ACID KINGのニュー・アルバム『MIDDLE OF NOWHERE, CENTER OF EVERYWHERE』が今月末に出るそうです。おおっ!
●JUCIFER: DISTRICT OF DYSTOPIA
夫婦激痛スラッジ・ドゥーム・デュオJUCIFERの新作『DISTRICT OF DYSTOPIA』は全9曲25分と、EPに近い長さですが、殺傷力と密度は凄まじいです。 アメリカ合衆国の法制度が確立していく過程とその欺瞞を露わにしたコンセプト・アルバムで、公式サイトでCDを買うと有料オプションで、A3サイズ2枚の表裏にテキストびっしりの歌詞&解説シートが付いてきます。 アマゾンではデジタル・ダウンロードのみで、それでアルバムを聴くことは出来るのですが、アーティストの伝えたいことを知るには、やはり歌詞&解説シートがあった方が良いです。
●Thunderbirds Are Go
4月からイギリスで放映開始されたTVシリーズ『Thunderbirds Are Go』第1話・第2話を見ました。 人形劇ではなく3DCGです(WETAが作ったらしい)。 世界各地で人工地震が起きて、それは悪の総帥ザ・フッドの仕業だった! と判明します。
オリジナルTVシリーズとの違いは、お父さんが事故で生死不明ということ。 あとチンチン(旧日本名ミンミン)がKayoという名前になっています。 日本市場を意識して、チンチンは避けたのでしょうか。 Kayoはインターナショナル・レスキューに深く関わっていて、自ら搭乗する“サンダーバード・シャドウ号”もあります(とんがっていてマットアローとかタックアローみたいでちょっとかっこいい)。
ところどころテクノロジーがアップデートされていて、パワーローダーや宇宙サーフボードも出てきます。
まだ第1話・第2話は顔見せの段階なので、今後どうなるかは判りませんが、大人ヲタ向けではなく、かっこいいメカが出てくるSFアドベンチャーTV番組として、まあ楽しめました。 CGキャラということで、オリジナルの人形劇のファンの人からの批判もあるでしょうが、2004年の実写映画『サンダーバード』と較べるとずっとちゃんとしていると思います。 実写版は末っ子アランが中学生でチンチンがクラスメートという、いわば『ドラゴンボールEVOLUTION』みたいな映画で、トレイシー兄弟の日本語版吹き替えがV6というものでした。 BUSTEDの歌う主題歌もちょっと困りました。 実写版は2003年6月、作っているときにロンドン郊外のパインウッド・スタジオに取材・見学に行かせてもらって、007ステージの前で写真とか撮らせてもらってジョナサン・フレイクスにサインをもらったりして楽しかったのですが、その時点ではまさかあのような映画になるとは。