Black Widow Records便

煮え切らない系ドゥーム&プログレ専門レーベルBlack Widow Recordsで4枚ほど買ったのが届きましたよ。

  • NORTHWINDS: CHIMERES 限定LPボックスセット。たぶんレーベル直販オンリー
  • AREKNAMES: LOVE HATE ROUND TRIP LP
  • WICKED MINDS: WITCHFLOWER LP(限定DVD付き)
  • RIPPER: AND THE DEAD SHALL RISE LP(イエロービニール)

これから聴き崩していきます。

キング・コング フランス盤DVD

『ローマの休日』パブリックドメインDVDが500円で駅のキオスクとかで売られていることでパラマウントがバッタ屋を告訴した件が巷間を騒がせていますが、パラマウント盤DVDがちゃんと市場に出回っているんだから、まだ幸せだと思うんですよ。

1933年版『キング・コング』とか『市民ケーン』なんて、現在日本では画質ウンコのパブリックドメイン盤DVDしか出ていないのです。

まあこのネット時代、amazon.comとかで海外通販してリージョンフリーDVDプレイヤーで見ればいいだけの話なのですが、こういう歴史的な名作がきちんと普通のお店で売られていないのには怒りと憂いをおぼえます。

どちらもアメリカ盤は超ピカピカ画質で特典映像も山盛りで最高です。

リージョンフリーDVDプレイヤーなんて4,800円とかで買えるので、ぜひこの機会に入手しましょう。

(dimeadozenで落としたDVD-Rをちゃんと認識しないこともあるけど)

でもって、さらにコング道を掘り下げたいファンだったら押さえておきたいのが『キング・コング』フランス盤DVD。

紙ハードケース入りの2枚組で、1枚目には『キング・コング』『コングの復讐』リマスター版を収録。

2枚目には『キング・コング』フランス語ふきかえ版、ジョー・ダンテ・インタビュー(21分)、レイ・ハリーハウゼン・インタビュー(15分)、フランス人の評論家がいろいろ語る解説(20分)、修復前と後の対比などが入っています。

アメリカ盤とフランス盤、どちらかを買うとしたら当然ドキュメンタリーが入っているアメリカ盤なのですが、ジョー・ダンテのヲタトークもなかなかの見ものです。

フランスはコング先進国で、1976年版『キングコング』DVDも独自仕様で、アウトテイクを収録した2枚組だったりします。

THE UNKNOWN(ネタバレあり)

邦題『知られぬ人』。1927年、ロン・チャニーSr主演、トッド・ブラウニング監督のサイレント映画。

チャニーはサーカス団の腕なし曲芸師の役。彼は実は両腕があるのですが、コルセットで隠しているという設定です。

彼はサーカス団の女の子に恋をしますが、実は彼女の父親を絞殺するところを目撃されてしまい、親指が2本あるという特徴を見られてしまっているので、自分の秘密を明かすことが出来ません。

そこで「そうだ!両腕を切断してしまえばいいんだ!」という結論に達し、医者を脅して内緒で腕を切ってもらいます。

しかし入院しているあいだに女の子はサーカス団の怪力男とデキてしまい、結婚することに。

チャニーは激怒し、怪力男のカランバ芸(両腕それぞれロープを掴んで、馬に引っ張らせる芸)で馬に腕を引っこ抜かせようとします。

でもそれを止めようとする女の子ともみ合いになり、馬に踏まれて死んでしまうのでした。

この映画はアメリカ盤DVD『THE LON CHANEY COLLECTION』で見ることが出来ますが、『フリークス』フランス盤2枚組DVDにもボーナス収録されています。

この2枚組DVDの1枚目は『フリークス』本編

日本盤にはオマケドキュメンタリーは付いているのでしょうか?

全65分、映画本編に出てくるフリークスの人たち一人一人について解説していて面白いです。

WISCONSIN DEATH TRIP

EARTHの『HEX: OR PRINTING IN THE INFERNAL METHOD』、聴けば聴くほどにズブズブ深みにはまっていきます。

アメリカーナの土着的な闇と歪みに静かに分け入っていく感触、何かに似ているな何だったけなと思いながら数ヶ月。『ダークサイド・オブ・ロック2』のSTATIC X原稿を書いているとき、あ、あの感触は『WISCONSIN DEATH TRIP』ではないか!と気がつきました。

賢明なる皆さんはご存じかと思いますが、『WISCONSIN DEATH TRIP』はMichael Lesy(レシーだかリージーだか)という人が1890~1910年のウィスコンシン州ブラック・リヴァー・フォールズ近辺で起こった出来事の新聞記事と当時のスナップ写真を集めた本です。

一見静かな田舎町ですが、誌面を飾るのは殺人、発狂、子殺し、自殺、ジフテリアやチフスなどの疫病。

何気ないスナップ写真に写る人々の表情にも、重く暗い呪縛がのしかかっているのが窺えます。

何故そんなに事件が多発したのか?という注釈は最小限に留め、淡々と記事と写真を並べているのが余韻を残します。

この本、10年ぐらい前に本屋に置いてあったのを見てペラペラ立ち読みして、エグイ死体写真とかがないため当時は買わなかったのですが、ずっと脳裏に染みついていました。

今になってようやく購入、じっくり読んでいるのですが、かなり精神的に来るものがあります。

なお、この『WISCONSIN DEATH TRIP』は1999年にジェイムズ・マーシュ監督で映画化されており、輸入DVDで観ることが出来ます。

公式サイトはこちら

映画版は窓ガラス割りの常習犯で100回以上投獄経験のあるマリー・スウィーニーを大きくフィーチュアしたり、カラーで現代のウィスコンシンの描写を加えるなど(ジェフリー・ダーマーのアパートメント213もウィスコンシン州ミルウォーキー)、本よりも動きを重視した作りですが、やはり淡々とアメリカの田舎町の闇を描いています。

本は英語でかなりの分量なので、まず映画版から入っていくのも良いかも知れません。

トビー・フーパーの映画『悪魔のいけにえ』やジャック・ケッチャムの小説『オフシーズン』のような派手さはないのですが、ウィリアム・フォークナーのヨクナパトーファ郡に垂れ込める暗雲を感じさせるもので、アメリカの田舎は怖いという思いを新たにしました。

ところでSTATIC Xのデビュー・アルバム『WISCONSIN DEATH TRIP』は超かっこいいですね。

アルバムを追うごとに尻すぼみになってしまっているのが残念です。

Vernon Joynson『The Tapestry Of Delights Revisited』

5月23日のエントリーでも書いたブリティッシュ・ロック大百科の改訂版『The Tapestry Of Delights Revisited』が到着しました。

旧版と同じA4サイズで、約980ページ。電話帳みたいです。

旧版に発掘音源やコンピレーションなどの情報がアップデートされ、さらに充実した内容になっています。

廃盤LPや7″情報もカバーしながら、CDカタログ番号も記載、CD世代にも目配せがされているあたり、貧乏ブリティッシュ・ロック・ファンにとっては有り難いです。

いやむしろ、廃盤LPだったら諦めがつくのに、CDで入手可能というと、よけい買ってしまいそうですが。

これが追加されているのにあれが追加されていないなどの追加情報不均等はともかく、アイルランドのSKID ROWとアメリカのSKID ROWを混同しているのは致命的なミスですが、盲信することなくデータ集として使うには非常に役に立ちます。

今日現在で6,630円とちょい高いけど、1960~70年代ブリティッシュ・ロックをひもとくにはやはり必携の一冊です。

2006-07-03

  • 市ヶ谷で仕事の打ち合わせをしました。
  • その後、飯田橋で仕事の打ち合わせをしました。ちなみにその出版社さんはちょい前にホームレス関係の本を出して、その内容に何か問題があったらしく、会社の前でマイクを持った人がシュプレッヒコールをやっていました。

ラノベ挑戦宣言して、アジャンタとエローラの石窟寺院の兄弟子&弟弟子のボーイズラブとか言っていたら、こいつはまるで判っとらんと思われたらしく、ボーイズラブ系ラノベ本をくれました。

『もじゃもじゃペーター』とドイツの子どもの本 展示会

こちらも最終日ギリギリに国際子ども図書館の『もじゃもじゃペーターとドイツの子どもの本』展示に行きました。

展示されていた『もじゃもじゃヒトラー』、普通にアマゾンで売られていることが判明。

ところでフランクフルトのもじゃもじゃペーター博物館サイト

スパイスをたくさん買いました。目が青くなって予知能力がつくぐらい。

ビデオデッキを買い換えました。以前使っていたビデオはPALとかSECAMも見れたけど、今度のは商店街で安く買ったやつなので見れません。