推理作家ポー 最期の5日間 【ちょっとネタバレ】

映画『推理作家ポー 最期の5日間』を見ました。原題『The Raven』といえば『忍者と悪女』(名作)もそうでしたが、中身はそちらの映画とも詩「大鴉」とも全然違います。エドガー・アラン・ポーが生きていた1849年を舞台に、「モルグ街の殺人」「陥穽と振り子」「赤死病の仮面」「早すぎた埋葬」などをモチーフにした模倣殺人が起きます。「ヴァルドマアル氏の病症の真相」もちょっと話題に出ます。「黄金虫」は出てきません。壁に穴を開けると死体が出てくるというのは「黒猫」モチーフなのかな?ジョン・キューザックがポーを演じます。

主役の筈のポーが何の活躍もしないとか、”何故”ポーの作品を模倣するかの動機が適当すぎとか、いろいろありますが、まあ面白かったです。

ネタバレですが、最後に犯人がポーに向かって、次はパリに行ってジュール・ヴェルヌの作品をモチーフにした模倣殺人をやることをほのめかします。しかし、これはいわゆるgoofというやつで、ヴェルヌは1849年にはまだデビューしていません。100万歩譲ってデビューしていたことにするとしても、模倣殺人をするとしたら、被害者を月面に打ち上げたり80日間世界一周させたり海底二万里まで沈めたりして殺すのでしょうか。もっと簡単に模倣殺人できる作家を探せばいいのに…。

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yamazaki666

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