Bob Brunning (1943 – 2011)

昨日FLEETWOOD MACに関する原稿を書いていて、あれこれ調べていたら、初代ベーシストのボブ・ブラニングが昨年10月18日に心不全で亡くなっていたことを今更知りました。

FLEETWOOD MACはJOHN MAYALL’S BLUESBREAKERSからミック・フリートウッド(ds)がクビになって、それにピーター・グリーン(g)が付いていって結成したグループです。ベーシストは同じくBLUESBREAKERSのジョン・マクヴィーが加わることが決まっていました。新人ギタリストのジェレミー・スペンサーも加えた正式バンド名がPETER GREEN’S FLEETWOOD MAC FEATURING JEREMY SPENCERだったのは、全員の名前を公平に並べるためだったそうです(ピーター・グリーンが自分だけスター扱いされるのを嫌った)。でも契約上、マクヴィーはすぐには合流できないということで、1967年夏の最初期のライヴではボブ・ブラニングがベースを弾いていました。同年末になってマクヴィーは無事バンドに加入するわけですが、ブラニングは1990年に『Fleetwood Mac: Behind The Masks』というバンドの伝記本を書いていて、マクヴィーは「バンドに3週間いたからって、そのバンドの歴史について語る資格があると思ってやがる」と皮肉を言っていました。

ブラニングはブリティッシュ・ブルース本『Blues In Britain』を書いたり、SAVOY BROWNやBRUNNING SUNFLOWER BLUES BANDでアルバムを発表するなど、英国ブルースの歴史において決して小さくない存在でした。僕がブリティッシュ・ブルースについて書くにあたって、『Blues In Britain』は重要な資料でした。本人にはもはや届くことはありませんが、ここで感謝します。

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yamazaki666

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