6月1日・8日・15日に英BBC 4 TVで放映された『Punk Britannia』を見ました。
「Pre-Punk (1972-1976)」「Punk (1976-1978)」「Post-Punk (1978-1981)」という1時間番組3本で、とても判りやすく、ある程度詳しく、UKパンクの歴史を解説しています。
以下、見ながらとった自分用のメモを少しだけ整理して掲載します。メモなので主観はなしです。
●Pre-Punk (1972-1976)
- いきなりミック・ファレンの声 music writerとして
- THE BEATLES、THE ROLLING STONES、Jimi Hendrix
- Billy Idol談話
- John Lydon談話 かなり真面目に語っている
- Glenn Matlock談話
- Rat Scabies談話
- 未来がなかった 何もなかった
- “Big Brothers Of Punk” パブ・ロック
- 1971年 アメリカのEGGS OVER EASY渡英 パブTally Hoでライヴ演奏を始める
- パブでロックンロールを演奏するというコンセプト
- Nick Lowe談話 BRINSLEY SCHWARZ
- DUCKS DELUXE
- BEES AND HONEY
- パブ Tally Ho / Hope And Anchor / Red Cow / The Nashville
- Will Birch (KURSAAL FLYERS)談話
- Sean Tyla (DUCKS DELUXE)談話
- 当時流行っていた音楽は グラム(SLADE、Ziggy Stardust)やプログレ(YES、KING CRIMSON、JETHRO TULL、FAMILY)
- Richard Strange (DOCTORS OF MADNESS)談話
- Wilco Johnson談話
- 新しい音楽が求められていた → ブルース、R&B、50年代ロックンロールへの回帰 ビールで流し込む
- DUCKS DELUXE「Coast To Coast」ライヴ パンクの先駆者だった(ただしヒゲ面だった)
- 1973年 パブ・ロック定着 観客が集まるようになった
- KURSAAL FLYERS「Pocket Money」ライヴ
- Ian DuryのKILBURN & THE HIGH ROADS登場
- KILBURN & THE HIGH ROADS「The Mumble Rumble &the Cocktail Rock」ライヴ
- Humphrey Ocean (KILBURN & THE HIGH ROADS)談話
- Ian Duryはアメリカ南部ではなくロンドンの生活について歌って支持された
- Keith Lucas (KILBURN & THE HIGH ROADS)談話
- Adam Ant談話 イアン・デューリーの「Rough Kids」は元祖パンクのひとつだった
- ただしパブ・ロックは25歳以上のシンガーが50年代の音楽を再生産しているだけで、新しい革命は期待できなかった
- Ted CarrollとRoger Armstrongがレコード店Rock Onを開店
- Brian James (THE DAMNED)談話
- Malcom McLaren談話
- マルコム・マクラレンのブティックLet It Rockに十代の若者が集まる
- 映画『アメリカン・グラフィティ』がヒット
- Wembley Rock’n’Roll Show (Bo Diddley / Chuck Berry / Bill Haley / Jerry Lee Lewis / Little Richard出演) マクラレンがTシャツ出店を出していた 反スタジアムなロックンロール人気に火をつけたイベントは、皮肉なことにスタジアムで行われた
- Wilco Johnson談話 貧乏だったしテムズ・デルタに住んでいたから、ブルースはイギリスでも身近なものだった
- Dr. FEELGOOD結成 親しみやすいワーキング・クラス音楽 若者が飛びついた
- Dr. FEELGOOD「Roxette」ライヴ
- Paul Weller談話 ウィルコ・ジョンソンは初めてのギター・ヒーローだった
- Billy Bragg談話 パブ・ロックとパンクの境界線にいたのはDr. FEELGOODとEDDIE & THE HOT RODS 彼らは速くて切迫感があった ハイ・エナジー
- EDDIE & THE HOT RODSはパブ・ロックのミュージシャンより若くて、同世代の観客が飛びついた
- Barrie Masters (EDDIE & THE HOT RODS)談話
- Mark Perry (Sniffin’ Glue Fanzine)談話
- Jim Kerr (JOHNNY & THE SELF ABUSERS / SIMPLE MINDS)談話
- 当時の世相:BROTHERHOOD OF MAN「Save Your Kisses For Me」/オイルショック/ウェールズの炭坑ストライキ/雇用危機
- Billy Idol談話 「社会情勢が俺たちを生んだ」
- Adam Ant談話 「グラムがなければパンクはいなかった」 T-REX、デヴィッド・ボウイ「Jean Genie」、アメリカのNEW YORK DOLLS
- Mark Stewart (THE POP GROUP)談話 「NEW YORK DOLLSを見て、俺は工場じゃ働けないと思った」
- マルコム・マクラレンがNEW YORK DOLLSのマネージャーに
- 1974年にマクラレンのブティックLet It RockがSEXに改名
- 出入りしていたのが後のSEX PISTOLSメンバー達
- Glenn Matlock談話
- Steve Jones談話
- Paul Cook談話
- Johnny Rotten加入 課題曲はAlice Cooper「I’m Eighteen」
- Joe Strummer談話
- Mick Jones談話
- Tymon Dogg (singer songwriter)談話
- 101’ERSライヴ
- Ted CarrollとRoger ArmstrongがChiswick Records設立
- 101’ERSの前座にSEX PISTOLSが
- Tymon Dogg談話 「1976年、何かが起ころうとしていた」
- Richard Strange談話 「ベトナム戦争の終戦が、真の意味での1960年代の終わりだった」
- Richard Strange談話 「DOCTORS OF MADNESSは成功しそうだったけど、SEX PISTOLSが前座で演奏するのを見て、俺たちはもう終わりだと思った」
- 1976年、パンクの真の意味での誕生 もはや無視できない存在となった 記録的に暑い夏
- Gina Birch, Ana Da Silva (THE RAINCOATS)談話 「SEX PISTOLSは見たことないほど凄かった」
- Humphrey Ocean談話 「SEX PISTOLSは美しかった。妖精のようだった」
- Don Letts談話 「SEX PISTOLSは文化的グラウンド・ゼロだった」
- Siouxsie Sioux談話
- Adam Ant談話 「SEX PISTOLSを見て大学を中退した」
- Don Letts談話 「ジョー・ストラマーが言っていた。SEX PISTOLSが出てきた後では、101’ERSは過去の遺物だった」
- THE CLASH「White Riot」ライヴ
- SEX PISTOLSとTHE CLASHが世代を代表した そしてよりシアトリカルなTHE DAMNEDが登場した
- THE DAMNED「Neat Neat Neat」ライヴ
- Brian James談話
- Captain Sensible談話
- Dave RobinsonがStiff Recordsを設立
- Rat Scabies談話
- 初のパンク・シングルはTHE DAMNED「New Rose」だった
- 1976年11月、SEX PISTOLSが「Anarchy In The UK」を発表
- そして1977年、パンクの年が始まった
●Punk (1976-1978)
- 1976年、イギリスは退屈だった
- John Lydon談話
- TV Smith (THE ADVERTS)談話
- Siouxsie Sioux談話
- Paul Weller談話
- Billy Idol談話
- 1976年当時、パンクはまだマニア向けの音楽だった
- Pauline Murray(PENETRATION)談話
- Mick Jones(THE CLASH)談話
- Rat Scabies(THE DAMNED)談話
- 1976年12月のThe Today Show ホストはBill Grundy 当初はQUEENが出演する筈だったが出演辞退したため、SEX PISTOLSが出演することになった
- Julien Temple談話
- SEX PISTOLS Anarchy In The UK Tour With THE DAMNED and THE CLASH
- パンクへのバッシング
- THE VIBRATORS「Into The Future」ライヴ
- Peter Perrett (THE ONLY ONES)談話
- 1977年の始まり
- Nicky Tesco(THE MEMBERS)談話
- Pete Shelley (THE BUZZCOCKS) 「パンクによって人々は単なる消費者でなく、参加者となった」
- SIOUXSIE & THE BANSHEESライヴ スージー・スーは素人だった
- Hugh Cornwell (THE STRANGLERS)談話
- 1977年1月 BUZZCOCKS自主制作「Spiral Scratch」EPをリリース
- BUZZCOCKS「Breakdown」ライヴ
- Barry Adamson (MAGAZINE)談話
- John Cooper Clarke(詩人)談話
- Vic Godard (SUBWAY SECT)談話
- パンクはYESやロッド・スチュワートに対するアンチテーゼだった
- THE CLASH「1977」ライヴ
- 1977年にパンクであるということは、あらゆる手段を講じて社会に敵対することだった
- Billy Idol談話
- Adam Ant談話
- Gene October (CHELSEA)談話
- パンク・ブームのせいでパブが幾つも閉店を余儀なくされた
- 聖地Roxy
- Jimmy Pursey (SHAM 69)談話 「バンドに唾を吐きかけるのが絶賛の証となった」Gobbing
- GENERATION X登場
- J.C. Carroll (THE MEMBERS)談話
- パンクはみんな嫌いあっていた
- John Lydon談話 「パンクはムーヴメントでなく、嫉妬深い人々の集まりだった。SEX PISTOLSに嫉妬して、ライバル心を持っていた」
- そんな中からTHE JAMが登場
- THE JAM「In The City」ライヴ
- THE JAMはパンクと同じエネルギーを持ちながらスタイリッシュな衣装を着込み、チューニングをちゃんとしていた
- Billy Bragg談話
- THE CLASHがメジャーのCBSと契約したことへの論議
- Joe Strummer談話 「ヒッピーみたいに隅っこに固まってるんじゃなくて、世界に向かっていく。それがビジネスだ」
- 1977年5月『WHITE RIOT TOUR』THE CLASH / BUZZCOCKS / SUBWAY SECT / THE SLITS イギリスの若者の代弁者となった
- Viv Albertine (THE SLITS)談話
- パンクとレゲエには共通するメッセージがあった
- Jerry Dammers (THE SPECIALS)談話
- THE CLASHが「White Man In Hammersmith Palais」でレゲエを取り入れることで、音楽的視野を広げる
- エリザベス女王戴冠25周年を迎えて、SEX PISTOLSが「God Save The Queen」を発表
- SEX PISTOLSがテムズ川下り この時期からマルコム・マクラレンとの軋轢が
- 「God Save The Queen」は全英チャート1位となるが、チャートに記載されなかった
- 1977年7月 ジョニー・ロットンが路上で襲撃される
- Gene October (CHELSEA)
- National Front(国民戦線)隆盛 人種問題 新たな社会問題と共に、新たなパンクが登場
- Charlie Harper (UK SUBS)
- UK SUBS「C.I.D」ライヴ
- SHAM 69「Borstal Breakout」ライヴ
- SHAM 69はアート・スクールでなく、真の貧困層から出てきたバンドだった
- Jimmy Pursey (SHAM 69)談話
- ジミー・パーシーは望まないのに極右の広告塔となった
- SHAM 69「If The Kids Are United」ライヴ
- 北アイルランドからSTIFF LITTLE FINGERSが登場
- STILL LITTLE FINGERS「Alternative Ulster」ライヴ
- Jake Burns (STIFF LITTLE FINGERS)談話
- 1978年に入るとパンクの形骸化・ファッション化が進む BGMはTELEVISION PERSONALITIES「Parttime Punks」
- THE RUTS「Babylon’s Burning」ライヴ
- TV Smith (THE ADVERTS)談話
- Siouxsie Sioux談話
- 1978年1月 SEX PISTOLS解散
- THE CLASH「London Calling」がパンク後に音楽が進むべき道を示した
- THE JAM「Down At The Tube Station At Midnight」「That’s Entertainment」ライヴ
- ADAM & THE ANTS「Zerox」「Antmusic」ライヴ
- SIOUXSIE & THE BANSHEES「Hong Kong Garden」ライヴ
- Billy Idol「Rebel Yell」ライヴ
- 約2年でパンクは内部から破裂してしまった
- ポスト・パンク時代への移行
- PUBLIC IMAGE LIMITED「Public Image」ライヴ
●Post-Punk (1978-1981)
- 1978.1.14 SEX PISTOLS最後のライヴ
- John Lydon談話
- Jah Wobble (PIL)談話
- Keith Levine (PIL)談話
- Jerry Dammers (THE SPECIALS)談話
- パンクは自分自身を追い込んでいったが、その代わりに新しい音楽が育っていった。 ポスト・パンクは元BUZZCOCKSのメンバーから始まった
- Howard Devoto (MAGAZINE)談話
- Barry Adamson (MAGAZINE)談話
- MAGAZINEはパンクのルール・ブックを解体していった
- MAGAZINE「The Light Pours Out Of Me」ライヴ
- MAGAZINE「Shot By Both Sides」ライヴ 『Top Of The Pops』出演
- マンチェスターでも新しい音楽の胎動が始まった
- Mark E. Smith (THE FALL)
- THE FALL「Winter」
- Peter Hook (JOY DIVISION)
- JOY DIVISION「Shadowplay」
- Bobby Gillespie (PRIMAL SCREAM)談話
- ポスト・パンクではバンド同士に仲間意識はなかった
- JOY DIVISIONとTHE FALLはどちらもSEX PISTOLSの影響下にあったが、ライバル意識があった
- THE FALL「Totally Wired」
- 一方ロンドンでは、ジョニー・ロットンが次に何をやるか?が話題だった
- John Lydon談話
- PIL結成
- Jah Wobble談話
- Keith Levine談話
- PIL「Public Image」ライヴ
- ポスト・パンクは社会不安を彩る音楽だった
- Cosey Fanni Tutti (THROBBING GRISTLE)談話
- この時期ロンドンではゴミ回収のストライキがあった
- Graham Lewis, Colin Newman (WIRE)談話
- Jon King (GANG OF FOUR)談話
- Mark Stewart (THE POP GROUP)談話
- 映画『A Very British Cop』
- 白黒映画『Radio On』 テーマ曲がKRAFTWERK「Radio-activity」だった
- Daniel Miller (THE NORMAL)談話
- THE HUMAN LEAGUE「The Path Of Least Resistance」ライヴ
- Martin Ware (THE HUMAN LEAGUE / HEAVEN 17)談話
- Andy Gill (GANG OF FOUR)談話
- GANG OF FOUR「At Home He’s A Tourist」
- 一方DIRE STRAITS「Sultans Of Swing」もヒット
- ポスト・パンクの味方だったのはDJのジョン・ピール、それからNME紙だった
- Elvis Costello「(I Don’t Want To Go To) Chelsea」ライヴ
- THE POLICE「Message In A Bottle」ライヴ
- PIL「Death Disco」ライヴ
- PIL『METAL BOX』こそが真のポスト・パンク・アルバムだった
- PIL「Poptones」ライヴ
- Viv Albertine (THE SLITS)談話
- Tessa Pollitt (THE SLITS)談話
- ロンドンでのRough Trade Recordsの勃興
- Gina Birch, Ana Da Silva (THE RAINCOATS)談話
- Stuart Moxham (YOUNG MARBLE GIANTS)談話
- 一方マンチェスターではFactory Recordsが勃興
- Peter Hook談話
- Vini Reilly (THE DURUTTI COLUMN)談話
- THE DURUTTI COLUMN「Sketch For Summer」ライヴ
- Gareth Sager (THE POP GROUP)談話
- 1979年 サッチャー政権樹立
- THE POP GROUP「We Are All Prostitutes」ライヴ
- アナーコ・パンクの勃興
- CRASS登場
- Penny Rimbaud (CRASS)談話
- CRASSはそのアナーキストな姿勢ゆえに左翼右翼両方から攻撃された
- パンクを”キングズ・ロードからイースト・エンドに取り戻そうとした”のがOI!ムーヴメントだった
- Gary Bushell (writer)
- COCKNEY REJECTS「I’m Not A Fool」ライヴ
- 1980年代に突入 冷戦・米ソ軍事競争・アフガン・核の脅威の時代
- Alison Statton (YOUNG MARBLE GIANTS)談話
- YOUNG MARBLE GIANTS「Final Day」
- Ian Curtis自殺
- JOY DIVISION「Atmosphere」
- DEXY’S MIDNIGHT RUNNERS, THE SPECIALS, THE POGUESの台頭
- 2-TONEムーヴメントの勃興
- THE SPECIALがパンクを救った
- Jerry Dammers談話
- THE SPECIALS「Ghost Town」
- THE HUMAN LEAGUE「The Sound Of The Crowd」
- Jim Kerr (SIMPLE MINDS)談話
- Billy MacKenzie「Party Fears Two」ライヴ
- ポスト・パンクはポップ・サイドにシフトして成功を収めていった DURAN DURAN、ORANGE JUICE
- Edwyn Collins (ORANGE JUICE)
- 現在でも”Spirit Of Punk”を持ち続けているのがジョン・ライドン。 PILは2012年に新作を発表する。
- PIL「Reggie Song」ライヴ
この番組はイギリス串を通してBBCサイトでも見れるし、youtubeにもあるようです。ぜひ見ましょう。