Die Sexabenteuer Der Drei Musketiere (1971)

アレクサンドル・デュマ作の『三銃士』といえば、田舎から出てきたダルタニャンがパリで銃士隊に入ろうとして三銃士とオールフォーワンワンフォーオールになる話ですね。

本作のダルタニャンは田舎の魯鈍な若者で、オチンコをいじって精液が河にポチャンと落ちるのを見て「パチンコみたいだ」とか言っています。オチンコとパチンコをかけているのだと思います。それを見ていた近所の妖熟女が欲情して、彼の童貞を奪います。それを河の向こう岸から見ていたイングリッドは彼の元に来て、「もっとパチンコ遊びしましょ」とセックス。その間、三銃士はまだダルタニャンと出逢っていないので、酒場で雑談しています。ダルタニャンは父親に「お前は銃士隊を目指すのだ」と言われ、「わーい、僕は銃士隊に入るんだー♪」と上半身裸のイングリッドとチャンバラごっこをして間違って乳近辺の柔肌を傷つけてしまって「ごめんねー♪」と傷跡を舐めたりします。あとイングリッドの乳首にカエルを乗せて遊んだりします。

で、ダルタニャンは映画が始まって35分ぐらいしてようやく故郷を出て、パリを目指します。途中で村娘をレイプしようとする親父の尻を蹴飛ばして、村娘に「お礼も出来ませんが」とセックスしたり、あと前後の事情は忘れたけどセックスしたりします。で、途中で三銃士といちおう酒場で知り合って、挨拶だけします。特に友達にはなりません。

旅の途中のある夜、乾し草の上にかつての妖熟女がなんだかいます。で、「パチンコ遊びはうまくなったかしら」とセックスします。終わり。結局パリに到着しないまま終わります。

そしてボックス全8作を見終わったとき、心には虚しい風が吹きすさぶのでした。

Die Blonde Sex Sklavin (1971)

イングリッド演じるイギリス娘が奴隷商人に捕まって、チュニスのスルタンに売られます。彼女はハレムに入りますが、なかなか言うことを聞かないので、全裸で吊されて鞭打たれたりします。で、結局スルタンに処女膜を破られます。でも最後、なびいたフリをしたイングリッドにポコチンを切断されて胸も刺されて死にます。宦官たちが彼女を捕らえようとしますが、スルタンは死の直前に「これでよいのだ。彼女は余を解き放ってくれた」とかなんとか言って、無罪放免となります。イングリッドは同じく奴隷商人に売られていたフィアンセと再会、初夜で痛いフリをして処女だとごまかします。そうして切断されたスルタンのポコチンはホルマリン漬けになってイギリスに持ち帰られたのでした。

…という話をエロ姉ちゃんが別のスルタンにする、という『千一夜物語』の1エピソードみたいな映画。

他愛のない話ですが、イングリッドの全裸吊り鞭打ちがエロいです。自然乳と腋がすこぶるよろしく、抜ける度からするとトップかも。抜きませんでしたが。

ムードミュージックみたいなBGMに非情なファズ・ギター・ソロが被って奇妙なコントラストを織りなすレイプのテーマ、それから宦官役のおっさん達が裏声で歌うパーティー・ソングと、音楽的にもけっこう良いです。

本BOXでは『獣色乱行』に次いで、一見の価値のある作品でしょう。これもドイツ語版に英語の字幕を入れたやつ。

Die Stewardessen (1971)

邦題『スチュワーデス(秘)SEX/花弁地帯をむしる』。

世界を股にかけて飛び回るスチュワーデスの奔放な性を描いた作品。ニューヨーク編は景色だけアリ物を使って撮影はてきとうに近所で済ませたっぽいですが、チューリヒ編とローマ編とコペンハーゲン編はちゃんと現地ロケしています。まあいずれも西ドイツから遠くはないですが、要するにこれもオムニバス系ということです。

コペンハーゲン編では快楽主義者たちがたむろしているアパートの部屋をスチュワーデスが訪れていろんな人とセックスするわけですが、そのうちの一人が「コペンハーゲンを案内するよ!」と言って、人魚像の前で「あの腰つきがたまらないねぇ」と唸るのはまだしも、あとは市内のポルノショップばかり案内します。あと『冷凍凶獣の惨殺』に出てくるなんとか広場にも通りかかります。

ところで竹書房版『スターログ』によると『冷凍凶獣の惨殺』オランダ版DVDには原始獣レプティリカスが空を飛ぶシーンが収録されているそうですが、見た方いらっしゃいますか。

そういえば何作かでウド・キアーをだらしなくしたような顔のラファエル・ブリテンという男優が出てきます。またこいつかよ、と思わせます。

Die Betthostessen (1972)

しかしまたもオムニバス形式。窓ふきの男が映画プロデューサーの元を訪れ、「こういう経験談があるんです」と売り込みを図るという話です。窓から部屋の中を覗いたら裸の女がいて、誘われてやっちゃったとか。

さすがに面倒臭くなったのでメモはとっていませんが、最後の方の「体育部のジャージ男6人がランニング中に美女と出会い、小屋でサタンの声がして全員で車座になって女とセックス、女の股間を蛇が這う」というのは幻想的でちょっと良かったです。

これは英語吹き替えがなくて、ドイツ語音声に英語字幕がつくというものでした。

Die Blonde Mit Dem S〓ssen Po (1972)

邦題『淫蕩処女』の筈。

これも別題『Blutjunge Verführerinnen 3』というだけあってオムニバス形式。修道院から脱走したイングリッドがヒッチハイクをして、運転していたおっさんに「うちの修道院にいる娘たちは、こんな乱れたことをしていたのよ!」とさまざまなエピソードを披露します。最後のイングリッドとおっさんのカラミがちょっと良いです。でもそろそろオムニバス形式に飽きてきました。

Sex Und Noch Nicht 16 (1972)

別題『Blutjunge Verführerinnen 2』というだけあって、やはりオムニバス形式。ピンク映画の脚本家がタイピストを雇うことになって、ストーリーを朗読、それが次々と実写化されます。タイピストも「私はこんな話を知ってるわ」と、いろんなエロ話を展開。

いちおうメモをとっていたのですが、「スキー場でセックス/寝台車でセックス/ボーリング場でセックス/昔の映画マニアの男の部屋でセックス/自慰/観光ツアー中に古城でセックス/殺し屋が浜辺で女とセックスする映画を見ている観客が映画館トイレでセックス/なんか幻想の中で白人男と黒人女がセックス、黒人男と白人女もセックス/トラック運ちゃんがハンブルグまで乗せた女とセックス/イングリッド演じるメイドがその家の旦那とセックス、奥様とレズ、息子ともセックス」というものでした。

Blutjunge Verf〓hrerinnen (1971)

オープニングタイトルのあいだずっとマン毛のアップが映っているので期待させますが、それほど無茶苦茶な映画ではないです。

雑誌編集部の会議で「最近、十代の女の子が男を性的に誘惑することが多くなった」特集を組むことに。編集者がそれぞれ「こんな話があるんだよ、知ってる?」と話して、それが次々と実写化されます。職員室で教師に「判らないところがあるんです」と言って、よそを見ている隙に全裸になったりとか。オムニバス形式というか、いつ映画館に入っても裸の女を見ることが出来るし、ストーリーを追わなくてもいいという優れもの。

Ich – Ein Groupie (1970)

邦題『獣色乱行』。

ロンドンの公園で野外ライヴをやっているバンドのシンガー、スチュワートとイングリッドがセックス。スチュワートは翌朝、ツアーで出発してしまうが、「スチュワートと私は愛し合ってるんだわ」と思い込むイングリッドはオランダ→スイス→ドイツと、彼を追いかけていく。で、その合間にMURPHY BLENDのギタリストとかBIRTH CONTROLのベーシストとセックス。ようやくミュンヘンで「スチュワートの居場所なら知っているよ」と語るおっさんを発見。付いていくとそこは悪魔教団のミサで、彼女はドラッグを盛られて祭壇の生贄となる(殺されはしない)。儀式後に目覚めた彼女は全裸で路上を走りだし、ダンプカーにはねられて死ぬ。アルプスの雪山を全裸で走る彼女のイメージ映像。終わり。

MURPHY BLENDは1971年に『FIRST LOSS』というアルバムを出している、ちょっとかっこいいハード・サイケ・バンドです。このバンドは短命に終わり、ベースの人はBLACKWATER PARK(これも結構かっこいい)に加入、オルガンの人はFRUMPYのアルバムにゲスト参加しましたが、本作で全裸尻出し演技をしているギターのWolfgang Rumlerはどこかに行ってしまいました。

BIRTH CONTROLは1960年代終わりから現在まで何度かの解散を挟みながら活動してきたバンドですが、ベースのBernd Koschmidderが全裸尻出し演技をしています。

両バンドともライヴ演奏シーンが収録されているので、ジャーマン・ハードのファンの皆さんはぜひチェックしておきましょう。音楽に興味がなくても本ボックスでは一番面白かったです。

そういえば最初の方でスチュワートがロンドンから出発してしまった後、イングリッドが「彼はどこに行ってしまったの?」とグルーピー仲間に訊くと、「どうだっていいじゃないの。来週はBLACK SABBATHが来るし」という答えが返ってきます。

The Ingrid Steeger Gold Collection

西ドイツの洋ピン女優イングリッド・スティーガーが出演する映画8本を収録したDVDボックス。

ネタバレしまくりですが、まあいいですよね。全部ソフトコアなので女の陰毛や男のチンコは出てきますが、結合部などは出てきません。自然乳ばかりで、マン毛がえらくボウボウな人が多いです。

英語吹き替えがある作品が多いので、ドイツ語がわからなくても大丈夫です。まあ、わからなくてもいいような話ばっかですが。

2009-10-10

特に反響があるわけでもないインタビューmp3データベースを更新しました。

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LED ZEPPELIN写真集『Good Times, Bad Times』に載っているジミー・ペイジとウィリアム・S・バロウズのツーショット。ここから。

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ところでQuicktimeの新しいロゴはかっこ悪い。

トレード希望

家が超手狭です。CDやDVDや本がしょっちゅう雪崩を起こします。そこで、DVDを持っているとかもう絶対見ないという理由で不要になったVHSビデオ10本を放出します。どなたか欲しい人、あなたの不要CD1枚とビデオ10本全部をトレードして下さい。僕が持っていなければ、別にレア物とかではなくて良いです。「このCDを放出するからビデオくれ」メールをmail@yamazaki666.comまでお願いします!あとビデオを送る送料はご負担下さい。

  • 『シン・リジイ/ライヴ・アンド・デンジャラス』
  • 『パンテラ/3』
  • 『John Mayall / Turning Point』(PAL)
  • 『スター・ウォーズ/エピソード1』
  • 『マーズ・アタック!』
  • 『ナチュラル・ボーン・キラーズ』
  • 『ラストサマー』
  • 『ラストサマー2』(米版)
  • 『猟奇島』(米版)
  • 『世界残酷物語』(米版)

2009-10-09

ひとつお仕事が上がったので、自分へのごほうびとしてジム・プロトキン『THE JOY OF DISEASE』中古盤CDを買いました。アヴァンから出た日本盤。まだ聴いていません。

お昼に中野ブロードウェイで打ち合わせ。あとはずっとテープ起こし。

2009-10-08

検便うんこ×2を提出しに、隣の駅にある診療所へ(この日の話の続き)。台風18号のあおりで電車ストップのため、ひと駅うんこを持って徒歩。10月2日と10月6日のうんこを持っていったのですが、2日の方がどんな状態になっているか恐ろしくて、見ないで受付に渡しました。

ボブ・ディランのクリスマス・アルバム『CHRISTMAS IN THE HEART』が全然おめでたい気分にならないわん。いやーーーん

2009-10-07

CATHEDRAL『ENDTYME』アナログ盤、Throne Recordsでプレオーダー受付開始。全部で666枚プレスで、500枚が黒盤、166枚がパープル&ゴールドスプラッター盤だそうです。UK盤CD・日本盤CDとも異なったエルゾンビジャケが良いですね。

2009-10-05

ANVILのリップスに来日直前電話取材しました。来週末ラウドパーク09で来日するのですが、日本に来てから対面でやったら〆切に全然間に合わないのでした。

和気藹々というか、最初から最後までゲラゲラ笑いながら話していました。愉快な人です。

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谷津嘉章日本デビュー戦の前座でドン星野ウィルソンとバンドー空手の総帥アシュラフ・タイのプロ空手試合が組まれていたそうですが、ラジャ・ライオンはその弟子にあたるのでしょうか?教えてエロイム人

そういえばロブ・カーマンだかデル・クックだか忘れたけど、やたらと「ドン星野ウィルソンよ俺の挑戦を受けろ!」と執拗に迫っていたけど、あれはムービースターをぶちのめすと一気に有名になれるからだったのでしょうか?まあデル・クックも映画スターになったわけですが

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まあカラヤンのグラモフォン240枚組CDとかモーツァルトの170枚組CDが凄いとか言いながらも買う気はまったく起こらなかったわけですが、最近ではペンデレツキ『MASTERWORKS OF 20TH CENTURY』が5枚組CDで1,475円、リゲティ『THE LIGETI PROJECT』が5枚組CDで2,670円とか、手を出さずにいられないブツが。

ペンデレツキの方に入っているのは『ウトレンニャ』『ポーランド・レクイエム』(2CD)『ルカ受難曲』『テ・デウム~合唱作品集』。ジャケがロック・ファンを対象にしているような気がします。

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Boris『Vein』ミスプレスピクチャーディスク仕様盤が

2009-10-04

ETERNAL ELYSIUMの皆さんに新子安ジョナサンで取材。岡崎さんとは10年ぐらい前からライヴ会場で挨拶とか雑談とかしていたのですが、インタビューするのは初めてで、緊張しました。とても面白く貴重な話を伺いました。

帰りの電車の中で頭がグラグラして平衡感覚がなくなって、周囲の人間の声とか物音に気持ちが悪くなって、家に帰ってゲロを吐いて寝込みました。夕ご飯はうれしいプリン480gと明治ブルガリアヨーグルト低脂肪ブルーベリー味でした。

ETERNAL ELYSIUM / BLACK GANION / BAREBONES / GALLHAMMER @新大久保アースダム

4バンドいずれもライヴ内容が良く、それぞれまったく違った個性を持っていて、こういうライヴ企画なら毎日見たいと思いました。

2009-10-03

今日は新大久保アースダムでETERNAL ELYSIUM新作『WITHIN THE TRIAD』発売記念ライヴです。みんなで行きましょう!

対バンはBLACK GANION / BAREBONES / GALLHAMMER。1900開演で、チケット代は当日2,300円+ドリンク500円。この顔ぶれなら安い。

2009-10-02

今日は区民健康診断に行ってきました。2日ぶん検便をとって持っていくことになっているのですが、きのうとるのを忘れて今朝のぶんだけを持っていったら「もう1日ぶんを明日以降とって、揃えて持ってきて下さい」と言われ、現在部屋に持ち帰ってきたうんこがあります。冷蔵庫に入れるのは嫌だし、腐敗してしまわないか心配です。

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あと仕事もしました。