドール・ダリがジョニーと会ったとき「あなたは神だ!」と言って、アルビノのサイが人間女を犯している写真を見せたという、よく判らないエピソードも。

HAWKWIND: BLOOD OF THE EARTH

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そういえば去年出たHAWKWINDの最新作『BLOOD OF THE EARTH』、まあいずれ買おうと思っていたら初回限定2枚組が市場から消え去って一瞬ヤバイ!と思っていたのですが、アマゾンに再入荷して買えました。やったあ。音は既に聴いていたのですが、1990年代までの作品のように新時代に斬り込んでいくビンビンの意欲作ではなく、「You’d Better Believe It」再演があったりして、オールドスクールのファンでも楽しめる内容です。でも気合いは十分で、アシッド噴射なアグレッションで飛べます。

2005年の前作『TAKE ME TO YOUR LEADER』でも「Spirit Of The Age」を入れてオールド・スペース・ロック・ファンへの目配せを忘れずに、それでいて老け込むことのない音で楽しませてくれました。新作はその延長線上にあります。たぶん。

なお1枚物ヴァージョンにしか入っていない「Starshine」という曲があります。シンセ主体の幽玄なアンビエントっぽい7分11秒の曲。1枚物と2枚物、両方買えということでしょうか。ぶん殴ってやりたいですね。ぶん殴りません。抱きしめてチューします。あと、早く日本に来るように。

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映画『The Girl With The Dragon Tattoo』予告編のトレント・レズナー&カレンOによる「Immigrant Song」カヴァー。かっこいい。

WOLF MAIL with TOMMY CHUNG Japan Tour 2011

ブルース・ロック一匹狼ウルフ・メイル、こんなに小さい会場で見れるのはこれが最後かも知れません。トミー・チャンの”香港のジョニー・ウィンター”という異名も素敵です。

昨年に続き、オーストラリアから、ブルースの一匹狼、New Master Of Telecaster、

ウルフ・メイルが、New Albumを引っさげて再来日!

関西では、香港のジョニー・ウィンターこと、トミー・チャンとの奇跡のコラボ・ツ

アーが実現。

(5・7日は、Wolf Mail 単独公演、10~14日の関西は、Wolf Mail & Tommy Chung の

ジョイント)

●8月5日(金)東京 八王子 Live Bar X.Y.Z.→A

open 18:30 / start 19:30 (2stage)  Charge \2500(+ミニマム1000円の飲食

代)

●8月7日(日)東京 荻窪 ROOSTER

open 19:00 / start 20:00 (2stage)  Charge \2500 (要予約)

●8月10日(水)大阪心斎橋 Club Jungle

open 18:30 / start 19:30  前売\2500 / 当日\3000 (1drink+1food付)

出演:ゴーゴー木村スぺシャル / ゴック・ア・ドゥードゥルズ

●8月11日(木)大阪高槻 bar T-true

open 18:30 / start 19:30  Charge \2000(+要ドリンク別)

出演:栗田裕希バンド、JB,S(JOHNNYBLUES&ガッツ川上)、時里泰裕

●8月13日(土)大阪 堺 Red House (SAM’s Record shop)

open 未定 / start 未定   Charge 未定 / 通し券 未定

出演:パチパチブギーズ / 静沢真紀バンド 他

●8月14日(日)京都 都雅都雅

open 17:00 / start 17:30  前売\2000 / 当日\2500

『BLUES MEETING Vol.33 夏のスペシャル!日中豪INTERNATIONAL MEETING & BAR OUT

LOOP-WAY ギター教室発表会』

出演:OUTLOOP-WAY BLUES BAND

全公演に関するお問い合わせ、ご予約は、BSMF RECORDS

Leave Them All Behind 9月開催

Leave Them All Behindといえば2009年4月19日に行われたイベント形式のライヴで、今では伝説となった感がありますが、その第2弾が9月に開催されるそうです。出演するのはBoris / Envy / MONOの3組。

  • 9月4日(日)渋谷O-EAST
  • 9月23日(金・祝)京大西部講堂「Turn on, Tune in, Drop out vol.4」

詳細はSMASHまで。行きましょう。

2011-06-01

ドイツからHigh Roller Records便が到着。

  • WHILE HEAVEN WEPT: Vessel 7″ Gold
  • WHILE HEAVEN WEPT: The Arcane Unearthed 2LP Orange Black
  • PENTAGRAM: If The Winds Would Change LP Gold
  • NEMESIS: The Days Of Retribution 2LP Milky Clear

イギリスからHead Of Crom Records便が到着。

  • CONAN vs SLOMATICS – Split 12″ Blue
  • BLACK SUN: Twilight Of The Gods CD

いずれもこれから聴きます。