到着&金欠

  • SUNN O))): THE GRIMMROBE DEMOS triple picture vinyl
  • NEUROSIS: GIVEN TO THE RISING double swirl vinyl
  • MOSS: SUB TEMPLUM double die hard vinyl
  • MOSS / MONARCH split blue 7″
  • GRIEF: European Tour green 7″

パッケージ商品としてのロック・アルバムの贅沢品化に拍車がかかる昨今の状況ってちょっとどうなのよと首を傾げずにいられませんが、NEUROSIS『GIVEN TO THE RISING』アナログ盤の美しさはちょっと度を超していて、手にして思わずジャケットにヨダレを垂らしました。12インチ×12インチの迫力でトリプル見開きジャケットの美麗アートワークが迫ってきます。盤もアートワークにマッチした茶色&白の大理石調。中身はCDと同じですが、再びヘヴィさを取り戻した荘厳なまでの重豪音サウンドに内腑が揺れます。このアナログ盤は1年半前に発売されたのに何を今更買ってるんだ遅せえよバーカとか言わないように。

2009-01-14

日付が変わった午前0時からスコット・”ワイノ”・ワインリック電話インタビュー、先方が出ない(´Д`)。ようやく捕まってインタビュー開始!と思ったら3分で突如ブツッと切れて、その後ずっと留守電になりました。「もしもしワイノです」という留守電メッセージを聴けたのはある意味超貴重なのですが、肝心のインタビューを出来ないとお話になりません。 →【追記】携帯の電池が切れたそうでした。仕切り直し。

午前中は病院に。

The Wrestler

ミッキー・ローク主演の映画『The Wrestler』を見ました。大傑作!

ローク演じる主人公ランディ・”ザ・ラム”・ロビンソンは80年代に活躍したプロレスラーで、今なお引退せずバイトをしながらインディーズ団体で試合をしています。入場テーマ曲はQUIET RIOTの「Bang Your Head」で、カーステではCINDERELLAの「Don’t Know What You Got (‘Till It’s Gone)」を聴き、住んでいるトレーラーハウスにはAC/DCのポスターを貼っています。で、オキニのストリッパーを連れて酒場に行くとRATT「Round And Round」にあわせて熱唱。

WXWでの試合ではバンデージに剃刀を仕込んでブレード・ジョブ。続いてCZWネクロ・ブッチャーと有刺鉄線ハシゴテープルガラス画鋲マッチを戦い、教室の壁とかに打ち付けるホッチキスを背中にバチンとやられたりします。試合後、これまでの苛酷なライフスタイルゆえに心臓を悪くしていることが判明。ゲロを吐いて入院します。

“ザ・ラム”には娘がいますが疎遠な間柄で、ストリッパーの忠告もあって少し仲良くなりますが、寝過ごして父娘ディナーに超遅れて「あんたなんか父親らしいこと一度もしたことないし、パパだと思ったことなんてない!アスホール!ファック・ユー!」と罵られます。 ←このへんは『ビヨンド・ザ・マット』のジェイク・”ザ・スネイク”・ロバーツまんま。日本でも安田忠夫がやっていました。

一度は引退しようと思っていた彼ですが、自分にはリングしかない!と確信。ACCEPTの「Balls To The Wall」をBGMに復帰を決意します。で、「心臓が悪いのに試合なんかしちゃダメよ!」とすがるストリッパー(MOTLEY CRUEのTシャツ着用)の声を背に、ROHのファンイベントで行われるかつてのライバル、ジ・アヤトラーとの20年ぶりの試合のリングに向かうのでした。この時だけ入場テーマ曲はGUNS N’ROSESの「Sweet Child O’Mine」。ちなみにジ・アヤトラーを演じるのはWWEにも出ていた時期があるダンスが得意なアーネスト・”キャット”・ミラーです。

なんとか試合を続ける”ザ・ラム”はリング上で心臓がズキンと来ますが、コーナーポストに上がって見栄を切るスプラッシュ必殺技”ラム・ジャム”を敢行。そして…。

エンディングは突如ブルース・スプリングスティーンの新曲「The Wrestler」! この曲は今月発売の新作『WORKING ON A DREAM』にボーナス・トラックとして収録されます。

“ザ・ラム”はミッキー・ローク自身とジェイク・”ザ・スネイク”・ロバーツを合体させたようなキャラで、入場テーマ曲を歌うQUIET RIOTのケヴィン・ダブロウの晩年も連想させます。両国国技館でネイティヴ・アメリカン相手に猫パンチをやっていた時より身体が締まっています。

ちらりとR・トゥルースやブルー・ミーニー、マヌー、ザンディグも顔見せしています。

『レクイエム・フォー・ア・ドリーム』のダーレン・アロノフスキーが監督、うらぶれたレスラーとUSインディーズ・プロレスのバイオレンスと哀愁を描いて泣かせます。変に感動を押しつけていないし、主人公があまりにミッキー・ロークとかぶっていてフィクションと思えません。当初ニコラス・ケイジが主役候補に挙がっていたそうですが、身を退いて正解だと思います。ニコラス・ケイジだとうらぶれ感に乏しく、ギャグ映画になってしまうし。

2009年のベスト映画ナンバー1が早くも登場してしまった感があります。プロレスとかロックとか80年代とか全然知らなくても号泣必至ですが、知っていればさらに泣けます。

プロレス業界の再興のためも総力を挙げてこの映画をプッシュするべきだとは思いますが、試合前の打ち合わせとかブレード・ジョブとかステロイド尻注射シーンとかがあるので、ちょっと難しいかも知れません。なおWWEは「これは一部のインディーズ団体の話であって、ウチはこんなじゃありません」と声明を出しています。

日本公開はいつだか知りません。たぶん未定。 ←今年6月公開だとかいう話ですね。

NEBULA: HEAVY PSYCH / PEEL SESSIONS

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2005年3月に来日、翌2006年に『APOLLO』を出して以来あまり音沙汰がなかったNEBULAですが、一気に2枚もリリースがありました。

『HEAVY PSYCH』は新曲6曲収録のEP。タイトル通りヘヴィ・サイケ調の曲を揃えていて、BPMを押さえてヘヴィなグルーヴを重視していて、ググッと腰のツボを押してくれて気持ち良いです。今日現在アマゾンでは取り扱いしていませんが、CD Babyあたりで入手可能です。なおCD Babyではアマゾンで扱っていないCROATANとかも売っているので、何枚か買って送料をセーブしたい方は併せてどうぞ。

『PEEL SESSIONS』は2001・03・04年のBBCスタジオ・セッションを収録。新旧揃えたプチ・ベストといった感じで、スタジオ・テイクより荒々しくてド迫力です。「Devil’s Liquid」「Full Throttle」「Do It Now」みたいな鬼アップテンポ・ナンバーも入れて欲しかったけど、かっちょよさに身震い&身悶えします。