2016-04-11

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若杉実『東京レコ屋ヒストリー』を読みました。
東京のレコード屋シーンと若杉氏自身のレコード屋回り遍歴を2本の縦軸としていて、それが交錯しながら語られていくのが面白かったです。
いろんな店の枝分かれなど知らないことだらけでした。
客観的な部分もさながら、いろんな人のレコード屋回り遍歴って、それだけで楽しいですよね。
自分のレコード屋ライフと較べてみるとさらに二度楽しめます。
六本木ウィナーズが名店みたく語られているけど、中高生当時の僕の中ではウィナーズは新宿店の方が印象が強く、12インチシングルが2,000円もするし在庫も少ない駄店というイメージでした。
あと六本木WAVEも高校生当時に1回行って、つまんねー店だと思っていました。 ごめんなさい。
渋谷クアトロのビルにあった方のWAVEは1960〜70年代初頭のブリティッシュ・ロックのCDがけっこうあって、ライヴの前後に重宝したのですが。
そんな風に、本書に“載っていないこと”の数々を思い出させてくれて、脳内で盛り上がることが出来ます。
そして読み終えて、あの店もこの店も今ではもうないことに涙させられます。
客観的には出てこない店も多く、それ自体で1冊になってしまうであろうディスクユニオンはサラリと、けっこうな大手だった筈のディスクロードは名前すら出てこず、あとブートレグ系の店の扱いは冷たいですが、この本がきっかけとなっていろんな人がレコード屋回り遍歴を書いてくれたら面白いです(ブログでも書籍でも)。
あと“内容が散漫”という批判もあり、それはその通りなのですが、それがこの本の味なのでそういうものだと思います。
もしかしたら僕も来週でも感想記事を書くかも知れません。

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これからボブ・デイズリー自伝『For Facts Sake』を読みます。
かなり大判で320ページ以上あり、おそらく小まめに日記をつけていたとおぼしき詳細な記述で、カラー写真も満載です。
リッチー・ブラックモアやオジー・オズボーン、それからゲイリー・ムーア、コージー・パウエル、ロニー・ジェイムズ・ディオ、ランディ・ローズなどとの写真もたくさんあり、彼らとのいろんな逸話も載っています。
写真が小さいのが残念ですが、昔のプライベートな写真なので、大きくすると画像が粗くなってしまうのかも知れません。
TAISEKIJIでの記念写真もあります。

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その次はサイケ・ファンジン『Yoshiwara』第1号を読みます。
名前すら知らないバンドがずらっと並びますが、いろんな扉を開けてくれそうです。 楽しみ。

投稿者:

yamazaki666

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